故人とは、既に亡くなられた人物を意味する。物故者ともいう。⇔生存(存命)
主に葬式や法要などの死んだ人を悼む/弔う/偲ぶときなどで使われる言葉。
人類は文明が誕生してから長く故人とのつながりを意識してきた。偉人が故人となったとしても、その記録、業績、意志を引き継ぎ、文明を発展させる原動力としてきた。
一方、故人との精神的なつながりもまた大切にされてきた人間的な要素である。故人が残した手紙や遺品は残された遺族にとって故人へつながる大切なものである。また、人類は古代から墓やモニュメントなどで故人の存在を残してきた。
生前から彫像や絵画などで自らのすがたを残す故人も多く存在しており、それらも故人を偲ぶ大切なアイテムとなっている。近代になってカメラと写真が発明されてからはより簡単に、そして日常の中のすがたも残すことができるようになり、一般市民でも手軽に故人のすがたを偲べるようになった。
映画やテレビが一般化した時代になると、演者や出演者が死んでしまっている場合でも映像として生き生きとした姿が残る。映画スターや俳優などは生前の出演作品を視聴することで、故人を偲ぶことができるようになった。
家庭用ビデオカメラが普及すると、一般市民でも故人の動く姿を見返せるようになる。
故人を偲ぶうえで欠かせないのが「故人の遺志」を尊重することである。故人である以上、遺志は生前にしか残せず、故人となって以降は改めることができないため、その判断は大切にしたい。故人の遺志で特に代表的なものは「墓は作らなくていい」「遺灰は海にまいてくれ」などの自らの埋葬に関することである。
とはいえ、家族にとってはその行為をどうしても許容できないこともあり、故人の遺志は故人の意志として残された家族が異なる選択を取ることもよくあることである。
世の中には世代を超えて読み継がれる創作作品というものが存在している。もちろんそれらは名作であるが、時代の変化に伴い、作中の描写が古くなって現代とかみ合わないことは当然起こる。特に問題となってくるのは当時の偏見に基づいて書かれた人種差別的な表現である。
それらの作品を現代的解釈で再構成、リメイク、映像化する際に、これらの表現を改めることはもちろん歓迎されることではある。が、原典まで改変しようとするとそれはまた別問題である。
そのため、これら初版から数十年を経て再販されるような作品には、巻末などに「発表当時、作者に差別を助長する意図はありませんでした」「作者が既に故人で、第三者が作品に手を加えることは著作権人格上の問題にもなりかねないのと同時に、この問題への適切な対処とは思えません」などの注意書きをつけるのが恒例となっている。
これらも大きなくくりで見れば故人の遺志を尊重していることになるだろう。
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最終更新:2025/12/10(水) 17:00
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