散り散りとは (チリヂリとは) [単語記事]

散り散りとは、

一か所にあったものがバラバラ、離れ離れになってしまうこと。
読谷あかねの重音テトオリジナル曲。

当記事では2を説明する。

概要

2023年 6月4日にニコニコ動画・YouTubeに投稿。重音テト SynthesizerVを使用したハイテンポなドラムンベースである。

処女作にして絵・映像も読谷あかね氏による作成。以前から読谷氏は漫画（→リンク）・アニメーション・MV・3DCG 製作者として活動しているものの、楽曲を含めたクオリティの高さから話題となった。

イントロが学校のチャイムと似た音から始まっており、アルバム写真のようなMVになっているなど、学校を想起させる内容になっている。下段中央の女の子以外の全員の目の部分は、黒いサインペンのような線で塗られている。歌詞は手書き風の書体で表示され、どこかアルバムの寄せ書きのような雰囲気を醸し出している。最後には中央の女の子や、端の教員らしき女性も含めて全員が「欠席者」の場所に移動する。

2023年 7月3日にSynthesizerV殿堂入りを達成。

動画

歌詞

もの足りないから
停滞した残映にいざさらば
全ては胡蝶の夢　（それだけ）
先だって突っ立ってちゃ持ち腐れ

ホワイトリリーもアガスティアさえも
水を与えられずに枯れ落ちた
輪郭の滲んだかたち

詭弁も欺瞞も標になるなら
健全たるは何者であるか
ティンカーベルはうんざり

拗らせた体熱も落ちた星屑も
海馬傍回に潜り込んだまま
行ったり来たり
空集合の緩やかなアーチを描くロータリー

心とらえたあの頃の言葉も
おぼろ雲のように通り過ぎてゆく
あの日と同じ春風で風化した

散散探したステガノグラフィー
暴けもせずに散り散りりり

歪んだ三叉路の彼方
積み重ねたってまた最初から
ペトリコールだけ追い求めても
くたびれ儲け
蛻の牢に絆されては

どうか×２皆さん
あの雲の上でまた会えたらと
寄る辺もない言葉並べては仕舞った
埃積もって色褪せた

転轍の果て移る並列
有為転変に準えた新月
諦念のD・I・D（ダムゼル・イン・ディストレス）
厭世家が歌うオーディトリアム

レールは回り続ける
今日の日もさよなら