数の暴力 単語

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カズノボウリョク

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数の暴力とは、ある集団が多数あるいは大人数であるために自集団は正しいと錯覚し、それが原因で小数が握りつぶされたり、誤った判断がまかり通って全体に不利益を発生させてしまうこと、または、その人数の多さを意図的に濫用してづくで理を押し通すことである。

概要

どんなものであっても、少数より多数の方が強いということは通常は当たり前であるし、皆が望んでいることはするべきであるから、「多数決で決める」というのは民主主義の原則の一つである。

しかし、極端な例ではナチスドイツユダヤ人虐殺のように、「大多数にとって少々邪魔だから」という理由で小数づくで全に叩き潰したり、極度に劣悪な扱いをするといったことは現在正当化されていない。
理由としては、人間はだれしも何かしら人と違う点があるため『明日は我が身』であること、現在一般に正しいとされている価値基準に何かしらの間違いがある(現状や時勢に合わなくなった)場合でも、それを是正しようとする者は初めは少数異端であることになるためそれを握りつぶすと自浄作用が働かなくなるなどの理由が考えられる。
身近な例だと、「学級委員を決めるときに事前に口裏を合わせてその集団以外のかを一斉に名する」といった例がある。

また、「信号 みんなで渡れば 怖くない」や「みんながやってるから」というように、人間は集団になると自分は正しいと思うようで、責任感や罪悪感が減る傾向にあるため、集団化することで自分の集団に有利な、かつ全体に不利益が出るような理を押し通してくる場合がある。
しかも、たとえそれが正しくなかろうとも、集団化されるとが大きくなるために無視できないのも事実で、しぶしぶ妥協しなければならないことが多い。

これらのように、自身が属する集団が多数であることを悪用して、あるいは意図せずに明らかに理にそぐわない要を押し通すことを「数の暴力」という。

ただし数の暴力が行われる=多数であるというのは必ずしも正しくはなく、全体としては少数だが特定コミュニティを狙って少数が集中的に押し寄せれば少数でも数の暴力は可である。

それ以外の用法

通常このにおける「暴力」は「物理攻撃」ではなく、「理不尽」や「不正」といったような意味であり、「多数だからという理由で正しいかのように錯覚し、全体に被害を与える」ことについて言うである。

かしこの「暴力」を「物理攻撃」と解釈し、多数の勢小数を囲んで一挙に叩き潰したり、一人では弱いものを束ねることでかに強い敵をフルボッコにするというような場合に言う時もある。本来ならば「物量作戦」「飽和攻撃」という方が近いが、「大人数は強い」という理屈は一緒でありあながち間違いではない。
この場合は、始めから相手を叩き潰そうとして使うのであるから、不正ではなく立な戦術の一つであり、意図して多数対少数になるように仕向けることで単純な物量差以上の優位に立てると言われている。(→ランチスター法則

ただし、集団である以上ひとりひとりが強くなったわけではないため、群れることで自身の安全を図っている小クジラ(と人間)に対してはどんなに大群でも一網打尽されてしまうように、策略や範囲攻撃で一挙に壊滅させられたり、圧倒的なを持つ精鋭に対しては悲しいぐらい簡単に蹴散らされてしまう場合もある。

特に、強要されて集まっていたり上の用法にあるようなしょーもない理由で群れになっている文字通りの雑魚の場合、一致団結すれば十分勝てる戦差であるにもかかわらずパニックになってあっけなく壊滅するという場合が多々ある。(→無双

数の暴力と呼ばれる物の例

通常の意味

その他の用法

どちらも

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