斎祀(サイキ)とは、SNKの格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS』シリーズに登場するキャラクターである。第13作『XIII』の中ボス、及び家庭用版の追加キャラクター。
作中ではある研究者に「遥けし彼の地より出づる者」と呼ばれ、歴史的には「悪魔」と呼称されたこともあるが、彼等が使う自分たちの呼称は存在も含めて不明。現代で対処に当たったハイデルン等は単に「正体不明の種族」と呼んでいる。
数百年に一度の稀有な惑星配置状況を利用した時間跳躍現象により、過去と未来を行き来することが出来る。格闘では黒い炎(煙のようなものであまり炎には見えない。通称「墨汁」)を操る他、時間を止めたり、空間を跳躍する能力を駆使する。
行動原理は種族を繁栄させ、その上に君臨することであり、地球意志(万物が持つ精神エネルギー)を単なる力と捉えている節がある。立ち位置的にはオロチに対するゲーニッツや七枷社に近いが、やっていることはルガールに近い。
見た目は色白で細面の男性でアッシュ・クリムゾンが成長したような姿。作中でもアッシュに似ていると言われることが多く、本人もそれは否定していない。真の姿は赤黒い肌で手足に黒い炎を纏った姿。この時、全裸。アーケード版では戦闘するのは変身後だけだが、家庭用版では変身前の姿がプレイアブルキャラとして追加された。
「嫌な奴」がコンセプトであり、性格は最悪の一言に尽きる。人間達はおろか同属すら徹底的に見下しており、言葉使いもひどく汚らしい。汚い台詞の数々はスタッフがネット上で検索した汚い言葉も参考にしたという。これのせいでどうにもボスらしい貫禄が感じられず、小物感が強い。このことは作中でも指摘されており、対戦相手によっては対戦前会話や勝利デモでボロクソに扱き下ろされてしまう。
名前の読みは「再帰」「再起」に通じるので「サ」にアクセントを置きそうなものだが、アッシュ編のボスキャラには日本人の姓と読みが同じという縛りがあるので「斎木」「佐伯」に引っ掛けて「キ」にアクセントを置く可能性もある。
人類が自然の一部である限りは敵対しなかったオロチに対し、斎祀達の種族は早くから人類を憎悪し、積極的に敵対してきた。彼らは人類に畏れ敬われてきたが、数百年に及ぶ人類との戦いを経て徐々に数を減らし、西暦600年頃にはその存在は記録にも残らなくなった。
三年前、過去から未来にやって来た斎祀は、人間を支配した同属の上に君臨することを期待していたが、実際の未来では人間が幅を利かせ、同属は絶滅寸前にまで追い込まれていた。
同属の零落を「些細なミスの積み重ね」と考えた斎祀は、歴史上における同属のミスを把握し、西洋の「地球意志」を復活させた上で過去に戻り、歴史を改変しようとする。斎祀は戦闘前会話でこの歴史改変を「時を灰に変える」と表現していた。
『KOFXIII』においてはKOF優勝チームの力を利用してオロチを復活させ、その力を西洋の地球意志の復活に利用しようとした。優勝チームが決定し儀式の準備が整ったところで同属を率いて優勝チームの前に現れ、同属を配置につかせた上で正体を現し、自ら優勝チームに戦いを挑む。この際、無界が彼を気遣って代わりに戦おうとしたが、時間が無いのに即座に命令に従わなかった彼に逆上して殺してしまう。
優勝チームに敗れた後もまだ余裕を見せていたが、配置についた同属が何者かの妨害に遭い動揺、恨みがましく優勝チームに振り返ったところでアッシュの不意打ちを食らい倒された……かと思いきやアッシュの体を乗っ取りラスボス「血の螺旋に狂うアッシュ」に変貌する。
倒されても尚も諦めずにアッシュと共に過去に戻り計画のやり直しを図るが、アッシュに拒絶されて過去に戻れず、「歴史上いなかった存在」となり消滅した。それは同時に、斎祀の子孫であるアッシュの消滅を意味していた。
自身の消滅を覚悟で戦いに臨んだアッシュに対し、残酷な末路を恐れ断末魔の悲鳴を挙げながら消滅するという、最期まで小物を極めた死に様であった。
『XIII』家庭用の追加キャラ。通常技のモーションはアッシュとほぼ同じだが、特殊技が空中技になっている。必殺技は飛び道具、対空技、ワープ技と一通り揃っているがどれも癖が強い。演出でも多用するワープがKOFでは珍しく、コンパチながら動かしていて新味はある。
NEO MAX超必殺技の「神集(かすみ)」はプレイヤーキャラでは珍しい画面全体攻撃で、攻撃の発生後まで無敵時間が続く破格の性能を持つ。
ゲージ技の性能や連続技の火力に強みがあり、使いこなせば強い上級者向けのキャラ。
呼称は便宜上。上から落ちてくる飛び道具や当て身技で相手の動きを止め、相手を掴んで殴るコマンド投げでダメージを与えてくる。KOFボス恒例の画面全体攻撃は攻撃判定が出るまでが非常に遅いが完全無敵で削りが多い。このため体力が残り少ない時に使われると、斎祀のスットロい動きを見ながらむざむざ削り殺される羽目になる。
ガードが緩く、こちらの攻撃は普通に通るが、適当に出す飛び道具や当て身技に引っ掛かることが多くうざったい。起き上がりや歩き際に足払いをよく食らうので一度ダウンさせてハメに近い倒し方をするのが良い。
アッパー性能アッシュ。必殺技の全てが強化されており、超必殺技はテルミドールが数秒画面に残ったりサン・キュロットが画面全体攻撃になっていたり、ジュルミナールがサンキュロ無しで使用出来たりと性能が変化している。
距離を取っての攻めは強烈だが、無敵判定のある技が多数あるわりにこちらの攻撃にはガードし続けるか食らうかの二択で変身前同様のハメも有効。本作のボスキャラのアルゴリズムは弱めに調整されていると言える。
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最終更新:2024/03/19(火) 20:00
最終更新:2024/03/19(火) 20:00
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