斯波詮直とは (シバアキナオとは) [単語記事]

「斯波詮直」（しば・あきなお 1548 ～ 1597？）とは、戦国時代の陸中の戦国大名。陸奥国の名門・高水寺斯波家最後の当主であり、暗愚さにより家を滅ぼした事から「信長の野望」ではシリーズ代々逆チートの対象になっている事に定評のある凡愚。

別名は「斯波詮元」「斯波詮基」（～あきもと）、もしくは「斯波詮森」（こちらの場合、詮元は父の別名とされる）。

概要

斯波詮真の子に生まれる。

元々足利家の一族として御所の扱いをうけていた斯波家も、尾張の方はすでに織田信長に追放され、足利将軍家も権威は失墜し、織田信長によって滅ぼされる等、状況は悪くなる一方の中で、父の代には、曽祖父や祖父の代に築いた一大勢力を南部晴政にガンガン削られていき、権威が完全に失墜したところで、父の死により最後の斯波家当主となった。

ラッキーな事に南部晴政とその後を継いだ南部晴継が相次いで無くなり、南部家中で後継者争いが始まると、火事場泥棒とばかりに曽祖父・祖父の代に有していた岩手の所領を奪い返すといった功績を挙げた。

この数少ない功績はコーエーからは無視されている。

しかしそこで満足してしまったのか、政務を省みず遊興にふけるようになる。家臣・岩清水義長の諫言も聞き入れない凡愚さに、岩清水義長の弟の岩清水義教が我慢できなかった事、ちょうど南部家の後継者争いが南部信直の勝利で終わった事、更には父の代に押し付けられた妹婿の高田康実（九戸信仲の子）と険悪になって康実が南部氏に寝返った事…などなどが重なり、内と外から攻められて斯波詮直は逃走し、尾張に続いて東北の斯波家も滅亡する事になった。

逃走後の斯波詮直は、各地で潜伏した後に、関ヶ原の戦いの際に南部家を攻めたものの敗れ、逆に南部利直に召し出される事になったものの、大阪夏の陣の際に華々しく散って戦国時代の徒花を咲かせる武士達を見て自らを恥じたのか出奔し、最上家を頼ったとも、京都に住んだとも言われている。

※その他「斯波詮直」の詳細はWikipediaの該当記事参照の事。

補足

「信長の野望」（PC）シリーズにおける斯波詮直の能力一覧。

「弱小に定評のあるシヴァ一族」の名に恥じないこの能力。奥州シヴァ一族の中では一番最初にに「信長の野望」に登場したのだが、その能力は・・・家を潰した無能者に厳しいコーエーの逆補正対象の条件を満たしてるせいか安定して低い。肥後の小学生大名よりも低い。天敵・南部家は晴政の死や津軽の独立でやや弱体化しているが、今度は政宗が襲ってくる。