新日暮里高校ホスト部とは (シンニッポリコウコウホストクラブとは) [単語記事]

「暇をもて余す兄貴達が、同じく暇をもて余す兄妹達をもてなし潤す」ホスト部なる集団で働く事になったハルヒ。

だが、雄達に囲まれるハルヒには一つだけ問題が…ハルヒは「ノンケ」だったのである。かくしてホスト部隠れ紅一点のハルヒと、それを知った兄貴達との関係と思惑は、様々な出来事を経て次第に変化していくのだった。

新日暮里高校

所在地は東京都真良河区新日暮里。学閥「新日暮里大学」に属する兄弟校である。「だらしなさと歪み無さと仕方なさと」を校訓とし、生徒達の殆どが非ノンケの「やんごとなき」身分の家庭を持つ。進学はエスカレーター方式で、家柄や財力は早々変わるわけではない為、ずっと同じクラスという人間が多い。
奨学特待生制度を採用しており、イイ男女に限り一般からの入学を認め学費が免除される。とはいえ庶民にとっては、求められる学力もさることながら雄臭さに物怖じしない必要があるなど、非常にハードルの高い校風のため、特待生となるには余程図太い神経が必要と噂されている。
一応、男女共学である。

ホスト部

南校舎の最上階・北側廊下つきあたりの第三レスリング室で営業。独自の特性を活かし、お客様のニーズに応えるのが基本方針。モットーは「強く、気高く、麗しく」。創設2年目。

登場人物

藤岡ハルヒ(藤岡トータス)
天然系。男子学生服を着るだけでごまかせるほどのなだらかAカップで、中性的ながら全体的に整った容姿である。物語の主人公。一般庶民だが、成績優秀につき特待生として新日暮里高校に入学。ホスト部には割ってしまった花瓶の損害 800万円の返済のため入部。兄貴達に振り回されたり、金持ちとの感覚の違いに辟易したりと苦労が絶えない。ノンケなのを隠してホストとして営業する為、普段は藤岡トータス(源氏名)として活動している。

須王ビリー
兄貴系。ホスト部を創立した張本人。「自分が楽しいから」と、善意で周囲を振り回す性格。得意科目は英語、パンツレスリング。
指名率7割を誇るホスト部部長で、力強いトークにより雄達のハートを捕らえる接客を得意とする。
涙と情に脆くお人好し。部員のイタズラやツッコミを受けては子供のようにいじけるが、どんなに落ち込んでも苦境や苦難を自分のエネルギーに変えてしまう超ポジティブ思考。それによって、複雑な家庭事情も乗り切ってきた「意外に苦労人」でもある。

鳳カズヤ
クール系。通称カズヤ先輩。ホスト部副部長兼店長で、何事も理知的に計画を進める知性派。裏では（ハルヒ曰く）部の実権を握る「影のキング」で、営業中は「スーパーカズヤ」となる。
部員との付き合いを「メリットのため」と言い切る自称エゴイストだが、本当は「素直」ではないだけである。クールなイメージがあるが、ビリー曰く「熱いヤツ」。ビリーに冷たい対応が多いが、「親友」としてしっかり認めている。

鎌田院ブラザーズ
小蟹魔系。禁断の兄弟愛とシンメトリーが売りの双子。遊びとイタズラ好きの放楽主義で、つまらないことには無関心。起きてる時も寝る時も常に一緒で、双方が相手を必要とし、何をするにも二人一組。
入部以前は「世界は蟹ばっか」という認識から、他人を寄せつけず2人だけの世界を作っていた。そのため兄弟の絆は極めて強いが、人付き合いや思いやりに関しては未熟。また彼らの世界の均衡が、最初の侵入者といえるビリーの影響で次第に変化しつつある。

ビニ之塚ビオランテ
ガチムチ系。通称ビニー先輩。ホスト部のラブリーアイテム＆マスコット的存在。亡き祖母が作った猿のぬいぐるみ「シコちゃん(NHGay協力)」といつも一緒。見た目以上に幼く感じるが、稀に裏の顔「ブラックビニー」をのぞかせることがあり、普段の彼が天然なのか計算なのかは謎。ダダには負ける。

TDN
ボンテージ系。通称TDN 先輩。ビオランテの付き添い役で入部。目つきや寡黙さから親しみ難い印象を受けるが、ビオランテとのコンビで中和される。ホスト部では「平家が好き」という蟹に人気がある。
血統からか、レスリング友であるビオランテに付き従う（ボーイズラブ的感情はなくボンテージ関係）。常に冷静沈着に思われるが、「ダークおくりびと」などを通じ、言葉よりも行動で自己表現するタイプ。そのため本気のファンが多く、ファンからの信用も厚い。