日本海(列車)とは (ニホンカイとは) [単語記事]

概要

東海道本線大阪駅と奥羽本線青森駅を北陸経由で結ぶ寝台特急。全開放寝台車からなる列車である。
青函トンネル開通後は函館にも乗り入れていたが、現在は乗り入れておらず青森駅終着となっている。また、東北新幹線新青森駅開業に伴い新青森駅にも停車するようになった。なお、構想はあったのか、行先表示幕には函館行きの次の欄に「日本海札幌」の幕も存在していた（実際にその区間はトワイライトエクスプレスが運転している）。青森～函館間は一部の客車を切り離して、電源車込みで5両編成ほどで運転していた。

名称としては1950年に登場しており、1968年に特急列車化された。最大2往復を誇ったものの、現在は1往復のみの運行でJR東日本が客車を受け持っておりJR西日本の客車受け持ちはない。なお、B寝台は「あけぼの」と共通となっている。また、解放式A寝台を連結していた最後のブルートレインだった。

食堂車の設定は米原経由から湖西線経由に変更になった時に廃止されている。民営化後に食堂車が用意されたが、結果としてJR西日本のトワイライトエクスプレスに入れられており現在も食堂車は復活していない。それどころか車内販売も無いため、乗車前に夕食・朝食を用意しないと飢えに苦しむこととなる。

旅客の減少や使用される車両の老朽化などから廃止を懸念する声もあるが、2011年 11月18日に2012年春のダイヤ改正での廃止が検討されていると報道され、12月16日に2012年 3月17日のダイヤ改正を持って廃止され臨時列車となることが公式発表された。
なお、定期運行終了後最初の臨時列車はゴールデンウィークに運行されるが、6両に減車されている。

2013年春季は「日本海」は設定されていないが、JR東日本は夏季以降については検討中としていたものの、使用されていた24系25形客車および同様の区間を走っていた583系電車双方が廃車されたこと、青函トンネルの新幹線化、さらに日本海縦貫線が複数の第三セクター鉄道会社に分社化されたことも相まって、それ以降二度と運用されておらず、事実上の廃止となっている。