日本犬

日本犬とは、古来から日本に住む犬種の総称である。

概要

主に、1934年(昭和9年）に日本犬保存会により制定された「日本犬標準」に名前がある、柴犬・紀州犬・四国犬・北海道犬・甲斐犬・秋田犬の6つの犬種を指す。この6種は文部省により国の天然記念物に指定されている。

大きさによって、小型・中型・大型に分類されており、小型は柴犬のみ、大型は秋田犬のみで、あとの4種は中型である。

以前は北陸地方原産の「越の犬」も天然記念物に指定されていたが、1971年（昭和46年）に純血種が絶滅した。

また、上記6種以外にも各地に地元に根付いた犬種が存在しており、現在でも保護活動が進められている。その一方で、明治以降の洋犬の導入や太平洋戦争などによって絶滅してしまった犬種も存在する。

広義の日本犬

広義の日本犬としては、外来犬種を元に作られた日本原産の5犬種(狆、土佐闘犬、日本テリア、日本スピッツ、アメリカン・アキタ)を含むこともある(これらの犬種と区別して、純粋な日本犬6種を「和犬」と呼ぶことも)。

日本犬の特徴

日本に古来から土着した日本犬は、以下のような共通した特徴を持つといわれている。

• 温暖湿潤気候への耐性が強い
• 狩猟に用いられていたため、身体能力が高い
• 飼い主に従順で落ち着きがあり、強い警戒心を持ちあわせているため、番犬に適している
• オオカミに近い原始的な姿を残している

洋犬とは違うこうした特徴もあってか、近年柴犬や秋田犬をはじめとした日本犬は海外で人気を呼んでいる。

関連動画

関連項目

• 犬
• 柴犬
• 秋田犬
• 岩手犬
• 甲斐犬
• 紀州犬
• 四国犬
• 山陰柴犬
• 美濃柴犬