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日本語とは、自然のひとつである。話者は日本列島を中心に世界に1億2千万人程度いるといわれている。

概要

日本語

総話者数 1億2000万人
話者数の順位 9
系統 孤立した言
通用地域 日本列島
コード
ISO 639-1 ja

2010年現在、日本語がどの言系統に分類されうるかを決定的にし示す歴史資料は見つかっていない。

かつては単純にアルタイ諸語に分類されうるという説がを持っていたが、基礎彙に共通性がほとんどなく仮説の域を脱していない。

国語学者を中心にタガロ (フィリピンの言) ・インドネシア語などの属する南 (今日オーストロネシア語族に該当) との関係も摘されているが、漢語外来語同様ニッチ部分の借用が定着したにすぎない可性もある。

日本語の起を論ずる説の中には呂が似ている単理やり寄せ集めただけのトンデモ学説も少なくない(日ユ同祖論など)。

「日本語」の示す範囲については大きく2つの見解が存在する。

  1. 日本本州以南で伝統的に話されてきた諸方言のすべて。
  2. 1.のうち、琉球の諸方言を除いたもの。

2.の立場では琉球の諸方言を日本語とは独立した琉球語と見なし、日本語と琉球語によって日本語族をなすとする。

ほぼ全ユーザーが日本語を話せるニコニコ動画においてもっとも使われる言でもあり、ニコニコ大百科も日本語で書かれていることが多い。

「所詮狭いところで1億2千万人しか話す人が居ないローカル」というイメージをもたれがちだが、話者数で見ると世界の言トップ10に入る程多く、日本語で書かれた書籍や情報も多い。

例えば、ニコニコ動画で縁の深いジャンルであるアニメ漫画は大部分が日本で作られ、日本語で作られているし、Wikipediaの記事数も全言トップ10に入る程である。なので、英語が基本となる学術論文や社会で活躍する分にはさすがに不利を被るが、それでも日本語ができるということは多くの情報に触れる機会がある言なのである。

日本語共通と近縁関係にあり共通と相互理解可性の少ない言として有名なものには、方言, 東北方言, 宜レオールなどがある。

公的地位

日本語は日本国語 (National language) であり、日本列島内において広く通用しているが、日本国においては日本語を公用語 (Official language) とする法律い。ただし、裁判所では日本語を用いることが定められている[1]

世界において一、日本語の公用語としての地位を明文化している (State) は、パラオ共和国内にあるアンガウル州である[2]パラオ民の4人に1人が日系人のであるが、日本語はもはや通用しておらず、単に徴的役割しか果たしていない。

現代の日本語

明治時代東京の山の手で使われていた「山の手言葉」が成熟していた。明治中ごろになると政府はこの山の手言葉を核として「標準」を成立させようとする動きを見せるようになる。標準そのものは男子の言として製造された向きがあったが、元となった山の手言葉は今日ではお嬢様言葉としての役割の位置に落ち着いている。

日本戦争に負けると、言統一政策自体がタブー視されるようになり、政府導による「を挙げて一つの言を!」というのはくなった。しかしマスメディア交通網の発達により、図らずとも日本語の均一化が進むようになる。

現在日本語の中心に位置するのは、共通・標準(前者:話し言葉で大多数が用いる言。それに幾分かの方言が混交したもの。後者戦前からの教育で行われた、書き言葉を含めたより洗礼された言) や、それから発展した首都圏方言 (首都圏で使われている共通に、さらに関東や各地方方言が流入したもの) である。特に首都圏方言は在民放を中心としたマスメディアに用いられ、全的に蔓延している。地域によって方言の根強いところもあるが、先述の「お嬢様言葉」化した山の手言葉や、キャラクターとしての関西弁などのように、いわゆる役割として用いられる傾向の方が立っている。

かな四字至上主義

英・中・・ロ・独各話者の中には日本語の単あたり音節数の多さにうんざりしている者も少なくないが、日本人にとっても長ったらしいことは決して歓迎されるものではなく、時にひらがなカタカナ4字のに丸めてしまうことが稀によくある (拗音の捨て仮名ノーカン・「ん」「っ」などがあるため必ずしも4音節というわけではない) 。

古くは弥次喜多 (やじきた) 、ブラ (ぎん-ブラ) などから、現在ではキムタクモー娘。 (モー-むす) ・パリコレチョベリバ国連 (こくれん) ・高校 (こうこう) ・メロコアメロスピスパロボドラクエ鉄オタ (てつ-オタ) ・ナベシンファミコンロクヨンマリカースマブラブラクラニコ動 (ニコ-どう) ・ポケモンリア充 (リア-じゅう) ・就活 (しゅうかつ) ・婚活 (こんかつ) ・地下鉄 (ちかてつ) ・西鉄 (にしてつ) ・ロリコンかのこんおはスタらき☆すたなど。

俳句川柳といった非文にならないぎりぎりのミニマリズム文学が基本的に5字や7字という素数文字数から構成されているのに対し、日常で用いる非文的単は4字という半素数字数の方が収まりよく感じるのはなんとも不思議である。漢語四字熟語との関連は不明。

上掲の例はどが「平仮名2文字セット×2」の形をとる (きむたくや→キムタクロリータコンレックスロリコンなど) が、サブカル系作品の略称では「けよりな」「おちんこ」のように別の法則により造語されていることもある。

特徴

日本語(共通)
音節 (C)V(C)
クセント 高低アクセント
主語--動詞, 修飾-被修飾, 従属節-
形態的分類
アライメント 対格(形態・統)
その他の分類 題優勢言, 動詞付言, モノ言, ナル言, be言, 視点
文字 漢字(表文字), 仮名文字(音節文字)

数詞 漢語
0 れい (ぜろ)
1 いち ひとつ
2 ふたつ
3 さん みっつ
4 よっつ, よん
5 いつつ
6 ろく むっつ
7 しち ななつ, なな
8 はち やっつ
9 きゅう ここのつ
10 じゅう とお

音素

子音
両唇音 歯茎 歯茎硬口蓋音 硬口蓋音 軟口蓋音 口蓋垂音 門音
  n̪   (ɲ̟)   (ŋ)   (ɴ)
破裂音 p b bʲ t̪ d̪ k ɡ~ŋ ɡʲ~ŋʲ ʔ
破擦音 t͡s d͡z t͡ɕ d͡ʑ
摩擦音 ɸ ɸʲ (β βʲ) s (z) ɕ (ʑ) (ç)   (ɣ ɣʲ) h
中線はじき音   ɾ~ɾ̠ ɾʲ~ɾ̠ʲ~lʲ 
側面はじき音   (ɺ)  
接近音   β̞~ɰ   j
内破音 (p̚) (t̪̚) (k̚)

前舌 中舌 後舌
i (i̥ ĩ) ɨ̥ ɨ̃) ɯ̟ (ɯ̟̥ ɯ̟̃)
中央 e̞ (e̞̥ ẽ̞) o̞͑ (o̞̥͑ o̞͑̃)
ä̝ (ä̝̥ ä̝̃)

<()内は他の音素の条件異音としてのみ現れる>

破裂音はやや有気音に近い。

音字ひとつにつき1モーラを形成する。また、音素/N/および/Q/は単体で1モーラとなる。

  • 規則

/m, n, p, b, t, d, k, g, s, z, h, r/ [m, n̪, p, b, t̪, d̪, k, g, s, z, h, ɾ] → [, ɲ̟, , bʲ, t͡ɕ, d͡ʑ, , , ɕ, d͡ʑ, ç, ɾʲ] / _jまたはi

[b, d͡z, d͡ʑ, ɡ] → [β, z, ʑ, ɣ] /V_V

[h] → [ɸ] /_u

V→V̥ /C̥_C̥

V̥→∅ /ダウンステップの後

V→Ṽ /_N (※単に子音と隣接するだけでも弱く音化する)

V→ʔV /発話の最初

V→Vʔ /発話の最後

V→ʔVʔ~ʔV /発話の最初で最後

/u/ [ɯ̟]→[ɨ]/sまたはz, t, ts, dz, Cj_

/N/ [ɴ̚~ŋ̚~m̚]→m̚/_pまたはb, m

→n̪̚/_tまたはd, n̪

→ŋ/_kまたはg, ŋ

→Ṽ/_VまたはF, w, r, j

/Q/ [ʔ]→[p̚]/_pまたはb

→[t̪̚]/_t̪またはd̪, t͡ɕ,d͡ʑ

→[k̚]/_kまたはg

→F/_F

(ただし、Vは音, Cは子音, Fは摩擦音)

ごとにダウンステップが存在し、ダウンステップまでは高くなり続ける。基本的にダウンステップ後は助詞まで含めて低く発音される。ダウンステップが最初の拍の末尾になく、かつ/N/以外の子音が次に続かないとき、それは最初は低く、次に急に高く発音される。ただし、強調されていなかったり修飾が付いていたりする場合、最初から高く発音される。

「日本語」タグ

ニコニコ動画では何故か外国人が日本語を巧みに操る動画タグとして機している。

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関連項目

脚注

  1. *裁判所法第74条exit
  2. *アンガウル州憲法第七条第一項exit
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最終更新:2024/03/19(火) 20:00

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