日産・クルー

日産・クルーとは、日産自動車が1993年～2009年に生産をしていた乗用車である。主にタクシーや教習車やパトカー等の業務目的がメインの車種であった。

概要

車名の由来は、英語で「乗務員」の意味から。ベースは六代目ローレルで、駆動方式はローレルと同じくＦＲとなるがリアサスペンションを独立懸架方式ではなく、耐久性重視のセドリック営業車の5リンク式サスペンションに変更されている。ミッションは5速ＭＴと4速ＡＴの選択が可能であった。車種形式はK30型となる。

タクシーが主な用途のため、左のリアドアが右のリアドアと比較をして5㎝広くなっている。全席シートの座面には疲れづらくするためにバネを高級車に使われるタイプを採用をしたり、ボンネットにはガス圧式のダンパーが付く等の営業車としての使い勝手を追及をしている。

エンジンはガソリンの直列6気筒の2000㏄とディーゼルエンジンの直列6気筒の2800㏄とLPGの直4気筒の2000㏄が用意される。

使い勝手を追及をしたモデルとなったため、旧来の910型ブルーバードタクシー等に比べ快適性も追及をしたモデルとなったが、1995年にトヨタからコンフォートが登場するとシェアを落とし、2007年にタクシー仕様のみとなり、モデル廃止となった。

モデルの流れ

1993年にタクシー仕様と教習車仕様のみが登場。ガソリンエンジンは教習車仕様のみとなった。

1994年にオーナー仕様の「クルーサルーン」が登場。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが選択可能。すぐにパトカー仕様も登場。パトカー仕様のみはガソリンエンジンとなる。

1996年、1997年に一部改良。

2002年にガソリンエンジンとディーゼルエンジン仕様が廃止となり、クルーサルーンとパトカー仕様が消滅をする。

2007年に教習車仕様を廃止。2008年にティーダラティオ教習車が登場するまで日産車では一時教習車のラインアップが消滅。

2009年にモデル廃止。日産車での小型タクシー仕様は消滅をしているが、実質的な後継車種は2010年登場のNV200バネットのタクシー仕様が後継となっている。

関連動画

関連商品

関連リンク

日産・クルー公式サイト

関連項目

• 日産自動車
• 日産自動車の車種一覧
• NV200バネット（後継車種の位置づけとなっている）
• トヨタ・コンフォート（競合車種）