日産・セレナとは、日産自動車が1991年より製造をしているミニバン型の乗用車である。
車名の由来はスペイン語で「晴々とした」「穏やかな」の意味。セレナのルーツは1970年に登場をしたサニーをベースにした1BOXのサニーキャブから続いていて、特に1978年登場のバネットがセレナの源流となる。
そのため初代が登場から1994年までは、バネットセレナの名称であった。1994年以後は"日産・セレナ"となる。
初代モデルは商用モデルも存在をしていてデビューから1999年まで生産をされていた。二代目以降は5ナンバーの乗用車のブランドとなっている[1]。
駆動方式は初代のみはFRと4WDで、二代目以後はFFと4WDの二種類が用意されている。二代目モデル以後は、日産の屋台骨を支える主力車種となっていて、国内販売ランキングでは常にトップ10に入る程の主力車種でもある。
C25型からスズキにもOEM供給をしており、スズキ・ランディの名称で販売されている。
1991年に登場。1985年にデビューをしたC22型バネットコーチ(ワゴン)のモデルチェンジ版として登場をする。
そのため車名は、バネット・セレナであった。
スタイルは小ぶりなボンネットを持つセミキャブオーバーの外観であるが、助手席下にエンジンを搭載する
キャブオーバー構造を採用。駆動方式もFRと4WDが選択が出来る。またワゴンのリアサスペンションは独立懸架式でハンドリングを重視した作りとなっていた。なお、カーゴはリアサスペンションは商用車に主に用いられる耐久性重視のリーフ式スプリングであった。ミッションはフロアタイプで、5速MTと4速ATの選択が可能であった。
エンジンのバリエーションは、ワゴンがガソリンの1600ccと2000cc、ディーゼルが2000ccでターボ付きとターボ無しとなる。カーゴはガソリンの1600ccとディーゼルのターボ無しの2000ccとなる。またワゴンには、世界初のリアスライドパワーウインドーが採用されていた。
1993年に一部改良。ターボ無しのディーゼルエンジンがカーゴを除いて廃止となり、エアコン冷媒も新冷媒に
変更される。
1994年にマイナーチェンジ。ワゴンの前部デザインと不評だったインパネが使いやすく改良される。この時点で名称もセレナとなった。バンは変更無しであった。
1997年にマイナーチェンジをし、フロントデザインを大幅に変更。ワゴンのガソリン1600ccが廃止となった。
両席エアバックが標準装備化がされた。
デビュー当初には、俳優・近藤正臣が出演をしていたが、1997年のマイナーチェンジには女優・酒井法子が出演を
していた。
1999年に初のモデルチェンジ。1996年に登場をし大ヒットを飛ばしていたホンダ・ステップワゴンに対抗をするために
駆動方式をFRからFFに移行し、FFタイプミニバンで初の両側スライドドアを起用をした。
エンジンはガソリンの2000ccとディーゼルのターボ付きで2500ccを用意し、ミッションもFFがCVTで4WDが4速ATとなり、フロアタイプからコラムタイプとなったので、両側の移動が簡単に出来るようになった。なお、カーゴは廃止となった。
2001年マイナーチェンジ。ディーゼルは廃止となったが、その代わりガソリンの2500ccが登場をする。2500cc車はFFのみとなる。また内外装も大幅なリファインをする。
このクラス初の両側スライドドアが受けて、ヒットを飛ばすようになる。特に2001年のマイナーチェンジ以後は、
日産の屋台骨を支える車種に成長をする。TVCMもタレント頼りではなく、キャッチコピーの「物より思い出」がヒットを飛ばす要因となった。
2005年にモデルチェンジ。ラフェスタと共通の新開発のシャーシとなり車体の軽量化。エンジンはガソリンの2000ccのみとなる。ミッションも全車CVT化となり、ライバルと同様にインパネシフトとなる。
2007年にスズキ側にOEM供給を開始。スズキ・ランディの名称となる。同年マイナーチェンジを行い内外装のリファインが行われる。
この代でセレナは、日産の屋台骨を支える車種としてますます重要な車種となる。特別仕様車も次々と登場をする。
2005年の三代目登場時には料理漫画『クッキングパパ』とタイアップをして、劇中に登場をしている。
また、CMにはガガガDXやサンボマスターやファンキーモンキーベイビーズの楽曲も多く使われていて、先代同様に子供が遊ぶ姿を強調をしていた。
2010年にモデルチェンジ。エンジンを新開発2000ccの直墳エンジンになり燃費を向上をさせ、最廉価版以外には、クラス初のアイドリングストップ機能を採用。クラストップクラスの燃費を実現。
2012年には、2011年の販売台数が3列ミニバンで1位を獲得。同年8月にはハイブリッドモデルが追加がされ、同時に通常モデルでも一部改良をし、2列目・3列目のシート中央席に3点式シートベルトが標準装備となったほか、転がり抵抗を低減して燃費性能を高めた低燃費タイヤも採用された。またハイウェイスター(2WD/4WD)には、助手席側ワンタッチスライドドアが標準装備された。
2014年1月にマイナーチェンジ。フロントデザインを大幅にリファインをし高級感がアップされる。また最廉価グレードを除きすべてのグレードで安全装置の「エマージェンシーブレーキシステム」が標準装備化がされる。
TVCMは先代の雰囲気を踏襲し、楽曲もいきものがかりの曲を使用していた。
ミニバン初の同一車線自動運転技術「プロパイロット」を一部グレードにおいてメーカーオプションで搭載。また、キーをポケットなどに入れたまま後部スライドドア下に足をかざすだけで開閉できる両側ハンズフリーオートスライドドアやハーフバックドア、キャップレス給油口、インテリジェントパーキングアシストを採用。
S-HYBRID車もFF車のみならず、このモデルから4WD車も設定された。
2018年3月にマイナーチェンジと共に、シリーズハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載したモデルが設定された。
すでに一昨年に登場して大ヒットしたノートe-POWERのシステムを基本に、車格に合わせての発電量とモーター特性の強化が行われた。e-POWER最大の特徴であるアクセルペダルの加減だけで大半のドライブが可能な「ワンペダルドライブ」が踏襲されている。
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最終更新:2024/04/25(木) 20:00
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