日産・チェリーとは、かつて日産自動車が製造・販売していた小型乗用車(商用車)である。
日産で初めて駆動方式に前輪駆動(FF)を採用した車種。
車名の由来は、英語で「桜」から。
元は1966年に日産と合併した旧・プリンス自動車が開発していた、次世代の前輪駆動方式の小型車であった。車格としては日産・サニーより下に当たり、エントリーユーザー向けモデルに位置付けられた。
販売チャネルの「チェリー店」は元「コニー店」と称し、オート三輪や軽自動車の生産・販売をおこなっていた愛知機械工業の販売チャネルであった。経営危機に陥った同社は日産グループ入りし、日産車の開発や製造を受託する一方、独自車両の開発・製造からは撤退したため、名称変更しチェリーの販売をおこなうようになった経緯がある。チェリー店は1980年代半ば以降、主にプリンス店との統合により消滅していったが、現在も岩手県にのみ「日産チェリー岩手販売」が健在である。
1970年に登場。第17回東京モーターショーで参考出品がされた後に販売開始し、「日産初のFF車」をアピールした。当初車形は4/2ドアセダンのみであり、エンジンは1000ccと1200cc、ミッションは4速MTであった。外見デザインは直線的であるが他にない独特のスタイルである。後に追加されるクーペやライトバンを含め、リアのCピラーが太く後方視界はよくない。
1974年に初のモデルチェンジ、名称が「チェリーF-Ⅱ」となった。車形は引き続き4/2ドアセダン、3ドアクーペ、ライトバンの3種だが、ボディサイズが拡大された。エンジンも1000ccに代わり上級版の1400ccが用意されたが、ミッションは引き続き4速MTのみ。スタイルは初代に比べてややおとなしいデザインで、1200㏄と1400㏄でエンジングリルが異なる。クーペのテールゲートも曲面ガラスを採用してピラーを細くしており、後方視界の改善を図っている。
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最終更新:2024/04/20(土) 11:00
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