日産・バネットとは、日産自動車が1978年より発売をしている小型の1BOX型のバン&トラックである。過去には乗用仕様のワゴンも用意されていた。この項ではNV200バネットもついても触れる。
車名の由来は、「VAN」と「小さな、可愛い」の意の接尾語「ETTE」の造語。サニーをベースとする。
キャラバンよりも小さく小回り性能を高めたモデルで、軽商用車のクリッパーが登場をするまでは、日産車の中では最も小型の1BOX型の商用車でもあった。ワゴンは初代と二代目モデル共に「コーチ」の名称が付く。
NVはNew generation Vehicle(新世代の乗り物)を意味し、200は車両総重量が2000キロ未満の意味となる。
1991年に乗用仕様のコーチがセレナに移行、1993年からはマツダとの提携により、ボンゴの兄弟車となる。
本家ボンゴよりもバネットの方が多いのは、日産の販売網の大きさによるもの。
2009年には日産製のNV200バネットも登場。日産自社製では実に15年ぶりとなるモデルでもある。2011年には三菱自動車にOEM供給を開始。将来的にはマツダ側にも供給予定。
なお初代モデルのコーチは、料理漫画『クッキングパパ』の初期に主人公・荒岩一味宅のマイカーとして登場をする。
1978年に登場。当初は名称が販売店ごとに「サニーバネット・チェリーバネット」の名称で登場をする。ボディはバン&トラック&ワゴン仕様の「コーチ」の3種類でエンジンはガソリンの1200ccと1400㏄の二種類が用意された。
1979年にマイナーチェンジで、ワゴン仕様に10名乗りのロングが登場。
1980年にワゴンのエンジンが1400㏄から1500㏄に排気量をアップ。同時に上級グレードを追加し、サンルーフや回転対座シートを装備をし乗用車としての機能を高めた。同時にフロントデザイン違いの「ダットサンバネット」も登場する。
1981年に2000㏄のディーゼル仕様と2000㏄のガソリン仕様が登場。2000㏄のミッションはフロアタイプも用意された。
1982年にバネットの上級版「ラルゴ」が登場。エンジンはいずれも2000㏄で、ガソリン、ディーゼル、ディーゼルターボが選択可能となる。コーチもマイナーチェンジで、クーラーからエアコンとなり、フロントブレーキもドラムからディスクに
変更となる。
1985年にバンとコーチのモデルチェンジのため生産終了。トラックは継続生産。
1985年にバンとコーチが初のモデルチェンジ。直線を基調としたスタイリングとなる。エンジンはガソリンが1500㏄と2000㏄、ディーゼルは2000㏄となる。3速ATはそのまま継続される。
1986年に名称を「バネット」に統一化。
1988年にマイナーチェンジ。同時に継続生産のトラックがモデルチェンジ。ミッションはコラム式が廃止となりすべてフロア式に統一化。同時に4WD仕様も追加され、コーチのAT車が上級グレードのみに4速ATが設定される。コーチには特別仕様車でキャンピング仕様も追加される。
1991年に「セレナ」として別モデルとして独立化をし商用専用モデルとなる。
1994年に登場。この代よりマツダからボンゴのOEMモデルとして登場。日産でがバンとトラックのみとなる。
エンジンはガソリンが1500㏄と1800㏄、ディーゼルが2200㏄が用意され、駆動方式はFRと4WDが用意される。
1996年にマイナーチェンジ。フロントデザインとインパネの造形が変更される。ワゴンに最高峰グレードが
用意され、ディーゼルエンジンをパワーアップがされる。
1999年にモデルチェンジ。これもボンゴのOEMモデルとして登場をしている。実質的には先代モデルを使い
衝突安全性を高めたいわばビックマイナーチェンジとなる。ABSや両席エアバックがOPとして選択可能となった。エンジンもガソリンの1500㏄が廃止され、1800㏄に一本化をし、ディーゼルは2200㏄のままだが、電子制御噴射ポンプを採用してパワーアップ化がされる。バリエーションには、トラックにロング荷台仕様が用意される。
2003年に2200㏄のディーゼル車が廃止され、新設計の2000㏄のディーゼルターボエンジンが登場をする。
2009年にNV200バネットが登場をし、バン2WDのガソリン仕様が福祉仕様を除き廃止され、トラックとバンのディーゼルとガソリンの4WD仕様は継続となった。
2010年に一部改良で、ガソリンエンジンが新設計タイプとなる。排気量は1800㏄でマツダ・ロードスターと同じ形式となる。またトラックの乗車人数が3名から2名となる。助手席エアバックが標準装備となった。
2007年に東京モーターショーで初出品がされスタイリッシュさを追及をしたモデルとなる。
2009年に発売。日産自社製の小型1BOXバンでは実に15年ぶりに日産オリジナルモデルとして登場をする。
日本仕様はエンジンはガソリンの1600㏄で、駆動方式はFFのみとなる。バリエーションはバンとワゴンが用意される。
ミッションはバンが5速MTと4速AT、ワゴンが4速ATのみとなる。
2010年にワゴンを一部改良。リア内装を鉄板むき出しから乗用車らしくトリムに包まれるようになる。グレードも
従来は1グレードから、3列シート仕様と2列シート仕様がバリエーションとして用意される。
同時にタクシー仕様も用意される。
2011年に三菱自動車にOEM供給を開始。ワゴンの名称がデリカD:3、バンがの名称がデリカバンとなる。
e-NV200はNV200をベースとした電気自動車。詳しくは当該記事を参照されたし。
掲示板
3 ななしのよっしん
2014/06/23(月) 02:25:03 ID: wRvsNkvjqL
初代はアイアンハイドやラチェットのベースでしたな。
NV200は本当にタクシーで見るようなったねぇ。
4 ななしのよっしん
2014/09/13(土) 23:49:50 ID: AgbIKvKKT3
NV200がタクシー会社で受けがいい理由は、
・車椅子を乗ったまま積める
・小型車扱いなので安い運賃に出来る
・視界が従来のセダンよりも高く広いので運転手にとっては疲れにくい
・サイズの割に小回りが効く
5 ななしのよっしん
2016/12/30(金) 17:29:30 ID: cKgRZP4EHU
ラティオが完売したそうだが
バネットバン(ボンゴ)はまだ売れ残ってるのか
4WDの需要がある地域で早々に完売すると予想していたが本家が改良型だからそっちに流れてるのか?
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最終更新:2024/04/24(水) 17:00
最終更新:2024/04/24(水) 17:00
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