昌子源とは (ショウジゲンとは) [単語記事]

概要

小学生のときは地元のFC FR ESCAでプレイし、中学生になるとガンバ大阪のジュニアユースに入団。
当時のチームメイトには宇佐美貴史がおり、そのころFWとしてプレイしていた昌子は「宇佐美には一生かなわない」と思ったという。

なかなか試合にも出られなかった昌子は中学二年生の途中から練習に行かなくなる。もうサッカーをやめるつもりだったが、父親の知り合いのコーチから声をかけられ、鳥取県の米子北高に進学してサッカー部に入部。
当初はまだFWとしてプレイしていたが、コーチに素質を見込まれCBに転向。それを機に才能を開花させ、レギュラーを奪取、高校三年時にはU-19日本代表候補に招集されるまでに成長し、

高校を卒業した2011年に鹿島アントラーズに入団。同期には柴崎岳がいた。最初の3年間は強豪チームの選手層の厚さもあってなかなか試合に出場することができなかった。それでも、プロになって3年目となる2013年は、コーチである大岩剛にみっちりと指導を受け実力をつける。
4年目となる2014年にCBのレギュラーに定着、リーグ戦全試合出場をはたし、Jリーグ優秀選手賞も獲得するなど飛躍する。以降は常勝・鹿島の不動のCBとして君臨。2016年にはJ1 優勝、さらに開催国代表として挑んだFIFAクラブワールドカップで準優勝をはたす。
2017年には恩師ともいえる大岩が監督に就任。この頃、欧州移籍の話が浮上していたが、大岩からの要請もあって残留を決意。2018年にはキャプテンとしてAFCチャンピオンズリーグ優勝を果たし、クラブを初のアジア王者に導く。

2019年 1月にフランス・リーグ・アンのトゥールーズFCへ移籍。加入後すぐにCBの定位置を掴み、シーズン終了までレギュラーとして戦い抜き、クラブのリーグ・アン残留に貢献する。
しかし、2年目となった2019-20シーズンは開幕前にハムストリングを負傷したことで出遅れ、その間に監督が交代したこともあって出場機会を得られなくなる。

2020年 2月、出場機会を得るためにジュニアユース時代を過ごしたガンバ大阪へ移籍。しかし移籍後も怪我に悩まされ、ガンバでのデビューまで半年を要する。復帰後はレギュラーを獲得するが、かつてのような安定感は無く、2021年にはチームが低迷する中で批判を受けることも増える。5月21日のセレッソ大阪戦では、味方であるレアンドロ・ペレイラの守備の甘さに激怒し、ピッチ上で口論となったうえにプレーを止めてしまう前代未聞の事件を起こす。

2023年に古巣である鹿島アントラーズに5年ぶりに復帰。だが、ここでも負傷によって出遅れている間に若手の関川郁万にポジション争いで敗れ、復帰後もレギュラーに定着できず、21試合644分の出場時間にとどまる。

日本代表に初招集されたのはハビエル・アギーレが監督だったころの2014年 10月であったが、アギーレ時代には出番はなく、ヴァヒド・ハリルホジッチが監督に就任後の2015年 3月31日のウズベキスタン戦で初キャップをかざる。当時は吉田麻也と森重真人がCBのレギュラーに固定されており、なかなか出番はめぐってこなかったが、ロシアワールドカップ出場を決めた最終予選のオーストラリア戦でスタメンに抜擢され、完封勝利に貢献。代表内での評価を高める。
さらに、国内組だけでのぞんだEAFF E-1フットボールチャンピオンシップ 2017では主将をまかされ、
2-1で勝利した中国戦では、約40mのロングシュートを決め、代表初得点を記録した。

ハリルホジッチが解任され、西野朗が監督に就任した2018 FIFAワールドカップ本大会のメンバー入りをし、槇野智章からスタメンを奪取。Jリーグ組からは唯一のレギュラーとしてターンオーバーを採用したポーランド戦以外の3試合に出場。吉田とのコンビで日本のベスト16進出に貢献。

森保一が日本代表監督に就任してからは冨安健洋の台頭によって序列が下がり、2021年以降は怪我や所属クラブでの不振もあって代表から遠ざかっている。