暖房とは、室内を温めて温度を上昇させることである。
冬の寒さに対抗するために石器時代から行われてきた行為であり、文明が発生して住居が築かれるようになると様々な暖房器具・暖房方法が作られてきた。
特に寒冷地では冬に暖房なしで過ごすことは自殺と同意であり、より効率的な暖房が求められた。
効率を求めると行き着く先の一つがセントラルヒーティングである。一か所で発生させた熱を建物全体にいきわたらせるこの方式は、暖房効率が良い。
古代ローマではハイポコーストと呼ばれるセントラルヒーティングが発展した。朝鮮半島でもオンドルと呼ばれるセントラルヒーティング式の暖房が発展した。
床下に暖房器具を設置して、床から部屋全体を温めること。セントラルヒーティングでも採用されることが多い。
詳細は床暖房の記事参照
日本では部屋全体を温めるタイプの暖房器具はあまり発展せず、こたつや火鉢のような体の一部を温めるタイプの暖房器具がメインだった。これは日本の伝統家屋が夏の湿度対策をメインに考えられて開放的に作られているためである。セントラルヒーティングでは密閉度が暖房効率に直結するため、日本の家屋とは相性が悪い。
明治維新以降、西洋の知識が広まるにつれストーブなどの暖房器具も普及したが、これも人がいる部屋のみを温めるための器具で、部屋全体や家全体を温めるセントラルヒーティングはビルやマンションなどの大規模施設や北海道などの寒冷地での採用にとどまり、一般の戸建て住宅にはあまり普及しなかった。
戦後、高度経済成長を経て一般家庭にはエアコンの設置が増えた。政府統計によると、日本では2014年時点でエアコン普及率は90%となっている。
近年では温まった部屋からいきなり寒い風呂場に入った際に発生するヒートショックが問題視されるようになり、家全体を温める全館空調が勧められるようになってきている。ただし、全館空調の後付けは実質リフォームのようなものであり100万円以上の費用が掛かる。また、元の家の気密性・断熱性が高くないと暖房効率が落ちてしまうため、新築の際に導入するのが一番確実である。
寒冷地では犬を湯たんぽ代わりにしたという。シベリア原産のサモエドはその代表例である。
現代ではさすがに犬のみに暖房役を任せることはないだろうが、それでもベッドにもぐりこんできたペットをカイロ代わりにしてぬくぬくするのは飼い主の醍醐味の一つである。
人間同士であっても、信頼や愛情でつながった相手ならばお互いの体温を感じるのは心地よいものであり、親子や恋人がぴったりくっついて暖を取るのはよくある光景である。
創作の中では、炎属性のキャラクターが炎の熱による暖房効果を期待されて、周りに人が集まってくるというシチュエーションもある。
創作などでよくあるが、雪山で遭難した際の名物シチュエーションが「裸で温めあう」である。
二人以上の人間が裸で体を寄せ合い、互いを暖房器具として体温の低下を防ぐ。実際物理的な現象として体積が大きいほど熱は下がりにくいというのはあるので、同程度の体温の人間一人でいるよりも二人以上固まっていたほうが体温は奪われにくいだろう。
もしやることがあったなら、裸の上に乾いた毛布などをかぶせることを忘れずに。
パソコンなど、稼働する際に大量の熱を放出する器具を指して暖房ということがある。
もちろん主目的ではないので本当に暖房が必要な時にはきちんとした暖房器具を使うべきであるし、それほどの熱を放出するのは何かしら故障や不具合も疑われるのでメンテナンスはしっかりしておこう。
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最終更新:2026/08/17(月) 14:00
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