暗号 単語

162件

アンゴウ

2.2千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

暗号とは、情報を第三者が見ただけでは内容がわからないようにする方法である。

概要

々が情報をやりとりする際、何らかの形で情報が漏れてしまう可性は十分にある。それが外部に知られてはいけない場合、仮に情報が漏れたとしても、それだけでは内容がわからないようにする必要がある。その手段として暗号がある。現代は高度情報社会にあるため、暗号技術は必要不可欠である。もし暗号がなければ、大切な人に送ったメールや、通販で注文した商品情報ダダ漏れしてしまう。

「鍵」とは

これまでに様々な暗号が考え出されてきたが、暗号にとって特に重要な概念が「」である。これは、変数自由に設定できる暗号で登場する概念である。

暗号化において、方法が1通りしかないものは優れているとはいえない。なぜなら、それがよく知られた方法である場合、暗号化の方法がわかれば簡単に元に戻せてしまうからである。現代において用いられている暗号は、変数を用意し、値を自由に設定できるものが多い。これなら暗号化の方法がわかっても、変数の値がわからなければ元に戻せないのである。

その際、暗号化、復号(元に戻すこと)に使えるように変数を加工したものをという。変数の値を加工してを得ることを、を「生成する」という。復号に用いる秘密とも言い、特に他人に知られてはいけない。暗号化と復号で同じを用いる暗号を共通暗号、異なるを用いる暗号を暗号という。暗号では、暗号化に用いるという。

公開鍵暗号のメリット

共通暗号は暗号化と復号に同じを用いるので、どちらも第三者に知られてはいけない。よって情報を送信する側と受信する側の間で予めを決めておかなければならない。

暗号はその問題を解決する画期的な暗号方式である。まず受信者を作成しなければならない。
秘密セットで作成される。その中でだけを送信者(全世界でもよい)に開し、秘密は厳重に保管して置く必要がある。秘密は受信者のみが知っているので、から秘密が推測できなければ、暗号としての役を果たすのである。全体の流れはこんな感じ。

  1. 信者Bは受信者A開しているを使って送るデータを暗号化する。
  2. 信者Bは受信者Aに暗号化されたデータを送信する。この際、データは受信者Aで暗号化されているので復号化には受信者A秘密が必要である。よって受信者A以外にデータを復号化することは出来ない。
  3. 信者Aは送信者Bから受け取ったデータを自分の秘密で復号し、文を手にすることが出来る。

更に簡単に説明すると以下の通りになる。

送「送りたい情報があるんだけど、外部に漏れるとマズいんだよね」
受「じゃあ、開するからこの方法で暗号化してから送って」
送「(で暗号化)送ったよ!」
受「(秘密で復号)おk把握した。」

ハイブリッド暗号方式

暗号をそのまま情報の暗号化に使うと様々な問題があるため、そのような行為はアンチパターンとされる。代わりに推奨されるのが暗号と共通暗号を組み合わせる方式であり、ハイブリッド暗号方式と呼ばれる。

  1. 暗号方式を使って、今回の通信で使う秘密データを相手と共有する。秘密データ基本的に使い捨てである。
    1. RSA方式であれば、信者Bがランダムに生成した文字列を信者A開しているで暗号化して相手に送信し、信者A受け取ったデータを自分の秘密で復号し、ランダムに生成した文字を得る。これが共通の秘密となる。
    2. 楕円曲線暗号方式であれば、信者A信者Bが一時的なを作り見せ合うと、どちらも秘密データを得ることができる(楕円曲線ディフィー・ヘルマン交換)。現在はこちらが流。
  2. 信者Bは共有した秘密データを使い、送るデータを暗号化する。
  3. 信者Bは信者A暗号化されたデータ送信する。
  4. 信者Aは送信者Bから受け取ったデータ共有した秘密データで復号し、文を手にすることが出来る。

「素因数分解の困難性」

代表的な暗号システムであるRSA暗号は「素因数分解困難性」を安全性の根拠としている。例えば7387といったある程度大きな素因数分解はすぐにはできないが、83・89という因数が与えられれば83×89=7387であることがすぐに分かるという非対称性を用いている。実際はかに大きな桁数の素数2個の積をに使う事で安全性を高めている。(2022年現在、典的には素数は約300桁、積は約600桁。)これは大きな数の素因数分解を実用的な時間で行う解法が発見されておらず、コンピュータを用いても天文学的な時間が必要である事によるものである。

実際のやり取りでは、情報を相手に送ってもらう際に「7387」のような大きな数、2つの素数の積を使って暗号化して情報を送ってほしいと依頼をする()。相手はそのである「7387」を使って文(数)を暗号化し、暗号文(数)を依頼に送る。暗号文(数)を受け取った依頼は、「7387」を素因数分解した「83」と「89」の2つの素数を知っているので、これを用いて暗号文を原文に戻す事(復号)が出来る。

関連動画

関連商品

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
まちカドまぞく[単語]

提供: まるこお(male)

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/19(金) 18:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/19(金) 18:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP