暗黒時代とは、もともとは歴史学用語であるが、現在はスポーツチームについて使われることも多い。主に以下のような用法がある。
本稿では、5.について述べる。
主にリーグ制のプロスポーツにおいて使われる言葉であり、数年~数十年にわたってリーグ最下位などチームが低迷している時期を指す。以下、その事例として阪神タイガース、横浜ベイスターズ、浦和レッズを挙げる。
なお、この用法の場合、対義語は「黄金時代」である。
1987年から2001年にかけて、阪神はこの15年間で10回も最下位に位置するほどの暗黒期であった(1992年は2位)。この頃は、トーマス・オマリーや新庄剛志、和田豊など人気選手も存在したが、打線崩壊や投手崩壊が相次ぎ、低迷していった。
あの名将・野村克也でさえ、3年間監督として指揮しても3年連続最下位になる程、いかに伸び悩んでいた時期であるかがうかがえる。
近年の「暗黒時代」として挙げられるのは横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)で、
・2008年から2012年まで5年連続最下位かつ勝率4割切り
・2002年から2015年までの14年間に最下位10回、Aクラス1回のみ
と挙げた通り、低迷が続いている。
首位とのゲーム差が40以上(2012年、2009年)、あわや100敗(2010年の95敗)など、リーグ最下位を独走するような勢いを見せ、「ベリーグ」(ベイスターズだけ別リーグ扱い)と揶揄されるまでに至る。
今では強豪チームである浦和レッズも、Jリーグ初期は「お荷物チーム」と言われるほど弱小で、極め付けは1999年に得失点差1でリーグ15位となり、J2降格となるほど低迷していた。
その1999年のシーズン最終節、浦和レッズの福田が延長戦でゴールを決めて勝利するも、Vゴール制のためゴールを決めた時点で試合が終了し、得失点差を覆すことなく降格が決定された。
(詳しくはwikipediaの「1999年J1最終節」を参照)
他にも、プロ野球では、21年連続Bクラス(1978~1998年)の「南海ホークス、福岡ダイエーホークス」、1996年の優勝を最後に、2021年に優勝を果たすまで12球団で最も優勝から遠ざかっていた「オリックス・バファローズ」、Jリーグでは、1999年シーズンに最下位でJ2に降格後、2008年まで昇格争いすらできなかった「湘南ベルマーレ」などが挙げられる。
しかし、2003年に星野仙一監督の下で優勝を果たした阪神タイガース、2014年にシーズン終盤まで優勝争いをしたオリックス・バファローズ、2016年にリーグ3位になり、CS初進出を果たした横浜DeNAベイスターズなど、奮闘し好成績を残した年代も存在する。長く過酷なチーム事情であるかもしれないが、それでも辛抱強く応援し続ければ、いつかは報われるときが来るかもしれない。
また、強豪チームとして名を馳せている浦和レッズや福岡ソフトバンクホークスも、かつては暗黒時代を経験したチームであり、今のチームが存在するのは、選手やファン等が苦しい時代を乗り越えてきたからこそである事を忘れてはならない。
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最終更新:2025/07/31(木) 08:00
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