最古の四人とは (レキャトルピオネールとは) [単語記事]

最古の四人（レ・キャトル・ピオネール）とは、漫画『からくりサーカス』に登場する4体の自動人形（オートマータ）である。

※以下ネタバレ注意

概要

作中の時間軸の約200年前、フランシーヌ人形を笑わせるために白金によって作られる。その後フランシーヌ人形から疑似体液を与えられ、意思を持つに至り、フランシーヌ人形を笑わせる手段を探すことを目的に、「真夜中のサーカス」の最高幹部としてゾナハ病をばら撒きながら、世界中を旅する。その存在理由は「フランシーヌ人形を笑わせること」ただ一つであり、存在理由を失うと機能を停止してしまう。

サハラ砂漠でのしろがねとの最終決戦において破壊されてしまうが、今度はフェイスレス（白金）の配下として再び復活する（ただしドットーレは復活できなかった）。他の部下たちは新型ボディを与えられているが、彼らだけは旧型ボディのままであるなど、扱いは非常に悪かった。

その後フェイスレスから、今まで自分たちが仕えていたフランシーヌ人形が偽物であると聞かされ、更には自分たちを蘇らせた理由が「ただ滑稽だったから」だということを聞かされ、絶望するが、その矢先にフランシーヌ人形そっくりの容姿を持つエレオノールに出会い、彼女に忠誠を抱くようになる。

その後はエレオノールを守るべくフェイスレスと決別することになり、エレオノールや人間たちと関わる中で次第に心境が変化していく。

最古の四人

CVはTVアニメ版のもの。

コロンビーヌ

CV：悠木碧

最古の四人の紅一点。ターバンと目に仮面をつけた大人の女性風の風貌。特技は手を高熱化させる「純白の手」（レ・マン・ブランシュ・ジマキュレ）。人間の恋愛に興味を持ち、人間の男に抱き締められる感触に関心を示している。

サハラの最終決戦ではティンババティと相討ちになりロッケンフィールドにとどめを刺され倒れるが、後にフェイスレスによって修復される。なお、修復された3人の中で彼女だけ大幅に容姿が変わっており、ゴスロリ風の少女になっている。理由は不明だが、もしかしたらフェイスレスの趣味。

その後は勝と真夜中のサーカスの刺客との戦いの立会人を務めるが、その戦いを見続けるうちに勝に興味を抱くようになる。最後はモン・サン・ミシェルにて、ディアマンティーナの爆弾から勝とエレオノールを助けて、頭部だけの姿になってしまい、勝の腕に抱かれながら満面の笑みで満足しながら機能を停止した。

パンタローネ

CV：中田譲治

最古の四人の一人。先が長い帽子をかぶった老人風の人形。通称パンタローネ様。特技は吸い込んだ空気を圧縮して打ち出す「深緑の手」（レ・マン・ヴェール・フォンセ）。

サハラの最終決戦では鳴海に敗れるが、後にフェイスレスによって修復される。その後、フェイスレスの命令で、アメリカ襲撃部隊に参加。その過程で阿紫花と戦闘になるが、「人間を傷つけるな」とエレオノールに命令されたことを思い出し、寸前でとどめの一撃を外した。

その後は人間たちとともにスペースシャトル護衛のため、列車に乗車。敵が来たことを一早く察知し、アルレッキーノとともにエレオノールへの最期の挨拶を済ませ、法安に「いつか天幕の上で歌やパントマイムを見せる」と約束して、戦いに赴く。

そして、ハーレクインとの戦いで破壊されるが、アルレッキーノに頭部を回収される。苦々しい顔で機能停止していたにも拘らず、アルレッキーノにエレオノールが笑っている姿を見せられた時には頭部の残骸は満面の笑みを浮かべていた。

パンタローネ様語録
- 「一秒で死ね！」
- 「ワシは最強のパンタローネだぞォ！」
- 「あははははははは！」

アルレッキーノ

CV：福山潤

最古の四人の一人。帽子をかぶり、リュートを持ったイケメンの人形。左目に瞳がなく、その分右目に瞳が2つある。特技は指先から炎を発する「緋色の手」（レ・マン・スカラティーヌ）。

サハラの最終決戦では鳴海に敗れるが、後にフェイスレスによって修復される。モン・サン・ミシェルにて「人間を守れ」というエレオノールの命を果たすために、リョーコを救出する。

その後は人間たちとともにスペースシャトル護衛のため、列車に乗車。敵が来たことを一早く察知し、パンタローネとともにエレオノールへの最期の挨拶を済ませ、リョーコのために作ったプレゼントを法安に渡し、戦いに赴く。

そして、ブリゲッラとの戦いで半身を破壊され敗北。その後、半壊状態でパンタローネを回収し、シャトル打ち上げ基地へと向かう途中で満面の笑みを浮かべるエレオノールを目撃し、「フランシーヌを笑わせる」という長年の存在理由が果たされたことに満足して、静かに機能を停止した。

ドットーレ

CV：大友龍三郎

最古の四人の一人。黒いシルクハットをかぶった男性型の人形。作中では一度も使われることがなかったが、「紺碧の手」（レ・マン・アジュール）という特技を持っていたことがファンブックで明らかにされた。

サハラの最終決戦では、ルシールの策で「フランシーヌなど、己(オレ)に関係(かんけい)ないわ！」と発言してしまい、自分自身の存在理由を否定してしまう。存在理由を失った彼は全身から疑似体液を流し、絶望のまま機能停止した。存在意義を失ったため、他の3人が修復されたにも関わらず、彼一人だけ修復されることはなかった。