月形洗蔵

月形洗蔵とは幕末の武士であり、筑前勤王党の主要人物の一人である。

演劇『月形半平太』のモデルの一人。

概要

文政11年(1828年)、福岡城下に生まれる。嘉永3年(1853年)に家督を相続する。

安政7年(1860年)の桜田門外の変後、参勤交代の中止や尊王攘夷論に基づく建白を藩主・黒田長溥に行うが、危険分子と看做され翌年文久元年(1861年)5月に幽閉される。

文久3年(1863年)6月に釈放。翌年元治元年(1864年)5月に罪を免じられる。

同年8月から始まった第一次長州征伐では、「長州と関わるべきでない」とする藩内佐幕派を抑え、同藩士の加藤司書、早川勇（養敬）や、薩摩藩の西郷隆盛と共に長州征伐の中止を周旋し、解兵に導く。また、長州藩士と積極的に交流し、西郷や中岡慎太郎に薩長の連携を提案。後の薩長同盟の端緒を作る。三条実美ら五卿の太宰府への動座にも尽力した。

慶応元年(1865年)、藩内佐幕派が台頭すると黒田長溥の弾圧を受け、10月23日に斬首。享年38。

関連項目

• 幕末
• 幕末の人物の一覧
• 加藤司書