渋谷のクラブ「BBラウンジ」でバイトをしている駆け出しのシンガー。京都府出身。
明るく前向きな性格で、その歌声には人を惹きつける力がある。父の影響で幼い頃から歌が好きだったが、小5の時に父が家を去って以来、母と折り合いが難しくなり、自身を過小評価し思い詰めるようになる。学生時の修学旅行で東京を訪れた際は駅のホームへ身を投げようとしていた。しかし、寸前のところで「BBラウンジ」のオーナー小林に止められて事なきを得る。
オーナー小林に半ば保護される形で「BBラウンジ」に連れてこられた英子。そこでスペシャルゲストとして訪れていたアメリカの歌姫マリア・ディーゼルと出会う。心が震えるような彼女の歌を聞いて感動した英子は「私もこんなふうに誰かを感動させたい」と思い自身も本気で歌手を目指すようになる。
後に歌手の道を目指すため母と縁を切り単身で上京。オーナー小林を頼りクラブのバイトをしつつ、歌手としてトレーニングや曲作りに勤しむ日々を送ることになる。しかし、人気の芽が出ずオーディションは落選続き。叶わぬ夢だったとその道を諦めようとしていた時、現代に転生した諸葛孔明と遭遇。自分の歌に感銘を受けた孔明の言葉に諭され、彼と二人三脚で歌手の夢を実現させるべく再び歩みはじめる。
当初、孔明のことは変なコスプレのおじさん程度にしか考えていなかったが、嘘偽りのない彼の真摯な言葉と行動から次第に心を開いていき厚い信頼を寄せるようになる。そして、自身も歌手として大きな躍進を遂げることになる。
ある時アメリカで音楽をやるチャンスが巡ってきて、「夢」と「家族」のどちらを選ぶか思い悩んだ末に妻と幼い英子を残しアメリカへ旅立つ。
職業柄かなりの教養があるが、三国志はざっと知ってる程度。出会ったばかりの孔明には北伐を例に出し「国を疲弊させ敗れた人間に英子の夢が叶えられますか?」と鋭く問い詰めている。
英子には地道に生きてもらいたいと願い、歌手の道を反対している。かつては厳しい面こそあれど、今より優しい性格で、英子には好きな道を歩んで欲しいと思っていた。しかし、夫が音楽の道を取りアメリカへ去って以来「夢と音楽が家族を壊した」「父親と同じ過ちを繰り返し人生を無駄にしてはならない」と思い詰め、英子により厳しく接するようになってしまう。
孔明との論戦により歌手の道への継続について英子に1ヶ月の猶予を与えるが、帰省した英子が披露した新曲のアンコール連発により感涙し、やっと英子を歌手として認めた。
本質的には昔も今も英子を大切に想っているが、愛情表現が苦手。
「侍」と「武将」が好きな人は理解できないが、断然「スパルタ」派である。
京都府木屋町の月之見寺住職。穏やかな性格で木屋町の住人から慕われている。
20年前、英子の父と母が力を合わせ、五商祭の演芸合戦優勝に貢献した記憶を鮮明に覚えており、かつてのように木屋町の住人の気持ちが一つになることを願っている。
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最終更新:2024/04/25(木) 09:00
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