朝霧の巫女とは、日本の漫画作品またはそれを元にしたテレビアニメである。
副題は『平成稲生物怪録(へいせいいのうもののけろく)』。作者は宇河弘樹。
少年画報社発行の『ヤングキングアワーズ』に2000年3月から2007年8月まで連載され、
単行本も2013年4月30日に最終巻となる第9巻が発売、堂々完結した。
なお単行本の中には大幅加筆がされている巻もあり雑誌で読んだ人も買って損はない。
タイトルのせいか巫女萌え漫画かと思われがちだが、単行本第1巻の裏表紙の解説「妖怪譚『稲生物怪録』をベースとしたラブコメ伝奇漫画」が示す通り怪異妖怪てんこ盛りで、それらに翻弄され立ち向かう人間模様を描く。
余談だが短編集『妖の寄る家』に本作に繋がるシリーズが収録されている。
主人公・天津忠尋は、故郷の広島県三次市に帰ってきて早々、謎の男・乱裁道宗に襲われる。忠尋を審神者と呼び"儀式"を行おうとする乱裁から忠尋を救ったのは従兄弟の稗田三姉妹だった。
以来様々な怪異に巻き込まれていく忠尋だが…
2002年7月から12月にかけてテレビ東京にて放映された。全26話(ただし1話15分)。
中立がモットーのWikipediaには「賛否両論」と当たり障りのない(?)ことが書いてあるが、原作ファンからの評価は黒歴史以外の何物でもないというのがおよそ衆目の一致するところである。
前述の通り、原作は巫女萌え漫画の皮を被った伝奇漫画であるが、アニメ版は1話15分で『陸上防衛隊まおちゃん』と抱き合わせ放送という放送形態に加え、アニメオリジナルキャラが跋扈する安い萌えアニメ以外の何物でもない出来となった。中盤の作画崩壊には動画マン出身の監督が自分のサイトでキレるなどという一幕も。
その上、DVD全巻購入特典が「朝霧の書」という冊子1冊だけという扱いに至っては、アニメ版の出来そのものには沈黙していた原作者すらも業を煮やし、当初「朝霧の書」内に収録される予定だった宇河弘樹イラスト集はカット。その代わり、原作者本人が独自に小画集と「原作版オープニングムービー」を制作して特典にするという事態になった。
このアニメ版はファンに与えたダメージ以上に、原作者に多大な精神的ダメージを与えたことで知られ、一時は原作の連載継続自体が危ぶまれる事態にまで陥った。原作の単行本(全9巻予定)の発刊ペースが異様に遅いのは、アニメ版による被害の後遺症も大きい。宇河弘樹の項も参照。
かつては『HELLSING』や『真月譚 月姫』と並び称された黒歴史アニメの代名詞であるが、ひとりの漫画家の作家生命を断ち切りかけた、という意味では他の黒歴史アニメよりも余程罪深いとも言える。
ちなみに舞台は広島であるが、本放送時は広島では放映されなかった。のちにRCC中国放送が放映している。
掲示板
42 ななしのよっしん
2023/03/28(火) 05:49:16 ID: Iw77+BOUW1
※33
なんか典型的な後追いで原作を読んで
その後にアニメの評判とかを知ってあたかもリアタイ勢ですって振舞ってるヤツのそれだな
それに原作者がキレたのは作画や黄昏の巫女らの歌にネタバレ要素盛り込まれたことだからな
アニオリ内容についてとはまた違う
43 ななしのよっしん
2023/09/09(土) 23:42:37 ID: ZTl7wf6nqM
当時そんなにアニメのストーリーについてボロカス言われてたか?むしろ、まあ原作あれでよくまとめた、って意見が多かった気がするが・・・
44 ななしのよっしん
2024/05/20(月) 03:23:33 ID: 5tqrFGgAHY
色々と歪曲されてレスとかされてるけど、アニメに関して作者本人が激怒までは至ってない、その辺は同じアワーズで連載していたヒラコーと勘違いしてる。
朝霧の巫女は作者が三次で住んでいた影響もあって連載終わりの単行本執筆中でも祭りなどでイベント参加してたりしたその時でもトークイベントで苦言も言っとらん
今よくあるアニメ聖地やイベントが活発なる前の元祖みたいなもんでアニメ終わってからもちょいやってた
今でも祭りのイラストや聖地の神社はあの三姉妹のイラストですからね
ただ町並みは代替わりで廃業したお店もあって結構変わってしまった。
ただ今も観光にいけば朝霧の巫女の空気は触れられる。
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最終更新:2025/02/07(金) 11:00
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