未解読文書の一覧とは (ミカイドクモンジョノイチランとは) [単語記事]

本記事では現代でも解読が行われていない、もしくは部分的にしか解読されていない文書(古文書)を一覧形式で記載する。

未解読文書のリスト

ニコニコ大百科に記事があるもの

ヴォイニッチ手稿
死海文書　（※非常に多種多様な文書の集合であり、解読済の文書も多数含まれる）
ロガエスの書

ニコニコ大百科に記事がないもの

クリプトス
- アメリカ・バージニア州にあるCIAの本部に1990年に置かれた、アルファベットのびっしり羅列された彫刻作品。4種類のうち最初の3つは解読されたが、最後の一つが30年以上経った現在でも未解読。作者は生存しており、意味のある文章となることは確定している。
コデックス・セラフィニアヌス
- 1980年ごろにイタリアの芸術家によって製作された、異世界の百科事典の体裁をとった書物。数字体系が21進法を採用していることは判明しているが、文章に意味があるものかははっきりしない。
ダガペイェフ・サイファ(D'Agapeyeff Cipher)
- 1939年にロシア生まれの暗号学者が出版した暗号に関する本の初版に、読者への挑戦として掲載された暗号。どうやら暗号化の過程でミスがあったらしく作者自身も復号できなくなってしまった上に元の文章まで忘れてしまったため、後の復刻版では削除されたが、解読の試みは続けられている。
天狗の詫び証文
- 静岡県伊東市のお寺に保管されている巻物。17世紀に当時の住職が村人を困らせていた天狗を懲らしめた数日後に空から降ってきたため、謝罪と反省がしたためられているとされているが、約3000字に渡る文章は全く内容の理解できない文字で書かれている。
ドラベッラ・サイファ(Dorabella Cipher)
- 「威風堂々」で有名なイギリスの作曲家エドワード・エルガーが1897年に友人に送った暗号化された手紙。エルガーの遺した他の文章にも似た文字が出現する。いくつかの解読案が提示されているが、広く認められたものはない。
Nova N 176
- 1954年にロシア科学アカデミーがコレクションとして登録した、120 ページ以上にわたる未解読の文書。2010年になって約1000年前に中国北部にあった遼という国の言語、契丹語の契丹大字で書かれていることが判明したが、契丹語自体がほとんど謎に包まれており、何が書いてあるかは依然不明。
ビール暗号(Beale Ciphers)
- 1885年に発行された冊子に掲載された、ある男が1820年代に金銀財宝を隠した場所について述べているとされる3種類の暗号。フリーメイソンの儀式関係のフェイクであるという説も強いが、財宝の価値は数十億円とも言われ、解読と捜索を試みるものが後を絶たない。
線文字A(Linear A)
- 1900年にクレタ島で発見された大量の粘土板に刻まれた文字。時期に応じて3種類の文字が存在し、最も新しい線文字Bは1952年に解読されギリシア語の一種だと判明したが、それより古い線文字A、聖刻文字は依然未解読。ミノア語という詳細不明の言語らしい。
レヒニッツ写本(Rohonc Codex)
- 19世紀初頭にハンガリーで明るみにされた、著者不明のイラスト入り書物。未知の文字で書かれており、なんらかの古代文字とする説もあれば、言語自体も未知のものであるとする説もある。イタズラ説も根強いが、解読の試みは続いている。