本郷みつるとは、日本のアニメーション監督である。代表作に『クレヨンしんちゃん』『毎日かあさん』などがある。
1981年に同じアニメーション監督である芝山努が設立した亜細亜堂に入社して、アニメーターとしてキャリアをスタートさせる。だがすぐに本人の意向で演出に移行する。
だが当時、同じ亜細亜堂の同期である望月智充がアニメ雑誌などに特集されるなどする中で本郷のみがあまり注目され評価されることはなかった。しかも、そんな中で1987年の『陽あたり良好!』の演出を降板させられる非常事態になってしまう。
だがそこである人物の仕事を見てまた情熱を取り戻すことになる。それがシンエイ動画制作の『エスパー魔美』のチーフディレクター(監督)である原恵一である。次第に活気を取り戻した本郷は、1989年に『チンプイ』の監督を任される。
そして、本郷みつる最大のヒット作となる『クレヨンしんちゃん』が1992年にスタートした。実は上層部からもあまり期待されていなかったこの作品であるが、徐々に人気が出てきてなんと1993年7月12日の回では視聴率28.2%を記録。
1996年に降板した後も、『キョロちゃん』や『バトルスピリッツ 少年突破バシン』などの子供向け人気番組を次々と制作し、人気アニメーション監督の地位を確立している。
本郷は業界内でもアニメーション監督に対する貢献度が多いことでも有名。
例えば、『美味しんぼ』好き勝手やって降板させられ、企業内失業に陥っていた水島努を『クレヨンしんちゃん』に引き入れたのは彼である。周りからは相当反対されいたそうであるがそれを押し切ってのことであったという。今考えてみれば、この一件がなければ今の水島作品『侵略!イカ娘』や『ガールズ&パンツァー』なども生まれなかったかもしれない。水島自身も本郷のことを「神様のような人」と尊敬している。
また、湯浅政明の才能にはいち早く気付いており、クレヨンしんちゃんの劇場版でのラストシーンはほとんど湯浅に一任していた。『ヘンダーランドの大冒険』におけるラストの追いかけっこは湯浅に絵コンテ・原画を任せ、名シーンを生み出させた。
あまり顔出しのしない人であるが、それはあくまで先輩アニメ監督の思想を真似しているだけで本人自体は顔出しNGというわけではない。
近年ではトークショーなどにも出演して、非常に軽快なトークで観客を笑わせてくれる。興味のある人は一度行ってみることをお勧めする。
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最終更新:2024/04/23(火) 16:00
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