李粛

「李粛」（リ・シュク）とは、三国志の時代の人物であり、

1. 後漢末期の董卓軍の武将で呂布の友人。ただし呂布がジャイアン（TV版）ならスネ夫ポジション（？ ～ 192）
2. 三国時代の呉の国の政治家で。歩騭が功績のある人物として孫登に対して名を列挙した11人の一人。（？ ～ ？）

である。

まぎらわしいので董卓軍の李粛を李粛（悪）、呉の李粛を李粛（善）として説明する。

董卓軍の李粛（悪）

正史では 

五原郡出身で呂布とは同郷。史書によっては「李順」とされる事もある。

董卓配下の武将として登場し、董卓が丁原と争うようになった際に、丁原配下の飛将軍呂布を同郷の友人の誼を利用して懐柔してくる事を進言し、呂布を説得して丁原を討たせる事に成功した。

王允と士孫瑞による董卓暗殺が計画されると、呂布と共に王允らに同調し、馬車にのってやってきた董卓を李粛が先に刺し、呂布にトドメを刺させた。

呂布との心の友な仲はまだまだ続くかと思われていたが、呂布から董卓の娘婿である牛輔を討つ様に命令されて出撃するも、反撃をくらって大敗を喫し、弘農に逃げ帰った後に敗戦の責任を問われて呂布に処刑されてしまうのだった。哀れ・・・

演義では

董卓軍の武将として、正史同様に呂布を懐柔する役で登場する。

董卓が丁原と争った際に、丁原の養子の呂布に無双乱舞されて困り果てていた時に、赤兎馬を与えて裏切らせる策を進言して自ら呂布の説得にむかい、呂布を引き入れたうえに丁原を殺させる事に成功した。

反董卓連合軍との戦いでは、華雄と共に先鋒の孫堅軍を汜水関で迎え撃ち、孫堅の味方であったはずの袁術が兵糧を送らなかった事により孫堅軍を撃破する事に成功した。

しかし、その功績を認めてもらえない事を逆恨みして、董卓と呂布を仲違いさせようとする王允に協力し、董卓を宮中に誘い出す役を担当して呂布に殺させる事に成功した。

その後、長安を守って董卓軍残党の李傕（李カク）と戦ったが、牛輔の夜襲により大敗してしまい、その事で怒った呂布に切り殺された。哀れ・・・

いつの時代も、権力者を殺した者の最期は悲しいものである。 

呉の李粛（善）

南陽の出身で、字（あざな）は「偉恭」。

孟宗竹の由来にもなっている孟宗の学問の師として、孟宗が宰相の器である事を見抜く等、人物鑑定に定評があった事から孫権に取立てられた後は人材登用で活躍し、孫権が劉備から取り返した桂陽の太守になると善政を敷いた。

桂陽での成功は歩騭から高く評価され、皇太子の孫登が歩騭に荊州で成功した人物を教えてほしいと頼んだ際は、

• 諸葛瑾
• 陸遜
• 朱然
• 程普
• 潘濬
• 裴玄
• 夏侯承
• 衛旌
• 周条
• 石幹

らと共にその名をあげられた。

中央に戻って卿となった後に突然亡くなったと言われている。李粛（善）の死に多くの民が悲しんだといわれている。 

※その他「李粛（悪）」「李粛（善）」の詳細についてはWikipediaの該当記事参照

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関連データ

コーエーの三國志シリーズにおける李粛の能力一覧。基本的に呉の李粛は登場していない。

能力一覧	統率	武力	知力	政治	魅力	陸指	水指	身体	運勢
三國志		58	26		17			71	51
三國志II		53	47		44
三國志III		54	68	69	40	50	24
三國志IV	38	54	67	68	41
三國志V		38	69	68	55
三國志VI	27	45	67	69	46
三國志VII		50	34	36	36
三國志VIII		66	57	36	35
三國志IX	47	68	61	17
三國志X	48	61	64	30	26
三國志11	46	69	59	15	36

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