東せつなとは (ヒガシセツナとは) [単語記事]

東せつな（ひがしせつな）とは、『フレッシュプリキュア！』の主人公の一人である。

概要

元々は、管理国家ラビリンスの幹部だったイースが、一般人に変装した時の仮の姿（敵だった頃の概要についてはイース様を参照）。

キュアパッションに転生してラビリンスを離脱した後、表向きは身寄りのない少女「東せつな」として桃園ラブの家に引き取られ共に生活している。イース様時代のピュアで生真面目な性格はそのままに、こちらの世界の常識に疎いため世間知らずの天然ボケともとれる行動がみられるようになる。
ラビリンスという国家から派遣された潜入工作員と言う来歴からか、学業優秀スポーツ万能の完璧超人で、一度教われば料理までもそつなくこなせる。ラブと同じクラスに転入したとき、男女問わない人気を獲得したほどなので、その容姿は客観的にも「美少女」で通るようだ。

転生の後は口調も女性的になり人当たりも丸くはなっている。だが大きく人格が変わったわけではないため、イース様時代同様思い詰めた時の行動は危うい。時には自己犠牲さえも厭わない。桃園家での愛称は「せっちゃん」。ピーマンが苦手。ラブにつっかかられたときは彼女の嫌いなニンジンをつっかけて反撃する。「どして？」の言い方に定評がある。

メビウスを倒した後は、ラビリンスに戻って国の復興に力を尽くしている。それでも、時々は第二の故郷となった四ツ葉町に帰り、今でもラブたち3人のプリキュア仲間と共にダンスを続けている。プリキュアオールスターズ NS2では、同じく元敵幹部からプリキュアになったキュアビートと共に、事件の中心となるグレルとエンエンに「間違ったことをしてもやり直しは出来る」と優しく諭した。DX3ではプリズムフラワーの力を使い果たしたことでラビリンスに帰れなくなってしまい、他のプリキュアが仲良く遊んでいる中、ひとりポツンと突っ立っていた。

キュアパッション

-真っ赤なハートは幸せの証-

「熟れたてフレッシュ！」

キュアパッションとは、フレッシュプリキュア！に登場する4人目のプリキュアである。

なお、パッションとは『時計草』に代表されるパッションフルーツから来ており、その意味は『情熱』ではなく『受難』『贖罪』の意味合いが強い。
「熟れているのにフレッシュとはどういうことや」とツッコミがよく入るが、パッションフルーツは熟れたてが一番食べ頃というのが理由と思われる。

一度寿命が尽きて命を落としたイースが、アカルンとの接触により転生・変身した姿。これまでにもプリキュアでは追加戦士はいたが、プリキュアが増えるのは彼女が最初である。登場当初は変身シーンは最初やたらと長かった上、他メンバー以上に気合の入ったものであったが、しばらくののちに省略バージョンになる。2期OPと2期EDからはキュアパッションも登場している。
また、全員版以外にも、各メンバーとのペアないしトリオ変身バンクも実装されるようになる。

プリキュアとしてのイメージカラーは赤。イース様時代の名残か、その衣装には黒のラインならびにタイツが印象的にあしらわれ、額の飾りには赤いダイヤの意匠がのこっている。

4人目の戦士の正体については長らく不明だった。一度はミユキさんらしきフラグは立ったがそれは実現せず、イース様に白羽の矢が立った。それは、23話までに連なるラブとの多くの交流を経た上での、感動的な覚醒エピソードによるものである。

はじめは、イース様時代にこれまで自分が四ツ葉町の人々へ迷惑をかけ続けたという後悔の念から、戦うことを拒んでいたが、ラブとその家族の温かさに触れて、凍てついた心が解けていく。そしてかつての仲間だったウエスターがナケワメーケで町を襲った際、遂にプリキュアとして戦うことを決意。この瞬間、せつなの目に初めてハイライトが入り、「イース様→東せつな」に変化したのは事実上この場面と言える。こうして、正式にプリキュアのメンバー入りを果たす。

必殺技はパッションハープを使ったプリキュア・ハピネスハリケーン。
自らが高速回転して発生させた竜巻を相手にめがけてぶつけるダイナミックな技。またハープを突きつけて至近距離で放ったこともある。

ただ、それ以上にアカルンの力を使った瞬間移動が強力で印象に残ることだろう。厳密に言うとせつなではなくアカルンに備わった能力で、自身や触れたものを離れた場所に瞬間移動させることが出来る。普段は忘れ物を取りに帰るなど日常的なことに使われ、戦闘での使用は極力抑えられている。これはもし使った場合、一方的に勝負が決まってしまうほどのチート能力であることが要因である。ただし、劇場版フレッシュプリキュアでは1対多という非常に不利な状況に追い込まれたため、例外的にこの能力をフル活用しており「連続短距離ワープで攻撃を回避する」「敵の武器を瞬間移動させて奪う」「巨大な物体を敵の真上にワープさせて押しつぶす」などで文字通り圧倒した。また、NewStageではフュージョンによる滑り台から滑り落ちてきたがプリキュア達総出で何とか食い止めた氷川丸（約12,000t）を瞬時に元の横浜港に戻す事もやっている。ただし、小説版において一日に何度も使うと体力を消費することが明らかになっている。もっともその小説版では「人の過去の記憶をたどる（ただし使用時間3分以内、それ以上使うと命の危険性有り）」という離れ業まで使っている。