東京ダービー

東京ダービーとは

1. 競馬の競走の1つ。この記事で詳述する。
2. サッカーの東京にホームを置くクラブ同士の対戦。主にJリーグのFC東京と東京ヴェルディの対戦を指す。
3. 野球の東京にホームを置く読売ジャイアンツと東京ヤクルトスワローズの対戦を指していた言葉。現在はTOKYOシリーズという名称で対戦企画が行われている。
4. 平和島競艇場で新年最初に行われる開催。

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中央開放新時代、3歳ダート頂上決戦

東京ダービー
大井競馬場・ダート2000m

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東京ダービーとは、6月上旬に大井競馬場3歳限定・ダート2000ｍで施行されるダートグレード競走である。「3歳ダート三冠」第2戦。格付けはJpnI。1着賞金は1億円(2024年)。

この記事では大井競馬場で行われる3歳ダートレースについて記述しています。 東京競馬場で行われる3歳芝2400mレースの「日本ダービー」については 「東京優駿」を参照して下さい。

概要

1955年に「春の鞍」として創設、1964年に「東京都ダービー」、1966年に現行の「東京ダービー」となる。1969年～98年までは芝の日本ダービーと同じ2400mで行われており、現在は2000m。
1964年の東京王冠賞の創設以来、長年「南関東三冠」の第2冠、南関東の3歳馬チャンピオン決定戦として親しまれた。なお、創設以来、2023年まで南関東所属馬限定戦であり、全国交流競走ではなかった。
牡牝で力量差が大きいダートの2000mであるが、牝馬の勝ち馬はローヤルレザー、ヒガシユリ、ロジータ、クラーベセクレタの4頭と、意外にも羽田盃よりも2頭多い。

2024年の全国的なダート路線改革に伴い、JpnI格付けのダートグレード競走として中央馬にも開放され、「3歳ダート三冠」の第2戦となった。羽田盃同様に南関東限定時はセン馬も出走可能だったが、2024年より牡馬、牝馬のみとなる。1着賞金は1億円に増額。これは東京大賞典やJBCクラシックと並んで地方交流重賞最高額となる。

なおこの年から地方各地で行われる"ダービー"が東京ダービーに一本化され、各地のダービーを冠したレースは"○○優駿"となる(高知優駿や北海優駿など、既にダービーの名称を用いていないレースを除く)。

主な前走・前哨戦

競走名	格付	施行競馬場	施行距離	間隔	優先出走権
クラウンカップ	SIII	川崎競馬場	ダ1600m	中9週	地方1頭
羽田盃	JpnI	大井競馬場	ダ1800m	中6週	中央地方各3頭
ユニコーンステークス	GIII	京都競馬場	ダ1900m	中6週	中央地方各1頭
東京湾カップ	SII	船橋競馬場	ダ1700m	中4週	地方1頭

「3歳ダート三冠競走」の施行に際して、中央競馬の東京競馬場1600mで施行されていたユニコーンステークスの開催条件などが変更となり、本競走のトライアルとなった^[1]。

2024年の出走枠は、フルゲート16頭に対し中央4頭、地方12頭。優先出走権は、中央馬は羽田盃の上位3頭（5着以内）と、ユニコーンステークスの上位1頭（2着以内）。というわけで、中央馬が出走するためにはどちらかのレースで優先出走権を確保することが事実上必須となる。
地方馬は羽田盃の上位3頭、ユニコーンステークスの上位1頭（2着以内）に加え、川崎のクラウンカップと船橋の東京湾カップの1着馬にそれぞれ優先出走権が与えられる。

歴代優勝馬

• 回数についているリンクをクリックすると該当する動画に飛びます。
• 馬齢表記は現行表記に統一。
• 競走名は第1回から第9回まで「春の鞍」第10回から第11回まで「東京都ダービー」第12回以降が「東京ダービー」。

回数	開催日	競馬場	距離	優勝馬	性齢	所属	勝利騎手	勝ち時計
2024年(第70回)より3歳ダート三冠開始 JpnIに格付け
第69回	2023年6月7日	大井	ダ2000m	ミックファイア	牡3	大井	御神本訓史	R2:04.8
第68回	2022年6月8日	大井	ダ2000m	カイル	牡3	浦和	本橋孝太	2:07.1
第67回	2021年6月9日	大井	ダ2000m	アランバローズ	牡3	船橋	左海誠二	2:06.6
第66回	2020年6月3日	大井	ダ2000m	エメリミット	牡3	船橋	山口達弥	2:06.9
第65回	2019年6月5日	大井	ダ2000m	ヒカリオーソ	牡3	川崎	山崎誠士	2:09.4
第64回	2018年6月6日	大井	ダ2000m	ハセノパイロ	牡3	船橋	矢野貴之	2:06.7
第63回	2017年6月7日	大井	ダ2000m	ヒガシウィルウィン	牡3	船橋	森泰斗	2:06.9
第62回	2016年6月8日	大井	ダ2000m	バルダッサーレ	牡3	大井	吉原寛人	2:06.9
第61回	2015年6月3日	大井	ダ2000m	ラッキープリンス	牡3	浦和	今野忠成	2:07.5
第60回	2014年6月4日	大井	ダ2000m	ハッピースプリント	牡3	大井	吉原寛人	2:05.9
第59回	2013年6月5日	大井	ダ2000m	インサイドパーク	牡3	船橋	左海誠二	2:07.2
第58回	2012年6月6日	大井	ダ2000m	プレティオラス	牡3	大井	本橋孝太	2:06.8
第57回	2011年6月8日	大井	ダ2000m	クラーベセクレタ	牝3	船橋	戸崎圭太	2:06.5
第56回	2010年6月2日	大井	ダ2000m	マカニビスティー	牡3	大井	戸崎圭太	2:06.7
第55回	2009年6月3日	大井	ダ2000m	サイレントスタメン	牡3	川崎	金子正彦	2:06.7
第54回	2008年6月4日	大井	ダ2000m	ドリームスカイ	牡3	川崎	戸崎圭太	2:06.5
第53回	2007年6月6日	大井	ダ2000m	アンパサンド	牡3	川崎	戸崎圭太	2:05.0
第52回	2006年6月7日	大井	ダ2000m	ビービートルネード	牡3	川崎	町田直希	2:07.5
第51回	2005年6月8日	大井	ダ2000m	シーチャリオット	牡3	船橋	内田博幸	2:05.3
第50回	2004年6月3日	大井	ダ2000m	アジュディミツオー	牡3	船橋	佐藤隆	2:05.2
第49回	2003年6月11日	大井	ダ2000m	ナイキアディライト	牡3	船橋	石橋隆之	2:08.9
第48回	2002年5月30日	大井	ダ2000m	キングセイバー	牡3	川崎	酒井忍	2:08.0
第47回	2001年6月7日	大井	ダ2000m	トーシンブリザード	牡3	船橋	石崎隆之	2:07.5
第46回	2000年6月7日	大井	ダ2000m	ヒノデラスタ	牡3	船橋	桑島孝春	2:06.9
第45回	1999年6月9日	大井	ダ2000m	オリオンザサンクス	牡3	大井	早田秀治	2:07.7
第44回	1998年7月9日	大井	ダ2400m	アトミックサンダー	牡3	船橋	張田京	2:34.3
第43回	1997年7月10日	大井	ダ2400m	サプライズパワー	牡3	船橋	石橋隆之	2:35.7
第42回	1996年7月4日	大井	ダ2400m	セントリック	牡3	大井	宮浦正行	2:36.3
第41回	1995年6月8日	大井	ダ2400m	ジョージタイセイ	牡3	大井	藤村和生	2:35.0
第40回	1994年6月10日	大井	ダ2400m	カネショウゴールド	牡3	川崎	一ノ瀬亨	2:35.2
第39回	1993年6月4日	大井	ダ2400m	プレザント	牡3	船橋	桑島孝春	2:36.0
第38回	1992年6月5日	大井	ダ2400m	グレイドシヨウリ	牡3	大井	石橋隆之	2:36.5
第37回	1991年6月6日	大井	ダ2400m	アポロピンク	牝3	大井	鈴木啓之	2:37.2
第36回	1990年6月7日	大井	ダ2400m	アウトランセイコー	牡3	浦和	高橋三郎	2:38.3
第35回	1989年6月8日	大井	ダ2400m	ロジータ	牝3	川崎	野崎武司	2:40.9
第34回	1988年6月7日	大井	ダ2400m	ウインドミル	牡3	大井	石川綱夫	2:38.4
第33回	1987年6月3日	大井	ダ2400m	ジヨージレツクス	牡3	大井	本間茂	2:38.0
第32回	1986年6月4日	大井	ダ2400m	ハナキオー	牡3	大井	堀千亜樹	2:35.6
第31回	1985年6月5日	大井	ダ2400m	ミルコウジ	牡3	川崎	本間茂	2:35.2
第30回	1984年6月6日	大井	ダ2400m	キングハイセイコー	牡3	浦和	高橋三郎	2:34.5
第29回	1983年6月1日	大井	ダ2400m	サンオーイ	牡3	大井	赤間清松	2:33.0
第28回	1982年6月8日	大井	ダ2400m	ダイシンシラユキ	牡3	船橋	田部和廣	2:33.4
第27回	1981年7月2日	大井	ダ2400m	スズユウ	牡3	大井	武井秀治	2:34.0
第26回	1980年6月12日	大井	ダ2400m	タカフジミノル	牡3	大井	赤間清松	2:32.3
第25回	1979年6月12日	大井	ダ2400m	ソウルシヤトー	牡3	大井	赤間清松	2:32.6
第24回	1978年6月13日	大井	ダ2400m	ハツシバオー	牡3	大井	宮浦正行	2:30.8
第23回	1977年6月7日	大井	ダ2400m	サンコーモンド	牡3	大井	赤間清松	2:32.3
第22回	1976年6月14日	大井	ダ2400m	ロツキライン	牡3	船橋	角田次男	2:30.8
第21回	1975年6月12日	大井	ダ2400m	ゴールデンリボー	牡3	大井	赤間清松	2:35.2
第20回	1974年6月22日	大井	ダ2400m	ダイエイモンド	牡3	大井	高橋三郎	2:33.2
第19回	1973年6月11日	大井	ダ2400m	ヨウコウザン	牡3	大井	岡部正道	2:34.5
第18回	1972年6月19日	大井	ダ2400m	トキワタイヨウ	牡3	大井	赤間清松	2:32.1
第17回	1971年6月25日	大井	ダ2400m	フジプリンス	牡3	船橋	溝邉正	2:33.2
第16回	1970年6月9日	大井	ダ2400m	リユウトキツ	牡3	川崎	佐々木吉郷	2:33.3
第15回	1969年6月19日	大井	ダ2400m	ヤマノタイヨウ	牡3	大井	田畑勝男	2:32.3
第14回	1968年6月2日	大井	ダ2400m	ウエルスダイバー	牡3	大井	高橋三郎	2:34.1
第13回	1967年6月5日	大井	ダ2400m	ヒカルタカイ	牡3	大井	竹山隆	2:34.8
第12回	1966年6月9日	大井	ダ2000m	シンオウ	牡3	大井	高柳恒男	2:07.6
第11回	1965年6月3日	大井	ダ2000m	ヒガシユリ	牝3	川崎	佐々木竹見	2:07.1
第10回	1964年5月14日	大井	ダ2000m	パールマウンテン	牡3	川崎	大和田五郎	2:08.5
第9回	1963年5月10日	大井	ダ2000m	シンニツケイ	牡3	大井	小筆昌	2:08.4
第8回	1962年5月10日	大井	ダ2000m	セルコール	牡3	船橋	須田茂	2:09.5
第7回	1961年5月10日	大井	ダ2000m	ヤグチポープ	牡3	大井	矢熊寿	2:10.9
第6回	1960年5月12日	大井	ダ2000m	ダイサンコトブキ	牡3	船橋	矢熊寿	2:10.6
第5回	1959年5月8日	大井	ダ2000m	セイシヨウ	牡3	大井	吉田実	2:11 0/5
第4回	1958年5月15日	大井	ダ2000m	ダイニコトブキ	牡3	船橋	須田茂	2:10 3/5
第3回	1957年5月15日	大井	ダ2000m	ハツユキ	牡3	大井	永井繁	2:10 3/5
第2回	1956年5月15日	大井	ダ2000m	オートネ	牡3	大井	栗田武	2:10 0/5
第1回	1955年5月15日	大井	ダ2000m	ローヤルレザー	牝3	大井	朝倉文四郎	2:10 1/5

関連コミュニティ

関連項目

• 競馬
• 地方競馬
• 大井競馬場
• 羽田盃
• ジャパンダートクラシック
• ダート(競馬)
• ダートグレード競走
• 競馬の競走の一覧

脚注

1. *同レースは1996年創設当初中山1800mで施行され、いわゆる「旧ダート三冠」に組み込まれていたものの、岩手競馬・南関東競馬との連携や格付けの問題など諸事情あった末に体系が崩壊。以降は東京競馬場での開催でジャパンダートダービーの前哨戦として扱われていた。