東急300形(とうきゅう300けい)とは、1999年に登場した東急電鉄の軌道線車両である。
世田谷線の旧型車両置き換えと、それに伴うバリアフリー化のために導入された、2車体3台車の連接式車両である。
東急の連接車導入は「ペコちゃん」の愛称が付いた200形以来となった。
2001年までに順次導入され、現在は2両編成10本が雪が谷検車区上町班に在籍している。
ステンレス王国東急の例にもれず、この車両も軌道線向けとしては珍しいステンレス車両である。
ただし、オールステンレスではなく、セミステンレス構造となっている。
車両は低床化され、車いすスペースも設けられている。
主制御装置には三菱電機製VVVFインバータを採用した。三菱製の採用は東急ではこの300形のみとなっている。
車内にはLED式の案内表示機を設けたほか、自動放送装置も設置している。ただし、英語放送は無い。
なお、車体色は編成毎に異なっている。各編成の車体色は次の通り。
なお、301Fは200形登場50周年を機にデハ200形を模したツートンカラーに変更されている。
301F | アルプスグリーン(旧玉電塗装) |
302F | モーニングブルー |
303F | クラシックブルー |
304F | アップルグリーン |
305F | チェリーレッド |
306F | レリーフイエロー |
307F | ブルーイッシュラベンダー |
308F | サンシャイン |
309F | バーントオレンジ |
310F | ターコイズグリーン |
300形導入開始当初の初期6本は、ホームとの段差があったため、ドアステップや車いす昇降装置を設けていた。
しかし、後期4本は300形への切り替えと同時のホームかさ上げ後の運行開始だったためこれらが設けられていない。初期の6本もホームかさ上げ後には撤去されている。
300形の導入とそれに伴う世田谷線バリアフリー化の取り組みが評価され、東急は2001年に鉄道友の会からグローリア賞を贈られている。
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最終更新:2024/04/25(木) 10:00
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