東急3000系とは、東京急行電鉄の通勤型電車である。
1989年まで活躍した旧型車グループと、1999年に登場した2代目とがあるが、ここでは2代目を解説する。
「すべてにやさしく美しい車両」をコンセプトに、目黒線用として1999年に登場した。
しかし、第1編成は登場後しばらくは8両編成で東横線急行運用で営業に入っていた。
後に4両で落成した第2編成との間で編成組替を行い6両編成2本になった。
設計の一部にJR東日本の209系の思想を反映させることでコストダウンを図った軽量オールステンレス構造20m級の大型車で、東急電鉄では初となるTIS(車両情報装置)を採用。行先表示や空調・車内放送の設定などが運転台の液晶モニター1つで設定できるようになり乗務員の負担を軽減している。
VVVFインバータは奇数編成が日立製、偶数編成が東芝製を採用しており、後の5000系は(5080系を除き)この日立製の機器をベースとしている。
主電動機は日立製または東洋製のTKM-98・99で、主電動機出力は190kWである。これは5000系列や6000・7000系と共通である。
台車は東急車輛製の軸梁式軸箱支持方式のボルスタレス台車であるTS-1019型(M車)・TS-1020型(T車)を採用している。
車内はオールロングシート構造で東急の車両では初めて片持ち式のシートを採用し、7人掛け座席には3-4区分でスタンションポールが設置されている。
座席のクッションは固いものだが、最近定期検査を受けた編成は従来よりも多少柔らかめの物に交換されている。
案内表示機はLED2段式で、千鳥配置となっていたが、相鉄・東急直通線開業に向けて17インチLCDに変更されている。
6両編成13本が登場したところで増備を終了し、後の増備は5000系列に引き継がれた。
ただ、5000系列はE231系をベースにしているといいつつも足回り等は3000系ベースなので、3000系の改良型と言っても差し支えないかもしれない。
13本が元住吉検車区に所属し、目黒線の運用についている。
5080系と共通運用なうえ、目黒線の東急車の運用自体少ないように感じられる(都営車やメトロ車が多い)ので、運が悪いと1時間以上あえない場合もありうる。
目黒線は相鉄・東急直通線開業に向けて8連化が進められており、登場後しばらく8連だった第1編成が再び8連化され、第1編成は2022年11月5日終電後、試運転列車として場所は違えど22年ぶりに地上横浜駅に帰還し、注目を集めた。
そして、相鉄・東急直通線開業を機に相鉄線に営業列車として顔を出すようになり、運用の都合上、西谷~横浜間で走行することもあるばかりか「横浜発西谷行」「西谷発横浜行」の運用がある。
また、第1編成は2023年3月21日、他の編成より遅れて営業列車としては23年ぶりに地上横浜駅に帰ってきた。(さらに車掌乗務も23年ぶりとなる)
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最終更新:2024/04/24(水) 17:00
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