東方愛郷社とは (トウホウアイゴウシャとは) [単語記事]

忘れさられたモノが行き着く土地ーー幻想郷。
数多の妖怪と人間が共存するこの地では、数々の異変が起こっては、博麗の巫女や幻想郷の住人の手によって鎮められてきた。
そして今、続けざまに発生する不穏な騒動、それに続く、幻想郷全土を揺るがす大異変が幕を開ける。

（作者ブロマガ（ar992556）より抜粋）

東方愛郷社とは、アレフティー氏が制作する東方手書き劇場シリーズである。

概要

紙芝居形式で進行するシリアス系東方二次創作作品。一部に暴力表現・流血表現があるので注意。

現時点（2016年 8月）で3部、全16話が投稿されている。動画一つの長さは大体10～20分程。部は分かれているがどこから見始めても大体のストーリーは楽しめる（はず）。

基本的に絵柄は硬派だが、時折絵柄を崩したりする（シリアス展開中でも）。動画演出も相まって、メリハリとテンポの良い作風となっている。

各部概要

以下、ネタバレが含まれるので注意。

魔理沙の馬鹿～Test of heavy obligation.

東方愛郷社のタイトルは付いていないが、ストーリーや登場人物に若干の繋がりがあるのでここで記述する。

全3話。2話、3話はそれぞれ「ルナティック馬鹿」「ファンタズム馬鹿」と続く。主人公は霧雨魔理沙。

何故か第一話がサムネバイバイ。

登場人物

霧雨魔理沙

第一部の主人公であり、被害者担当。普段はふざけているが、決める所では決める。根は優しくて義理堅い直情家。

アリスに秘密で何かを研究している様子。

【その研究とは、アリスの研究していた自律人形の完成に必要な資料を幻想郷各地からかき集めることだった。善意から来たこの行動が、結果的には自律人形暴走の原因となってしまう。】

アリス・マーガトロイド

第一部ヒロイン。とてもイケメン。そしてツンデレ。

自律人形の研究に一か月を費やしているが、未だ完成の目途はたっていないようだ。

【魔理沙の助力により自律人形は完成したが、暴走した人形に攻撃され負傷、魔力を奪われてしまった。】

自律人形

【アリスが作り上げた自律人形。しかし、魔理沙が集めた複数のルールを組み込んだことで「自由」を求めるようになり、アリスの魔力を奪って暴走する。戦闘能力はかなり高く、術式に対する耐性も持つ。

ちなみに一人称は「ボク」。

第二部「紅い叛逆者」では魔理沙の助っ人として登場。相変わらずの戦闘能力を見せた。】

八雲紫

幻想郷の賢者。いつにも増して胡散臭く、悪そうな顔をしている。

【負傷したアリスを発見した魔理沙の前に現れ、人形が暴走した経緯とアリスを救う方法を伝える。】

紅い叛逆者～Twin vampires overcome hate and obstruction.

第二部。第一部のストーリー「魔理沙の馬鹿」と直接の繋がりはないが、その数日後の出来事という設定。

主人公はレミリア・スカーレット。紅魔館を乗っ取ったフランドール・スカーレットとの戦いが描かれる。

登場人物

レミリア・スカーレット

「紅い叛逆者」主人公。唐突にカリスマが崩壊する程度の能力。

フランに臣下ごと紅魔館を乗っ取られたため、博麗神社に居候することに。事あるごとに高慢な態度を取るが、紅魔館当主としてのプライドと責任感は高い。

【フランと命蓮寺との抗争を知るとすぐに紅魔館へ赴き、自らの館と家族を取り戻すべく奮闘する。】

フランドール・スカーレット

レミリアの妹。突如レミリアに対し叛逆し、彼女を紅魔館から追い出す。何故か咲夜や美鈴らを従えているが……？

【バンドの宣伝に来た響子に重傷を負わせ、命蓮寺勢力に事実上の宣戦布告を行う。また、時折半身が別な人格を見せ、「表」のフランを止めようともしているシーンも見られる。】

聖白蓮

命蓮寺の中心人物。誰に対しても礼儀正しく接するが、邪教・異教徒相手には容赦はしない。横顔が男前。

【響子の負傷を知り、一輪と村紗を連れ即座に紅魔館へ仇討ちを行おうとする。得意の肉体強化魔法でフランとも互角に渡り合う。】

八雲紫

前作に引き続き登場。幻想郷の「幸せ」の為、非情かつ最善の方法で異変の解決を狙う。

【あるシーンにて、フランの背後に紫らしきシルエットが登場するが……？】

白狼天狗の咆哮～The outbreak of hounds overheting.

第三部。主人公は犬走椛。

特徴は、天狗関係のオリジナルキャラが数人登場すること。オリキャラが苦手な人は注意。

天狗社会が作者の独自解釈によりリアルに描かれ、さらに重厚感のあるストーリーとなっている。

登場人物

犬走椛

「白狼天狗の咆哮」主人公。真面目な良い娘。警備部警備課第4分隊隊長。

昔、彼女を実の娘のようにかわいがってくれた恩人がいたが、その恩人の捕縛を上層部から命令され、悩み戸惑いながらも任務に挑む。

【恩人である櫟により自身の部隊ごと捕縛された後、彼女から天狗の、幻想郷の妖怪の歴史を聞き、彼女とともに戦うことを決意する。】

城ヶ崎櫟

本作オリジナルキャラクター。読みは「じょうがさき　いちい」。顔の傷と眼帯が特徴的。

第一次月面戦争から活躍する猛者であると同時に新人白狼天狗の教育も行っていた。紅霧異変の数年前に謀反の容疑がかけられ処刑されている。

白狼天狗部隊の失踪と同時に、彼女の姿が妖怪の山で目撃されたことから物語が始まる。

【数年前に処刑されてはいたのが最近になって何物かの手によって蘇生。教え子の白狼天狗たちを集め、現上層部の解任を求めるクーデターを画策、実行する。】

射命丸文

鴉天狗。情報部外事情報課所属。天狗上層部の不祥事を暴き、文々。新聞の増刷のため真実を求めるため異変の調査を開始する。紫や上司の天狗等各上の存在にも臆することなく意見を述べられる人物。

銀比羅

本作オリジナルキャラクター。天狗社会のトップである天魔直属の参謀本部長。

実質的には天狗社会のトップであり、絶対的権限を持つ。過去に権力争いからのし上がった経緯を持ち、その際に城ヶ崎櫟をはじめとした実力のある天狗たちを粛清した。

小野塚小町

三図の水先案内人。自他ともに認めるサボり魔だが、仕事をする時はする。

文や因幡てゐの力も借りながら、事件の調査を行う。

八雲紫

相変わらず胡散臭いスキマ妖怪。「紅い叛逆者異変」の時とは異なり、水面下からの異変の解決を目指す。

小ネタ

・各部サブタイトルの英文は縦読みすると「Toho（東方）」になるように意識しているとのこと。

・第一話を除き、作中登場人物によるキャプション芸がある。

・時々、何の脈絡もなくこいしちゃんが画面に紛れていることがある。無意識なら仕方ない。＼むいしき／

東方愛郷社単語

概要