森の音楽家クラムベリー

森の音楽家クラムベリーとは、ライトノベル『魔法少女育成計画』に登場するキャラクターである。無印で初登場。バラの花と蔦を纏ったエルフ風魔法少女。

アニメ版のシンボルマークは音符。

CV:緒方恵美

ネタバレ内容が含まれているため、一部記述を反転してあります。閲覧には注意

概要

ステータス
破壊力	★★★★★
耐久力	★★★★
俊敏性	★★★★★
知性	★★★
自己主張	★★★
野望/欲望	★★★
魔法のポテンシャル	★★★★
好きなもの	戦い 魔法を使っての作曲 強者
嫌いなもの	しつこい愚痴 弱い魔法少女 悪魔

16人の中で最も先輩格にあたる魔法少女。唯一の二つ名持ちであり、森の音楽家という二つ名に違わず植物を身に纏い、よく音色を奏でている。魔法を使っての作曲も趣味。

落ち着いた雰囲気を漂わせ、チャットルームでも部屋の中にある丘に陣取り静かにバイオリンを弾いており、あまり喋らず会話にも加わらない。洞察力が高く頭も切れ、「魔法少女で無くなるとどうなるのか」をいち早く感付いていた。

本性は強者との戦いを何よりも楽しみとする戦闘狂。しかもスポーツとしての戦いなどを生温いとし、命を懸けた殺し合いを求めている。自身を追い詰める強者と戦えると大いに喜び、脳の奥が光り輝き、その様子を恋する乙女とまで表現している。あえて自身の能力を使わないなど、戦闘を楽しむために自分を追い詰める面があり、純粋に命を賭けた戦いを楽しんでいる。一瞬である命の奪い合いを楽しむ刹那的な快楽主義者。

ファヴと共に魔法の国の人事部に所属。魔法少女候補生を篩いにかけて、正式採用の判断を下すスカウトを職務にしている。 スノーホワイト達が参加しているデスゲーム……魔法少女への正式採用試験の監督役であり、ファヴのマスター。 つまりは物語の黒幕である。

無印に登場する16人の魔法少女の中では、唯一本名や本来の容姿が判明していない。実年齢も不明。人間としての生活を完全に捨てており『魔法少女としての人生』のみを持っている。

9歳の時に魔法少女候補生に選ばれ、正式採用試験に参加。ところが、参加者が召喚した悪魔（アニメ版によると能力テスト用）が暴走し、他の参加者や試験の監督官を虐殺して回るという事故が起きてしまう。クラムベリーはその悪魔を討ち果たすことができた、その事故からのただ一人の生き残り。本人は強大な敵を打ち倒した達成感と勝利に絶大な歓喜を抱いたが、これがただの事故であり本来は危険も何もない和やかな試験しか行われてない事を知り絶望。そして前述の通り、再び『強大な敵を討ち果たす快感』を得るためだけに、試験の監督役を請け、自らと戦うべき敵を求めて魔法少女を増やしている。ファヴとの出会いもこの時。

正式に魔法少女になった後は、強さと監督役になるための実績を求めて魔王パムが主催する『魔王塾』に入る。しかし、パムの要求（自分の技に漢字でカッコいい名前をつけて、カタカナでルビを振る）などについていけなくなり、ファヴと共に策を弄して魔王塾からの早期卒業を目指す。ちなみに『森の音楽家』の二つ名は塾在籍時に魔王パムより与えられたもの。技名も言わないだけで考えてはある（とらのあなポータルページのデータベース参照）

魔王塾卒業後は、晴れて人事部門所属の試験官となり、数々の試験を主催。大勢の死者（事故として隠蔽）と共に、優秀な魔法少女を輩出していく。ファヴの情報操作もあり、後進の優秀さのみが喧伝されクラムベリーの名声は広がり、出身である魔王塾の権威も高まっていった。

N市での採用試験では、ゲームに水を差すシスターナナを討とうとしたが、ウィンタープリズンに妨害され互角の戦いをされた事で判断を保留。妥協案としてシスターナナに同調しそうなラ・ピュセルに決闘を挑み抹殺する。その後はウィンタープリズンとの再戦の機会を伺っていたが、叶う前にスイムスイム一派の罠に嵌ってウィンタープリズンが落命。自分と互角に戦った魔法少女の唐突な死亡に失意のうちにゲームの成り行きを静観する（やる気をなくした、とも言う）。

しかし、単独行動して縄張りにこもっているクラムベリーを組し易いと判断したスイムスイム一派から呼び出され、戦うことに。罠を張るミナエルを逆に奇襲をかけて倒し、透明外套で隠れるたまを撃退し、スイムスイムに襲われた際にも彼女の弱点である音を使い反撃で倒す。しかし、止めを刺そうとした時にスイムスイムの変身が解け、高い評価を下していたスイムスイムが自らが魔法少女になった時とほぼ同年代の幼い少女であった事に一瞬の動揺を覚える。そこをたまに攻撃をされ、攻撃自体は薄皮一枚以下のダメージで回避したものの魔法により死亡。

後にスノーホワイトの告発によりこれまでの虐殺行為が明るみに出て、名声は一転して悪名として広まってしまった。

他の監督官が彼女の影響を受けて殺人試験の真似をする、生き残った卒業生……通称『クラムベリーの子供たち』が問題行動を起こす等、死してなお後々まで強く影響を与え続ける魔法少女の一人。

外見

尖った耳などエルフをモチーフとしている。外見年齢は20歳程度。作中で登場する魔法少女で唯一の外見年齢が語られた人物でもある(その際魔法少女にしては年嵩と表記されている)。

金髪のもみ上げ部分を伸ばしたショートヘアー（原作の地の文ではロングヘアー）。瞳の色は赤で、切れ長の目をしており、妖しい美しさを漂わせる。フリルの付いた白色のブラウスに大きな襟付きの緑色のジャケットを羽織り、飴色の葉っぱとバラの形をしたボタンで留めている。ジャケットの袖口にはバラの紋章が刻まれている。ブラウスの袖口はフリルで大きく広がってスカート状になっている。

一方、下半身は原作では露出が激しく過激と記されている。原作ではアンダースコートらしきものが見えてるがズボン的なものは着ておらず、太股を露出し素足にそのまま黒色のハイヒールを履いている。アニメ版では黄緑色のタイツを履いている設定になり露出を抑えられている。

体のあちこちに蔦が絡まり、大小様々のバラが咲き乱れている。

装備

• 『管理者端末』

魔法少女正式採用試験のマスターが所持する管理者用の魔法の端末（アニメだとマジカルフォン）。
候補生が所持する物よりも強度、性能共に比べ物にならないスペック。スノーホワイトが渾身の力で破壊しようとしても傷一つ付かなかった。破壊するには魔法の国のアイテムか、戦闘が得意な魔法少女の力が必要だと思われる。ファヴいわく「『魔法の国』で日常的に使われてるスーパーなやつ」。
見た目は原作及びコミカライズ版だとかなり平べったいスマホ型、アニメ版だと金色のコンパクト型で、内蔵されているアプリの性能も候補生の物とは比べ物にならない。無印序盤で行った魔法少女の一方的な殺害は内臓アプリの機能を応用させたもの。ファヴはこの端末内に本体データのある電子妖精。なお、ファヴをはじめとしたFAシリーズの電子妖精は処理能力の高さが売りだが、「マスターにすら反逆する」というバグが存在している。

魔法

• 音を自由自在に操ることができるよ

自分が認識できる範囲の音を想い描いた通りに奏でることができ、他者の音声や物音を発する事も出来る。その他、能力の作用として聴力が非常に鋭く強化されており、普通の人間や魔法少女では知覚できないレベルの音を聞き取れる。音をどこから出すか等の制限は特に無い。魔法を抜きにしても、アニメ版の描写から最低でもピアノが弾ける様子。
また、心音から相手の感情を読み取ったりする事も可能。

音を破壊音波として放つ事ができ、その威力は魔法少女の大幅に強化された体にも大ダメージを与えられる。熊や魔法で作られた怪物などの大型の獣なら、放つだけで全身が爆砕する程の破壊力がある。

能力以外にも殴る蹴るなどの格闘戦も得意であり、純粋な戦闘能力も極めて高い。戦闘経験も豊富。ただし『攻撃も殺傷も自らの手や魔法で行ってこそ』という信条を強く持っているため、カラミティ・メアリのように銃器を含めた遠距離から道具で戦うタイプの魔法少女とは、相手がどれだけ強かったとしても戦う気が乗らず、気も合わない。

技名一覧

いずれも2015年夏にコミケで先行販売された後とらのあなで販売・通販された『魔法少女育成計画 C88 英雄志願者のためのスーパー魔法少女セットデス！』付属の短編『魔王塾主催地獄サバイバル』が初出。

技名自体は2017年1月現在『地獄サバイバル』以外で使われてないが、どれが何なのか推理するのもまた一興だろう。

※上記のネタバレ反転に配慮しこちらも白文字で書きます

名前の由来はいずれも音楽の強弱記号。それぞれ「強く」「その音を強く」「とても強く」の意。

打音（フォルテ）

音で広範囲を攻撃する。

内部破壊音（スフォルツァンド）

指向性の破壊音波で攻撃する。

大爆音（フォルティッシモ）

打音より更に強い音の衝撃波で広範囲を攻撃する。使った後は付近にクレーターができる。

関連静画

関連項目

• 魔法少女育成計画

16人の魔法少女

スノーホワイト(魔法少女育成計画) リップル(魔法少女育成計画) カラミティ・メアリ ルーラ(魔法少女育成計画) たま(魔法少女育成計画) ねむりん トップスピード ハードゴア・アリス

ラ・ピュセル(魔法少女育成計画) スイムスイム ユナエル ミナエル 森の音楽家クラムベリー ヴェス・ウィンタープリズン シスターナナ マジカロイド44