森長可とは (モリナガヨシとは) [単語記事]

森長可（もり・ながよし　1558 ～ 1584）とは、戦国時代の武将。織田家臣。

ネット上では主にヒャッハー系武将として知られる。

概要

次男ゆえ元々は家督継承者ではなかったが、兄・森可隆と父・可成が続けざまに戦死してしまったため、1570年に森家の当主になった。
主君・信長には大層気に入られていたようで、犯罪紛いの事をしても「奴なら仕方がない」とお咎め無しだったり、戦には滅法強かったので後継者・織田信忠の第一の子分として活躍させたり、と若年ながらかなり贔屓されていた。（弟・森蘭丸も寵愛されていたりと、森一族そのものが信長に気に入られていたようだ）

織田家の武将として長島一向一揆の鎮圧、武田攻めなどで活躍。特に要衝・高遠城攻略ではかなりの武功を挙げているが、先走っての軍規違反も多く、流石の信長も注意している。武田家滅亡後は元来持っていた美濃に加え、信濃に領地を得た。その後は越後の上杉家への牽制なども行っている。

しかし、本能寺の変の後の混乱で信濃領は放棄せざるを得ず、美濃に撤退した。（※この時、甲斐に留まり続けていた河尻秀隆は一揆勢相手に討死してしまったので、良い判断だったといえよう）

その後は美濃で領地を広げたが、羽柴秀吉の味方として参加した小牧・長久手の戦いにおいて、舅の池田恒興と共に戦死した。27歳であった。

※詳細はWikipediaの該当記事を参照の事。

逸話＆ネット上での評判

インターネット上では、彼の血なまぐさい逸話の数々がたびたび話題となる。

関所で通行止めされた際、警備兵を殺して通った
下半身が敵の返り血で真っ赤になっていたため、織田信忠に傷を負っていないか心配された
完成したばかりの橋を通ろうとして止められた際、そいつを殺して通った。これを聞いた信長が「橋の上で人を殺すとは武蔵坊弁慶のようだ。今日から武蔵守と名乗れ」と言った

など、色々ある（これでもほんの一部）。もちろん中には当主らしい逸話もある。

さらにこれに「鬼武蔵」と呼ばれていた（自称・武蔵守）という逸話が拍車をかけ、彼のことが話題になる際には「ヒャッハー」「SATSUGAI」「DQN」といった言葉がしばしば使用され、「DQN 四天王の一員」に挙げられる等たびたびネタにされる。

ただし上記のような逸話に関しては、江戸時代以降の軍記物などで語られたものなど、信憑性が乏しいものも含まれている。たとえば長可が武蔵守を自称するようになったのは信長の死後であり、上記三番目の話とは矛盾するのである。

他にも「小牧・長久手の戦いで長可が戦死したと聞いて、味方の秀吉が喜んだ」という話があるが、権力構築中の秀吉にとって池田・森といった織田家中の実力者が消えてくれた、という見方をすると話の印象も変わるはず。

この話に限らないが、ネタとしての扱いは好き嫌いが分かれるので、時と場合と空気を読みながら扱うべきであろう。鬼武蔵との約束だよ！

戦国大戦

「人間無骨の前じゃ、てめぇは肉の塊よ！」

Ver1.1で織田家で参戦。武力8統率力2という、案の定脳筋である。
真面目な父や弟と違い、逸話の如くヒャッハーに磨きが掛かってるイラストが特徴。
計略は「人間無骨」。ちなみにこれは槍の名前である。
武力が上がりチャージをすることで槍が伸び敵を吹き飛ばすというもので、Ver1.1時代は不動の虎口キーパーとしてその名を轟かせた。Verが下る毎にその性能はマイルドにされていったが、使う人は使ういぶし銀的な活躍を見せている。

「骨すらこの世に残さねぇ！」

Ver2.1では豊臣家で参戦。2コスにして全部で3名しかいない武力9、更に統率は2なのも初の快挙。
尤も、兵種はタッチ突撃出来ない軽騎馬ではあるが。特技も当然なしというかあったらぶっ壊れである。
口から禍々しいオーラを吐き赤い目で戦をする姿は、もはや人間を止めて鬼になってるかもしれない。

計略の「鬼の狂騒」は武力と移動速度が上がり日輪ゲージが増加し、更に敵を倒すごとに日輪ゲージが増えていく。
消耗した敵をどんどん狩っていって日輪を溜めるという役割になる。タッチ突撃も出来ないし武力上昇も大したことはないので…
なお使い勝手の悪さが響いてか、同武家同コスト同兵種の義弟（池田輝政）に使用率で差を付けられている。