棺桶とは (カンオケとは) [単語記事]

棺桶とは、遺体を収めて葬るための容器である。棺、柩とも表記する。

概要

人が一人収納できるくらいの箱。或いは遺体と共に生前の愛用品などを一緒に収めるため、少し大きめに作られる事もあるが。大体は木か石などで作られ、また吸血鬼の寝床としても知られる。

日本では古墳時代から石棺や木棺が用いられて、形も遺体を寝かせた状態で収納できるもの（寝棺）であった。この頃は全長が5～8メートル程あるものもあったという。やがて鎌倉時代辺りから樽状の棺桶（座棺）が主流となるのだが、これは埋葬方法が現代と違い火葬ではなく土葬が主流だったためで、様々な作品にて樽状の棺桶に棒を通して棺を運ぶ情景を見た事があると思われる。

最近は土地の問題などから火葬が一般的になったので、棺桶も木を始めとした燃えやすい材質でできている場合が殆どである。そして形状も座棺から寝棺へ再び移り変わるようになる。

比喩的な棺桶

ことわざなどでも、老衰や極度の危険状態から死と背中合わせの状態を
「棺桶に片足を突っ込む」と言う事がある。

また、乗ると高確率で死亡すると言われる乗り物や兵器を指して
棺桶の呼称が用いられる事があり、創作作品などでもよく見かけるだろう。^[1]
（空飛ぶ棺桶、走る棺桶など）^[2]

また、あまりにも死亡事故が多発する道路に対しても「棺桶道路」、「棺桶国道」の名前が冠される場合もある。安全運転を心がけましょう。

脚注

*いつも「やられ役」の敵兵器に対しても用いられる。
*兵器においては最前線に送られる物は当然死亡率は上がるが…設計の不備で被弾によって容易に爆発炎上・弾薬に誘爆して火だるまになったり、狭く脱出が困難、一定条件下において操縦性が悪く操縦不能に陥るなど様々な要因がある。ソ連製のBMP-1 シリーズなどが有名。