楊貴妃(Fate)とは、Fate/Grand Orderに登場したサーヴァントの一騎である。
サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。
2020年1月1日、謹賀新年記念ピックアップにて特にシナリオもなく初登場。
希少なクラス:フォーリナーかつビッグネームということで多くのマスターの度肝を抜いた。
同時に、数多の挑戦者の懐事情を年明け早々に寒くさせたその逸話に違わぬ傾国の美女としての魔性を兼ね備えたサーヴァントであった。
楊貴妃(ようきひ、楊玉環/ヤン・ユーファン)。中国唐代の皇帝・玄宗の皇妃。
姓は「楊」、号は「太真」、名は「玉環」、「貴妃」は皇妃の称号。
世界三大美人や中国四大美人にも名を連ねる美妃。
中国四大美人の方にはあの先輩も候補に挙がる。
世界三大美人は楊貴妃・クレオパトラ・ヘレネー(パリスが略奪し、トロイア戦争を引き起こす原因となった美女)の3名、そこにマリー・アントワネットを加えて世界四大美人とすることも。小野小町?知らない人ですね。
幼き頃からその美貌は悪漢や魔物を惹きつけるトラブル気質を持ち、そのせいで引っ込み思案な面がある。しかし両親を亡くし兄姉と共に路頭に迷った際に身を助けたのもその美貌のおかげであった。以来人を幸せにする道具として自らの容姿を積極的に利用する自負を持つ。
16歳で皇太子の一人、李瑁の妃となるが、当時の帝である玄宗に見初められ、女冠の地位を経て後宮入り、後に貴妃となる。要するに息子への略奪愛である。
そのころからすでに当時の美女像ど真ん中の豊満ボディかつ音楽・舞踊に優れた癒し系な性格であったことが記されている。
そんな楊貴妃を玄宗は大いに愛し、まさに採算度外視ともいえる寵愛エピソードの数々は『三千寵愛在一身(無数の美女の集まる後宮にて、帝の愛をただ一人受けた)』という詩などで残されている。
「玄宗が楊貴妃を寵愛するために(楊一族を優遇し)乱を引き起こし、国を傾かせた」という解釈の文献があったことで彼女を傾国の美女と見なす説が広く知られているのだが…
彼女が貴妃になった時点の宰相である李林甫が、彼女の従兄である楊国忠に政治闘争で敗れ、宰相の地位を追われることとなった。
旧李林甫派の一人、安禄山は現宰相の楊国忠(の集権化ともいうべき横暴なやり口)と対立を深め、最終的に挙兵。後に『安史の乱』と呼ばれる内乱がはじまることとなる。
平和続きで練度の落ちていた唐の常備軍では安禄山率いる反乱軍を止めることができず、いとも簡単に長安が陥落。その中で楊国忠は反乱を誘発した戦犯として処刑され、その一族も連座となった。『帝を惑わした疑い』という部下の突き上げに、彼女の周りの人物の弁解も空しく、彼女も処刑されることとなった。
その後、残された玄宗は退位。残りの生を描かせた彼女の絵を見て過ごしたという。
玄宗に代わって即位した皇太子の李亨が粛宗として即位し、鎮圧に乗り出す。粛宗はウイグル帝国などの周辺諸国を援軍につけて鎮圧に成功する。
だが、この援軍がきっかけとなって唐の国威は大きく傷つき、国力を奪われる形で縮小してゆくこととなる。
確かに唐の衰退を決定づけるタイミングに居たことは確かなのだが、彼女の暗躍を関与を決定づける証拠はないというのが現代の研究である。唐の滅亡はこの『安史の乱』から150年後なので、彼女が唐の歴史にトドメを刺したというには期間が開きすぎている。従兄や部下の喧嘩に巻き込まれただけとも言う。
ただ、『安史の乱』のキーパーソンたちと人脈があり、なおかつ多方面から度が過ぎる寵愛を受けていた女性という立場は後の創作によって“傾国の美女”として脚色されてゆくこととなった。
余談だが、FGO作中で「逞しい男が赤子のように振舞うことが好き」と述べるのだが、これは楊貴妃と養子関係となった安禄山(当時48歳・200kgの巨漢)に襁褓を着せ、洗児をしたエピソードに因む。
果たして安禄山がガチでバブみプレイ好きだったのか、歓心を得るための手段だったのか、それは本人のみぞ知る…
人懐っこい性格で、素直で前向きかつ、親切心を忘れない頑張り屋な性格。人呼んで幼馴染系ハイスペック少女。再臨を進めると精神年齢が高い側面(曰く、フォーマルな振る舞い)や、引っ込み思案な部分も出るのだが、基本的には明朗快活な女性。
一方、人の心の懐に飛び込むのが得意なところに魔性を感じさせる。唐を傾国ってしまったことに責任を感じている模様。
現代基準の美女らしいほどよい肉付きのスレンダーな姿であるが、当時の唐の美女基準や、文献によるとぽっちゃり系の体形だったようで、そのことについてはコンプレックスがある。なにせ史実では玄宗に「(太っているから)お前なら風に飛ばされることあるまい」と茶化され、ガチで拗ねたことがある。
脂肪は融合した神性が美味しく燃やしました。
得意なことは舞・歌・演奏と、芸能に関して幅広い。生前も耳コピの技量は宮廷楽師に劣らぬほどと言われ、戦闘でも生かされるほか、マイルームでは世界的作曲家とその彼と縁深い宮廷音楽家とのセッションで悦に浸ったことを明かしてくれる。
また、好きなもの・嫌いなものなど、史実準拠の小ネタが非常に多い。
フォーリナーとして身に宿した邪神はクトゥグアだと思われる。
長安城の北門「北落師門」→みなみのうお座α星→フォーマルハウト、という繋がり。
邪神と強くリンクし始めるとマスター・クトゥグア・玄宗を混同し始める狂気の面を見せる。
特にマスターを「天子様」と呼ぶ際は目の焦点が合っておらす遥か彼方を見ている様子を見せる。
一方、なぜ楊貴妃がクトゥグアと融合できたかについて、詳細は明言されていない。
マテリアルでは“周囲を焼きつくす(ように破滅に向かわせる)運命の下に生まれた”という旨の記述で仄めかされるにとどまっている。
遺体が見つかっていないのは、邪神に回収されてフォーリナーのサーヴァントとなるべく改造を受けたのかもしれないと項羽により推察されている。
筋力:D | 耐久:C | 敏捷:B | 魔力:A | 幸運:D | 宝具:B+ |
霓裳羽衣 比翼連理(げいしょううい・ひよくれんり)
ランク:B+ / 種別:対人/対国宝具 / レンジ:1~6 / 最大補足:1人
詩魔白居易の作品である漢詩「長恨歌」の一節。玄宗が楊貴妃への愛を謡った詩であるが、傾国を為した者の詩として一度失伝している。
玄宗との婚前の時期に出家し、女冠として勤めた時期があった。(李媚からの略奪婚をカモフラージュする根回しだった説がある)。
Fate世界での楊貴妃は、その期間の中で道士・羅公遠の指導の下で仙術を修め、死後も魂だけとなって蓬莱の仙女「太真道士」として最愛の皇帝との再会を待ちわびている。
クトゥグアの召喚方法が『フォーマルハウトが地平線に現れた時、規定の呪文を唱える』というものだが、彼女の仙術によってか私がフォーマルハウト(地上の星)になることだと言わんばかりに燃え盛るように顕現している。
2020年正月実装。三人目の限定星5フォーリナーにして黒星紅白イラストの鯖。
カードは軽めの構築で、スキル1・スキル2にNP補充手段が用意され、AのNP獲得量も多めであるなど、宝具を連発するのに特化したアタッカー型。
やけど特攻宝具のおかげで、やけど状態の敵ならばダメージはけた違いに上がるため、“2発目の宝具”の火力の期待値は高い。
一方で、能動的なやけど付着はできない。スキル1のターゲット集中(男性限定)・スキル3の自身への攻撃者へのやけど付着のコンボか、宝具での付着という2パターンしかなく、敵にターンを譲らないと特攻条件が揃わないというのが欠点。
また、スキル1・スキル3のコンボはスキル1に無敵状態の付与があるため、できれば敵の危険な攻撃(チャージ攻撃・宝具)に合わせて発動したい関係で、何時特攻によるエンジンを掛けるかが難しい一騎となっている。
再臨やスキルに必要な素材は、「バリエーション豊富だが割と少量」という形。
なのだが…Lv7→8の九十九鏡×15、Lv8→9の煌星のカケラ×15と、フリークエストで集めにくい後半エリアの金レア強化素材を要求する。福袋や、お年玉で入手したサーヴァントを先に育成していた場合、コモン素材でも止まることがあったりと時期も相まってカルデアが「傾国って」しまう思いをしたマスターも多いとか。
HP | (Lv1/Lv90/Lv100) 1960/13365/14642 |
ATK | (Lv1/Lv90/Lv100) 1907/12342/13510 |
COST | 16 |
コマンドカード | Quick/Quick/Arts/Arts/Buster |
所持属性 | サーヴァント、人属性、混沌属性、善属性、人型、女性 神性、領域外の生命、人類の脅威、ヒト科 |
保有スキル | |
---|---|
三千寵愛在一身:A 三千寵愛在一身:A+ (CT8→6) |
自身に無敵状態を付与(1T) &毎ターンNP獲得状態を付与(3T・10%) &スターを獲得[Lv.](5→15個) &〔男性〕に対するターゲット集中状態を付与(1T) |
自身に無敵状態を付与(1T) &毎ターンNP獲得状態を付与(3T・10%) &スターを大量獲得[Lv.](15→25個)▲ &ターゲット集中状態を付与(1T)▲ |
|
傾国の寵姫:A (CT9→7) |
敵全体のチャージを減らし、減らせた量に応じたNPを獲得する[Lv.](敵一人につき10→20%) &防御力をダウン[Lv.](3T) |
妖星の火輪:A (CT8→6) |
自身に〔生ける炎〕状態を付与(3回・3T) ↳被ダメージ時に敵単体の防御力をダウン(3T) &やけど状態を付与[Lv.](3T・-500→-1000) &防御力をアップ[Lv.](3T) |
クラススキル | |
領域外の生命:EX | 自身に毎ターンスター2個獲得状態を付与 &弱体耐性をアップ |
神性:B | 自身に与ダメージプラス状態を付与 |
アペンドスキル | |
EX攻撃強化[Lv.]/NPチャージ[Lv.]/対ルーラー特攻[Lv.] |
霓裳羽衣 比翼連理(げいしょううい・ひよくれんり) | |
---|---|
カード種別:Arts | ランク:B+ |
敵単体に超強力な〔やけど〕特攻攻撃[Lv.]〈OCで特攻威力アップ〉 &やけど状態を付与[Lv.](3T・-3000→-6000) |
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掲示板
82 ななしのよっしん
2020/12/10(木) 01:04:19 ID: 2bLj91SdCQ
>>81
ふーやーちゃんがやった事も結局対処療法だし、同じ方法を取るにしても確実性を求めるなら
ぐだよりも旦那本人を奉仕の対象にした方がリスクは減るじゃろ
83 ななしのよっしん
2020/12/10(木) 02:48:03 ID: WuEK9pg25U
>>82
ストーリー見たら分かるけど、ぐだ=クトゥグア=玄宗の方程式が楊貴妃の中で成り立ってるから旦那召喚したところで今と何も変わらんぞ
何を願ってるのか知らんが
84 ななしのよっしん
2023/07/14(金) 15:38:12 ID: p6pCO3Mtzp
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最終更新:2024/04/24(水) 10:00
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