簡単なのは手や指や棒等で木片などの塊をたたくものをはじめ、塊を加工してパイプ状にして息を吹きかけたりふいごで大量に空気を送って音を出すもの、枠等に弦や膜を張ってそれをたたいたりこすったりはじいたりするものなどがある。ピアノのように複雑に機構化され、指で押すだけで正確な音律を奏する楽器もある。エレクトーンやシンセサイザーなどのように各種回路によって電気的に音を発生させるようなものも楽器として扱われる。
通常演奏専用に作られたものを楽器と称するが、ルロイ・アンダーソンのタイプライターやモノサシストの奏でる名曲を聴けばわかるように、この世のものは全て楽器になりうる。無論人間の声帯が楽器になることはいうまでもないが、シンセサイザーやサンプラーが楽器扱いされることからも、歌い手を含めたあらゆる作り手 (あらゆる素材を意のままに操る人力ボーカロイドをはじめとしたMAD職人) も「楽器」となりうる (職人は「道具」ではなく誰かに操作されて作っているわけでもないので楽器という表現はおかしいかもしれないが、多くの素材やニコニコ動画利用者、果ては「ニコニコ」という何かによって想像力・モチベーションを駆り立てられ奏でているというき弁的解釈もできる)。
西洋音楽の楽器名のうち、花形となる楽器の多くは英語圏の発音に影響を受けたものである。たとえばヴァイオリンは英語のViolinの発音をそのまま借用したものである (ドイツ語ではVioline [ヴィオリーネ、vをフと発音しない単語のひとつ] 、フランス語ではViolon [ヴィオロン] 、イタリア語ではViolino [ヴィオリーノ] と発音する) 。また、チェロは本来ヴィオロンチェロの省略形だが、この略形はVioloncelloという言葉が英語に入った際広まったものであり、日本語に借用されるときはこの省略形のまま入ってきた。他にもフルートやトランペットといった楽器名も英語準拠と言える。
一方であまり目立たなアカデミックな楽器の呼称は、英語以外の発音に基づいていることが多い。英語の発音と乖離している楽器名として主だったものは、ホルン (ドイツ語Horn、英語のホーンhornに相当する) やコントラバス (ドイツ語) などがある。また英語名で通っている楽器名を様々な理由 (伝統的にそう呼んでいる、来日してるプレイヤーに通じやすくする、単にかっこいいから、&c.) によりアカデミックな場面では呼び変えることもある。イングリッシュホルンをコーラングレ、バスーンをファゴットと呼ぶ例が代表的である。
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最終更新:2025/03/22(土) 01:00
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