楽譜とは (ガクフとは) [単語記事]

楽譜とは、「音楽」という視認できないものを、目に見える形で記録するために考案された道具である。「譜面」「譜」などとも呼ぶ。

概要

楽譜の主な用法は、演奏者に対して演奏の方法や作曲者の意図などを伝えることである。楽譜によって示されうる要素は様々であるが、大体以下のようなものが楽譜に記されることが多い。

音色の種類（ピアノ・ストリングス・ギター・パーカッションなど）に関すること
音程に関すること
音の大きさに関すること
音の長さに関すること（休符の長さや曲のテンポなども含む）
楽譜の読み方に関すること（五線譜でいえばリピートマークやダルセーニョ、ダカーポなど）

楽譜は利用方法が違えば、異なった体裁を取りうる。一般的になじみの深いのはいわゆる「五線譜」と呼ばれるものであるが、ギターの演奏では「タブ譜」と呼ばれるものが使われることが多い。MIDIでの作曲でたびたび目にするピアノロールも楽譜の一種といえる。

楽譜は基本的に、音楽の演奏を前提として作成されるものである。しかし、なかには楽譜の可視性に着目し、音楽としての体裁を保ちつつも意図的に音符で絵を描くなど「見せる芸術」として成立させているものがある。また、楽譜作者に特別そういった意図がなくても、楽譜があまりにも複雑で演奏が困難だったりすると、閲覧者から「綺麗な模様だなー」などと（時に皮肉をこめて）例えられることがある。

ニコニコ動画では楽譜そのものを題材にした動画のほか、演奏してみた系の動画でうｐ主が楽譜を配布しているものなども見られる。

楽譜作成ソフトの「Finale」または「Sibelius」を使用すればあらゆる楽譜を作成可能。