概念単語

ガイネン

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概念とは、

  1. 複数のものに共通してみられる性質を、思い浮かべたり言葉にして表したりしたもの。
  2. 俗語。 
    1. 化されたもの。
    2. 元の意味から拡されて使われるようになった言葉。
    3. 意識がなくなり、(システム等に取り込まれ)元の知的生命体ではなくなった存在。

概要

1の概念

英語の「コンセプト」が近い意味である。

「概念」はニコニコ大百科でもまれに見かけられる表現である。いくつか例を挙げる。

…結局「概念」ってなんだ?

 

「概念」という言葉自体が曖昧で、意味が人によって少しずつ違ってくる言葉であるため、最初から具体的に説明しようとすると難しい。

例えば、「りんご」と言われた時、「外見はくて、感触は硬く、中は薄い黄色である、甘っぱくて…(略)…みたいな果物」を思い浮かべることが多い。赤字の内容はおおむねどのりんごにも共通している。このとき、赤字の内容を「概念」と呼ぶ。「笑いの概念は緊と緩和である」という場合、「おおむねどの笑いにも緊と緩和の要素が含まれている」ということになる。

しかし、中には外見が緑色りんごもあり、人によってはりんごと一緒に緑色りんごを思い浮かべることもある。このように、使用する言や過ごしてきた文化などので、少しずつりんごの概念が異なってくることもある。上記の文章中にも「曖昧な概念」という言葉がある。

しかし、似た言葉の「観念」と較すると、一定の客観性が認められることが多い。例えば、凝り固まった主観的な考え方のことを「固定観念」と呼ぶ一方、「固定概念」は一般的には誤用とされている。逆に辞書百科事典の説明では「概念である」という言葉が多用されており、「観念である」とは言わない。

「何らかの基準にのっとり、抽化して分類されたもの」を「概念」と呼ぶことができると思われる。

 

日常的な文章ではここまで深くは考えられず、単に「考え方」「もののとらえ方」「頭の中に思い浮かべるもの」を短く表す熟として使われることも多い。

2の概念

俗語としての概念。

抽象化されたもの

一部の特徴を取り上げて表現されたもの。以下のような例があり、ニコニコ静画タグとして使われている。

元の意味からの拡張・変化

ある言葉の元の意味からより広い範囲をしたり、意味が変化した言葉になった場合、「概念」という言葉が使われることがある。「1分弱(概念)」がその例。

東大誰でも当事者研究サークルのべとりん氏exitは「概念とは、意志や意識のない存在、周囲の他者によって「そういう存在」として定義されることによって生まれ」るとしている。言葉のもともとの概念はあまり意識されないが、人間集団による新たな定義によって、新しい概念が出現し意識されやすくなるため、あえて「概念」と呼ぶようになるのではないかと思われる。

 

意識の喪失

もともと人間のような意識を持っていたものが、意識を失って別のものに変化することを「概念になる」と呼ぶことがある。体から分離させ、宇宙法則などの高次のシステムに取り込まれるニュアンスで使われることもある。

昔から少しながらこの意味で使われているが、多用されるようになったのはアニメ魔法少女まどか☆マギカ』のと見られ、Twitterを遡ると2011年ごろから「概念になる」のこの意味での用法が急増する参考exit

「しんどいので体から離脱したい」「感情を閉ざしたい」「煩わしい人間関係から解放されたい」という意味で「概念になりたい」と使われることがある。一方、「二人の関係を見守るだけの存在になりたい」「好きな対と同じような性質を持った存在になりたい」のような意味合いで、「概念になりたい」と肯定的な願望を示すこともある。

以下のツイートの「概念」は「抽化」と「意識の喪失」両方の意味でとることができる。

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最終更新:2024/03/19(火) 13:00

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