樋口一葉(ひぐち・いちよう)[1872-1896]とは、明治時代の女性作家である。五千円札に肖像画が採用されたことも有名。
樋口則義と妻 多喜の間に次女として生まれ、生涯は明治時代の期間内であった。生涯で12度の転居を経験。
本名は「樋口奈津(なつ)」あるいは「樋口夏子(なつこ)
晩年の1895年に入る手前ぐらいから亡くなる数か月前までに『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』など傑作を多数書き上げており、この期間は「奇跡の14カ月」と呼ばれる。この時期に書かれたいずれの作品も高く評価されている。
樋口一葉が眠る墓所は東京都杉並区永福にある「築地本願寺和田堀廟所」。最寄り駅になる京王電鉄・明大前駅から徒歩5分程度のところになる。
没後百年以上経過した2004年11月1日に、樋口一葉の肖像が描かれた五千円札が発行された(平成の新紙幣)。
1872年5月2日に東京府内幸町(現在の千代田区)で生まれ、14歳の時に「萩の舎(はぎのや)」という歌塾に入門し、和歌を学んでいた。
1887年に長兄を、1889年に父を失い、樋口家の戸主となる。
父の事業失敗と死去に伴い、樋口家の家計はかなり困窮しており、日記では「昨日より家のうちに金といふもの一銭もなし」と綴っている。1890年には裁縫や洗い張りなどの職に専念して貧しい生活を送っていたが、女でも小説で稼げるかと決意を見せて筆を執り始めることとした。
1894年に22歳になってから多数の作品を次々著し、「奇跡の14カ月」を成し遂げたが、1896年に肺結核で急に倒れ、同年11月23日に僅か24歳と約7ヵ月でそのまま夭折、実母より先に旅立ったという。
2004年(平成16年)に発行された新五千円札に樋口の肖像が採用された。女性の偉人が日本の紙幣に描かれるのは明治時代の改造紙幣に採用された神功皇后以来である。令和6年に樋口一葉から切り替わった新五千円札に採用された津田梅子で三人目になる。
| 日本の紙幣 | 1984年~ | 2004年~ | 2024年~ |
|---|---|---|---|
| 10000 | 福沢諭吉 | 渋沢栄一 | |
| 5000 | 新渡戸稲造 | 樋口一葉 | 津田梅子 |
| 1000 | 夏目漱石 | 野口英世 | 北里柴三郎 |
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最終更新:2025/12/07(日) 17:00
最終更新:2025/12/07(日) 16:00
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