機動戦士ガンダムAGE 〜追憶のシド〜とは (キドウセンシガンダムエイジツイオクノシドとは) [単語記事]

機動戦士ガンダムAGE 〜追憶のシド〜とは、機動戦士ガンダムAGEの公式外伝作品である。

概要

機動戦士ガンダムAGEのアセム編から10年後の物語であり、キオ編までの間の物語である。
ストーリーがアニメ本編と密接にリンクしており、キオ編第1話にて語られたアセムが行方不明となった任務が描かれている。

作者はサンデーにて有名なラーガン死亡を描いた中西寛。連載雑誌は週刊少年サンデーS増刊。

ストーリー

A.G151年ヴェイガンと地球連邦の争いが続く中、地球連邦内も腐敗しており民間船を襲うなどしていた。
宇宙海賊ビシディアンはそんな腐敗した連邦軍を襲撃し機体パーツなどを回収していた。

ある時、主人公ウィーピックはキャプテン・アングラッゾにより連邦軍を倒せるほどの秘宝を探すことを命じられ指定されたポイントに向かう、そこで彼が見つけたのは機動兵器とコールドスリープされた美女であった。

登場人物

宇宙海賊ビシディアン

ウィービック・ランプロ
本作品の主人公。乗機はGサイフォス。少年時にとあるコロニーの孤児院に住んでいたが、ヴェイガンの襲撃により友人などが死んでしまう。そしてヴェイガンに怒り任せで銃を連射し、狙われていたところをアングラッゾにより助けられ、大事なものを守る力を得るためにビシディアンの一員となる。　次期キャプテンを自称している。　
レウナ・イナージュ
本作品のヒロイン。過去の国家戦争のデータが保存されたEX A-DBの管理人であり、100年前からコールドスリープをしており、ウィービックにより目覚めさせられるまで眠っていた。研究熱心であり、目覚めた状態で裸でありながらウィービックを調べ、指摘された後に笑って謝るなど、どこか抜けている。かなりの巨乳でありスタイルもよく、さらには天才科学者であり電子ロックなどは簡単に解除できる(フェルマーの最終定理とリーマン予想の応用らしい)
ちなみにガンダムのことを知らない。現時点ではガンダムAGEで唯一の裸を見せたヒロインである。
キャプテン・アングラッゾ
宇宙海賊ビシディアンの首領。元連邦軍特殊部隊所属であったが、連邦の不正に立ち向かうべく一人で宇宙海賊ビシディアンを作り上げ、連邦軍の不正活動を邪魔しつつ、連邦軍を打倒できる秘法を探していた。過去、ウィービックを助けた時はGエグゼス・ジャックエッジに乗っていた。
ギルバード・ラグーン
ビシディアンの参謀。アングラッゾがウィービックにばかり重要なことを任せるのに疑問を持っている。
ギムル・マニング
シャズーイ・プリーズ
ダム・ブレディ
 ウィービックの仲間であり行動を共にしていたが、MS シドとの戦闘で撃墜される。

地球連邦軍

ラーガン・ドレイス
第七宇宙艦隊所属、ドレイス隊隊長。65歳で少佐という年齢にそぐわない階級である。現場で戦うことにこだわっていたと思われる。高齢ながら洗練された腕をもち、宇宙海賊討伐任務を受け、ウィービックと対峙することになる。
余談ではあるが単行本1巻には彼がヴェイガンに一撃で撃墜されるサンデー版前編が収録されている。今回の作品でも同じようなことになる場面があるが、どうなるかは自分の目で確かめてもらいたい。
アセム・アスノ
 ガンダム AEG2のパイロット。ミラージュインパクトというガンダムが分身したように見える謎の新技を使用した。シドとの戦闘後行方不明となり、戦死したものと思われていたが・・・。

協力者

ラクト・エルファメル
 フリット編に登場した人物と同一人物。アングラッゾに依頼されヴェイガンの通信情報を解析しアングラッゾに報告する。それにより、アングラッゾは秘宝の在り処を知ることとなる。

登場モビルスーツ

Gサイフォス
 黒いGバウンサー。左腕が火器と一体化しており、右肩に実体剣を装備している。動力はプラズマ融合炉。
Gエグゼス・ジャックエッジ
 黒いGエグゼス。頭部の形状が海賊帽のようになっている。アニメ・キオ編にも登場。
シャルドール・ローグ
 シャルドール改をベースにした改造機。右腕部分が大型ビームライフルと一体化している。アニメ・キオ編にも登場。
ジェノアスII
シャルドール改
 連邦軍が使用するMS。ジェノアスIIにはラーガンが搭乗した。

ガンダムAGE-2　ノーマル
 アセムが搭乗するMS。
コミックス1巻表紙カバーでは通常のカラーリングだが、劇中では特務隊仕様の真っ白なカラーリングで登場する。
シドとの交戦の末に大破。AGEシステムとデバイスは連邦軍が回収する一方、機体の残骸はビシディアンが回収し、ダークハウンドとして再建造する。

ガンダムAGE-2　ダークハウンド
大破したAGE-2を再建造した機体。
頭と胸にあるドクロの意匠と黒いカラーリング、両肩部にある海賊フックが特徴。
第5話にて建造された経緯が語られる。

シド
 EXA-DBを防衛する超大型 MSであるが見た目はMAである。頭部センサーはモノアイとなっている。自己修復・自己進化機能を備えている。レウナの父の人格データが組み込まれており、レウナの言葉などに反応していた。EXA-DBの漏洩したデータを入手したものを探すため、最終的にレウナの父の人格を封じ込め暴走し、ウィービックやアセムと戦闘を開始することになる。まるでデビルガンダムのようである。