次元融合 単語

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ジゲンユウゴウ

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次元融合とは、遊戯王OCGカードである。2015年2月現在禁止カード

概要

「暗侵略者」(2003年7月17日発売)で登場。

通常魔法
2000ライフポイントを払う。
お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可な限り特殊召喚する。

除外されたモンスターを互いに展開する。

ライフコストは高めだが、手札消費1枚から最大5体ものモンスターを展開できる強カードライフコスト以外に何らのデメリットも課されていないのが大きな利点。「」などの墓地融合や「闇の誘惑」、カオスモンスターの召喚コストなどで除外された強モンスターを展開することで、一気に勝負を決められる。

欠点は相手にも展開を許す危険性があること。このカードを使う場合は「奈落の落とし穴」などの採用は避けたい。また、相手も除外デッキだった場合、相手に除外されるより先にこちらのカードを除外してこのカードの発動まで持っていくことが重要になる。どうすれば相手のカードを除外されないか、手っ取りいのは1ターンキルである。

特殊召喚できるモンスターならば最上モンスターであろうが何でもありで、最大5体のモンスターデメリットしに出せるカードが弱いはずがない。当然に除外ギミックを備えた多くのデッキで用いられた。

特殊召喚時に墓地から魔法を回収できるが、フィールドから離れると除外されるデメリットを持つ「混沌の黒魔術師」をこのカードで特殊召喚して再利用できる。そのときに「混沌の黒魔術師」で使用済みのこのカードも回収できるので、ライフコストさえ続けば何度でも特殊召喚・回収のコンボが可

また、「サイバー・ヴァリー」と「混沌の黒魔術師」をフィールドに用意し、「サイバー・ヴァリー」の自身とほかのモンスター1体を除外して2枚ドローする効果を利用、その後、このカードで除外した2体を戻し、「混沌の黒魔術師」でこのカードを回収することで、ライフコストの続く限りドローできる。ライフコストを踏み倒せる「魔力倹約術」を絡めれば無限ドローである。

墓地融合の「オーバーロードフュージョン」を利用した【未来オーバーデッキや、上記の「混沌の黒魔術師」や「フェニックスブレード」による除外で除外モンスターを稼ぐ【エアブレード】のような【○○ブレードデッキなど、現役当時には様々な1ターンキル(1ショットキル)で用いられた。

これが放っておかれるはずもなく、2007年3月1日訂で制限カード入り。

その後、海外では先行カードとして「闇の誘惑」(「Allure of Darkness」)が登場。ドローと引き換えに手札の闇属性モンスターを除外する効果だが、これで除外したモンスターをこのカードで展開するコンボが登場。これに加え、墓地からモンスターを除外して効果を発揮する闇属性モンスターたちも採用した【ダークモンスターデッキ海外で流行した。そのため、海外でのみ急遽制限改訂が行われ[1]2008年5月9日禁止カード定された。

その後、2008年9月1日に、日本でも後を追う形で禁止カード定された。「闇の誘惑」の来日を待たずしての禁止定であり、このコンボ日本では行えなかったことになる。
これ以降、除外カードの大量展開の役は、制限カードにとどまった「異次元からの帰還」に譲られる。


除外アドバンテージなる概念を広く知らしめたカード[2]
除外とは墓地よりもさらに再利用が難しい(最初期には「使用できない」という表現すら用いられた)場所のはずだが、このカードや「異次元からの帰還」ので、除外されることがメリットと化していた。墓地から種別問わずに大量展開するカードはなかった[3]が、このカードは除外ゾーンからそれをやってしまう。他のサポートカードとの兼ね合いもあるとはいえ、状況次第では除外されたほうがよいということすら起こり得る。
現在は「異次元からの帰還」共々禁止カードのため、一部のデッキ以外では除外自体が強アドバンテージになることは少なくなっている。

イラストに描かれているのは「異次元の女戦士」と「異次元戦士」。どちらも除外効果を持つが、相手モンスターを共に除外してしまうため、このカードとの相性はあまりよくない。

後にこのカードの調整版のようなカードとして「次元誘爆」が登場している。融合モンスター融合デッキエクストラデッキ)に戻すコストが付いたほか、出せるのはお互いに2体ずつまで、また、お互いに出せるモンスターが1体以上なければ発動できないと、気軽に使えなくなり、大幅に弱体化している。

名前融合とはあるが、融合召喚とは関係。イメージとしては2つの次元フィールドと除外)を融合するということなのだろう。とはいえ、「『融合』と名のついた魔法カード」には違いないので、「シンクロフュージョニスト」や「賢者の石-サバティエル」でサーチ可。しかし、「融合」がカテゴリ化するより前にこのカードは禁止定を受けている。

その他の作品において

アニメDMでは、「KCグランプリ編」の海馬VSジーク海馬が使用している。
2度発動しており、1度は「X-ヘッドキャノン」、「Y-ドラゴンヘッド」、「Z-メタルキャタピラー」を特殊召喚し、「XYZドラゴンキャノン」へつなげた。その後、「魔法再生」で回収して再び発動、3体の「青眼の白龍」と「混沌帝龍終焉の使者」、「エメラルドドラゴン」を特殊召喚した。


アニメGXでは十代VSブラック・マジシャン・ガールブラック・マジシャン・ガールが使用。
ファイヤーソーサラー」で手札から除外した「ブラック・マジシャン・ガール」と「マジシャンズ・ヴァルキリア」を特殊召喚した。

ドクター・コレクターVSDDではドクター・コレクターが使用。
次元の裂け」で除外された「マジシャンズ・ヴァルキリア」3体と「コスモクイーン」、「黒魔導師クラン」を展開した。

VSではが使用。
魔力倹約術」でコストを踏み倒し、「リムーブボム」で除外していた「サイバー・ダークホーン」、「サイバー・ダークキール」、「サイバー・ダークエッジ」を特殊召喚し、「パワー・ボンド」による融合へとつなげた。


漫画GXではVS万丈が使用。
ソリッドロイドβ」特殊召喚のために除外されていた「ストライクロイド」、「ステルスロイド」、「ターボロイド」をフィールドに呼び戻し、「ソリッドロイドγ」特殊召喚につなげた。

関連動画

関連商品

関連項目

脚注

  1. *当時は原則として日本海外リストが同じだった。全に独自のを歩み始めたのは2013年9月リミットレギュレーションから
  2. *除外枚数が利点となるカード自体はこのカード以前に「魔獣 ダ・イーザ」が存在する
  3. *後に「ソウル・チャージ」が登場したが、それにしても一応はバトルフェイズ不可のデメリット付きである
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最終更新:2024/04/20(土) 00:00

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