歪みの国のアリスとは、サンソフト内のGセクション部「ナイトメア・プロジェクト」チームが製作し2006年に配信開始された、携帯電話用ホラーテキストアドベンチャーゲームである。
『不思議の国のアリス』をベースにしたテキスト寄りのマルチエンディングストーリーの形式をとっている。
ゲームは前編と後編に分かれており(それぞれ別個購入が必要)、前編1~4章、後編5~8章の全8章構成。プロローグから徐々に物語の真実の舞台へと動いていくストーリーになっている。
エンディングは最終章だけでなく各章にも幾つか用意されており、物語の核心に迫るようなものはTRUE END、主人公が精神的に異常をきたしたり死亡した場合にはNORMAL END(実際にはBAD END)となる。
2015年12月22日には、iPhone、Androidなどのスマートフォン向けの新バージョンとして『歪みの国のアリス〜アンコール』(別表記『歪みの国のアリス~Encore~』)が配信開始された。グラフィックがクオリティアップされたほか、ショップ購入の追加コンテンツ「カーテンコール」として、『追憶の異邦人』『アフターティーパーティー』などの追加エピソードやキャラクターコラムなども追加された。
2022年には、Nintendo Switchのダウンロード専用ソフトおよびSteam配信のPCゲームソフトとして、新装版『歪みの国のアリス~REcollection』が発売された(後述)。
2014年8月には、PHP研究所から公式ノベライズ書籍が発売された。著者は狐塚冬里、イラストはvientが担当している。
2015年11月には同じくPHP研究所から「ナイトメア・プロジェクト公式ガイドブック」が発売された。これは本作だけの本ではなく「ナイトメア・プロジェクト」作品全般に関する書籍だが、ナイトメア・プロジェクトスタッフによる公式ショートノベルなど、本作関連の内容はかなり充実している。
2006年に発表された携帯用アプリケーションにも関わらず、その独特の世界観と魅力的なキャラクターに高い人気を誇っており、製作したナイトメア・プロジェクト側からも二次創作が寛容に認められているということもあって、ファン活動は非常に活発である。
製作側も対応機種を追加したりゲーム本編のネタバレを含むコラムを更新したり、瀕死になりながらオリジナルグッズを作ったりと、ファン達の熱い要望に応えている。時折Gセクション社内で開催されるイベントには、狭い屋内に全国から集まった大量のファンがごった返すという大盛況ぶりを見せた。
イベント時や公式サイト更新時に様々な小ネタを仕込んで待つナイトメア・プロジェクトであるが、それに目ざとく反応するファンとの暖かい交流も見え、ゲーム本編に関わりの無い製作スタッフがファン達にネタにされるということもしばしばある。
Nintendo Switchのダウンロード専用ソフトとして2022年8月25日に発売され、またパソコンゲームのプラットフォーム「Steam」でも2022年9月2日に発売された新装版。
発売元は「株式会社ナイトメアスタジオ」。かつて株式会社サン電子の一部であった「ナイトメア・プロジェクト」が、一企業として独立して事業が移動した会社であり、本作は同社の第1作となる。
もともと携帯電話アプリであったため縦画面のゲームだったが、横画面への完全対応。Nintendo Switch版ではタッチ操作にも完全対応しており、携帯モードでも快適にプレイできる。グラフィックやBGMはリライト・リファインされているが、思い出にあるオリジナルを損なわないように留意されている。
またシステム面では、テキストスキップ、オートプレイ機能が搭載されて遊びやすくなり、「ギャラリー」にて秘蔵の画像やムービーを閲覧できる。
2022年8月8日に本作について発表された際にはファンらがざわつき、Twitterでトレンド入りするなど話題となった。
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https://twitter.com/nightmare_p/status/1556554808508592128
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最終更新:2025/07/18(金) 11:00
最終更新:2025/07/18(金) 10:00
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