比那名居天子(ひななゐ てんし)とは、
東方Projectのキャラクターである。『東方緋想天』より登場。
弾幕アクションゲーム『東方緋想天』にて初登場したキャラクターで、ラスボスを務める。同作品のパッケージにシルエットとしてうっすら写っている人物である。幻想郷の天空に位置する有頂天に住む天人だが、生まれついての天人ではなく、修行を積んで天人になった訳でもない。
元々天子は人間であり、彼女の一族「比那名居」は「名居」の一族に仕える神官の一族であった。当時の彼女は「地子(ちこ)」と名乗っていた。「名居」の一族がそれまでの功績を認められ、天人に昇格。その際、いわばオマケのような形で「比那名居」の一族も天界に住む事を許された。その時に天子も人間から天人になったのである。ぶっちゃけてしまえば棚から牡丹餅を得た親の七光り。このように天人としての格を備える修行をしたわけではないので、比那名居の一族は周りの天人からは「不良天人」などと呼ばれている。中でも天子はよく言えば自由奔放、悪く言えば身勝手な性格のため周辺の天人も手を焼いているらしい。
働く必要も悩む必要も無く、毎日が歌って踊って酒を飲む天界での生活は、逆に言えばそれくらいしかする事が無く、元人間であった天子には退屈極まりないものであった。そんな折に地上の異変と異変の解決屋(霊夢)の事を知り、自分も異変を起こせば解決屋が乗り込んできて退屈をしのげるのではないかと考え、天界の宝「緋想の剣」を持ち出して異変を起こした。手始めに、地震で博麗神社を破壊するという前代未聞の暴挙をしでかした。神社そのものに攻撃を仕掛けたのは歴代ラスボスの中でも天子が初である。続いて緋想の剣で天候異変を起こし、嫌でも解決屋が動かざるを得ない状況を作り出す。その中にわざとヒントをばら撒き、真実を突き止めた者と戦える事を心待ちにしていた。戦闘を望まない解決屋に対しては、幻想郷そのものを人質にし、自分を満足させなければ大地震を起こして壊滅させる、と脅して戦闘を強要した。これが緋想天での異変の内容である。……これほど大規模な異変は長いシリーズの中でも類を見ない。
それらのため、天人かつラスボスなのにそれらしいカリスマが無く、俗っぽい。本人も天人としての自覚はあまり無い様子。地上に降りた時は難しい言葉で偉そうに忠言したりと天人らしく振舞おうとする気はあるようだが、簡単に地の性格が出る。その忠言はどれも「お前が言うな」と言いたくなるものばかりだが、自分のダメさは自覚の上で忠言しているらしい。ちなみに緋想天の異変後は地上との交流を持ち、暇つぶしがてら降りてきているらしい。
ラスボスなので、隠しキャラ扱い。解放条件は天子以外のストーリーをクリアする事。必然的にゲーム最終盤での解放となる。天子ストーリーでは遂に彼女を操作して、並み居る強敵を粉砕していく逆襲劇が見られる。ステージは8つと、レミリアと並んで最長。非想天則では緋想天と連動させた場合のみ初期から参戦、憑依華では最初から選択可能なキャラとなっている。
聖域だった博麗神社をぶっ壊したインパクト、破天荒な性格と行動から絶大な人気を誇っており、緋想天以外にも非想天則、ダブルスポイラー、憑依華、弾幕アマノジャクと数々の作品に出演。公式漫画にも一定以上の出番を与えられて出演するなど活躍の場を広げている。彼女を主役に据えた二次創作ゲームも散見され、人気の高さが窺える。
性格は自分勝手で有頂天。その我侭っぷりは凄まじく、レミリアに匹敵する程。天子の父親は彼女の自由な振る舞いに苦心し、永江衣玖に目付け役を頼むほど。一見無鉄砲で無計画に見える事があるが、その実かなりしたたかで、手加減をして負けを装ったり、言う事を聞いている振りをして裏で密かに自分の計画を進めたりする。また自分の能力には絶対の自信を持っており、能力を人に貶されると激昂する。
不良天人ながら意外にも勉強家で、難しい故事成語を使いこなす。公式漫画や原作同士で口調がころころ変わり、男口調な時もあれば見た目相応の乙女口調の時もあったりと定まらない。緋想天と憑依華では絵師の違いから体格そのものが変わっており、そういう意味でも周囲を振り回す。一方で大胆な行動と知略を巡らす性格から、妙なカリスマを醸し出している。茨歌仙では超強運の持ち主である事が判明し、貧乏神の依神紫苑と行動をともにしても災難に見舞われない。先述のカリスマも手伝って、紫苑から懐かれている。彼女が天人になれたのも、この強運のおかげ……なのかもしれない。
デビュー作の緋想天がオールスターゲーム的な感じだったため、関わった人物はかなり多い。特に関わりが強いのが永江衣玖、八雲紫、依神紫苑だろうか。
幻想郷そのものを人質にしたり、博麗神社を地震で倒壊させるなどの暴挙を繰り返したため、管理者たる紫とは大変仲が悪い。その犬猿の仲っぷりは勝利台詞で互いをボロクソにコキ下ろすほどである。紫のストーリーでは衣玖に頼まれ、代わりにお仕置きする事になる。現在でも仲は改善されていない模様。
衣玖は天子の父親から目付け役を頼まれているだけあって、よく天子とセットで登場する。暴走しがちな天子を見張る良心的存在。天子同様緋想天出身のキャラなので相性も良く、二次創作でも長らく天子の相方を務めていた。東方憑依華では、エンディングで依神紫苑と意気投合。茨歌仙では二人一組で行動する様子が描かれた。二次創作でも衣玖から株を奪い、天子の新たな相方になってしまっている。
なお、天子は死神からは嫌われている。天子が、と言うよりも天人全般がと言った方が正しいが。これは、お迎えの死神を追い返して寿命を無視している天人が少なくないためである。天子自身も例外ではなく、そのため少なくとも数百年は生きているらしい。さしもの小野塚小町も苦手意識を抱いている模様。
ちなみに天人は釣りが好きらしい。天界生活で天子も感化されたのか、彼女も釣りが好きだと発言している。たまに釣竿を持っているイラストが描かれている。
天子のお父さん。存在のみが語られるだけで、実際に登場した事は一度も無い。どうやら仕事が忙しい模様。天子より常識人で、傍若無人な娘に手綱を付けるため衣玖に目付け役を依頼している。娘の暴れっぷりに頭を悩ませる隠れた苦労人。ちなみに母親は存在すら語られない。
ラスボスだが性能が反則級に高いかというとそうでもなく、中堅といった程度。そもそも「緋想天」「非想天則」自体が非常にキャラバランスに気を使って作られているため、相性の良い・悪いはあっても絶対的な強さを持つキャラクターはいない。
天子の特徴を挙げると
枚数が増えたため、比那名居天子のお絵カキコに分離しました。
掲示板
1310 ななしのよっしん
2022/07/12(火) 13:41:46 ID: QR5MN7guwe
先代の巫女、魂魄妖忌、霧雨の親父さんと比べると名居の一族ってまったく話題ならないね。
もし、名居の一族が登場したらどんなキャラになるのかな?
1311 ななしのよっしん
2022/08/03(水) 13:17:11 ID: 5HGX92I9yf
死那名居(しななゐ)なら面白かったのに
1312 ななしのよっしん
2023/08/16(水) 12:21:43 ID: a5aMIDpOQJ
天子のように二次創作じゃないドMキャラが公式から登場した模様…単にMだけでもない面倒さだが
急上昇ワード改
最終更新:2023/09/27(水) 06:00
最終更新:2023/09/27(水) 06:00
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