毛沢東スペアリブとは、日本で開発された中華料理である。毛沢東の肉を使っているわけではない。
日本の東京都にある鉄板中華料理(「主に使う調理器具が、中華鍋ではなく鉄板」という意味)のお店「青山シャンウェイ」が発祥とされ、同店の看板メニューのひとつ。
元祖である同店においては「肉厚の豚のスペアリブ(骨付きバラ肉。中国語でいうところの排骨)をカリッと揚げて、フライドガーリック・フライドオニオン・揚げねぎ、唐辛子・クミン・干しエビなど様々な材料を混ぜたフレーク状のスパイスをたっぷりまぶした料理」である。
2023年現在では「青山シャンウェイ」以外の中華料理の店でもメニューに載せていたり、レシピサイトなどで投稿レシピが掲載されていることもある。「青山シャンウェイ」はレシピやスパイスの詳細を公開しているわけではないが、各自が研究して模倣・再現しているものと思われる。ヱスビー食品が青山シャンウェイとコラボして出した業務用調味料「セレクト ざくがけスパイス」を販売していたりする[1]ので、こういった商品を使っている、あるいは再現の参考にしているのかもしれない。
元々は「青山シャンウェイ」で常連客にだけ出される「裏メニュー」であったそうだが人気を博し、さらにお笑いタレント「寺門ジモン」が来店した際に提供したところ好評であり、彼が「毛沢東スペアリブ」と名付けたのだという[2]。2014年に出版された寺門ジモンによる書籍『常連めし! 奇跡の裏メニュー』にも青山シャンウェイの毛沢東スペアリブが掲載されている。この書籍は週刊誌『FLASH』の連載記事をまとめたものであり雑誌掲載は2013年7月だったそう[3]で、この雑誌記事の取材のときに命名したと仮定すれば、2013年ごろに命名されたものか?
ちなみに、なぜ名称に「毛沢東」と付いているのかと言えば、湖南省の料理にヒントを得て創作されたメニューであり、そして湖南省は毛沢東の出身地であるからだそうな。つまり、毛沢東そのものはぶっちゃけあんまり関係ない。
また、ドラマ『孤独のグルメ』のSeason4、2014年9月3日に放映された「第九話」が「渋谷区神宮前の毛沢東スペアリブと黒チャーハン」であり、この料理が登場している。このドラマが、この料理が有名になるきっかけの一つになったかとも思われる。
青山シャンウェイでは「毛沢東スペアリブ」に肉厚のスペアリブを使っており、ボリューム的に少し敷居が高い。そのため、同店ではより気軽に楽しめるように、「鶏の唐揚げ」に「毛沢東スペアリブ」用のスパイスをかけた「毛沢東唐揚げ」も提供している。こちらも、他の中華料理店などでも模倣してメニューに取り入れているところがある。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 19:00
最終更新:2024/04/25(木) 19:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。