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気分安定薬とは、主に双極性障害(躁うつ病)の治療に用いられる薬である。
元々は気分が異常に高揚する「躁病」に有効なことから「抗躁薬」と呼ばれていたが、のちに躁状態とうつ状態を波のように繰り返す双極性障害にも有効と判明し、こう呼ばれるようになった。
現在は、というか昔から躁病、双極性障害には主に炭酸リチウムが使われている。また一部の抗てんかん薬が双極性障害に有効であることから気分安定薬に分類することがある。
医薬品名 (商品名) |
備考 |
炭酸リチウム (リーマス) |
作用が不明のまま長年躁病に使い続けられ、エビデンスが積み重なっていきそのまま世界的な地位を確立した。「リチウム」の単語記事にその作用メカニズムが一部記載されているが、詳細については未だ不明な点が多い。血中濃度を管理しなければならず、腎排泄されるため腎障害患者に禁忌、胎盤を通るため妊婦に禁忌と少し使いづらい。 |
カルバマゼピン (テグレトール) |
超メジャーな抗てんかん薬。欠神発作以外のてんかんに用いられる。炭酸リチウムに匹敵する抗躁作用があることが判明しており、炭酸リチウムが効きにくいケースに用いられる。 |
バルプロ酸 (デパケン) |
カルバマゼピンと並び超メジャーな抗てんかん薬。すべてのてんかん発作に有効で、てんかん治療でスタンダードになる薬のひとつ。徐放剤であるデパケンRが主に使われる。脳内物質であるGABAの分解を抑制し、効果を発揮する。肝臓に負担をかけるので定期的な検査が必要となる。炭酸リチウムが効きにくいケースに用いられる。 |
ラモトリギン (ラミクタール) |
Naチャネルを抑制して興奮性神経伝達物質の有利を抑制する抗てんかん薬。日本で初めて双極性障害の再発予防薬として発売された。 |
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最終更新:2025/04/10(木) 18:00
最終更新:2025/04/10(木) 17:00
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