水抜き穴とは (ミズヌキアナとは) [単語記事]

水抜き穴とは、中にたまった水を排出するために作られた穴のことである。以下のいずれかを指すことが多い。

旧型スクール水着についている穴。プール等の水の排水用。
コンクリート擁壁や家屋の基礎などに開けられた建築や屋外設備関係の穴。雨水の排水用。
自動車などの乗り物関連の穴。雨水等の排水用。
プランター（鉢植え）の下部などの園芸関連の穴。雨水・人間が与えた水の排水用。
フライパンや鍋などの、一部の調理器具のハンドルについている穴。熱せられた空気や皿洗いの水の排水用。
リュックサック、サンダル、釣り用品ケース等のアウトドア関連の穴。雨水の排水用。
砂防ダムやダム湖などのダム関連の穴。川や湖の水の排出用。

上記以外にも銃、風呂で使う椅子、骨壺など、水がたまりそうな様々な場所で活躍している。多彩なジャンルで穴が見られるため、スクール水着の穴関連の画像を求めてネット検索すると、コンクリート擁壁や自動車、植物などの画像が出てくることもある。

2～7の意味では「排水穴」とも呼ぶことがある。特に差し支えない場合は、単に「穴」と呼ぶこともある。

1の概要（スクール水着）

ニコニコ静画のタグではほとんどこの穴を指すため、当記事の上部で説明する。

女子用の旧型スクール水着には、腰回りに横方向の割れ目が設けられており、これが「水抜き穴」と言われている。かつての水着は水を通しにくい素材でできていたため、胸元から入った水を排出するためとされている。現在のスクール水着では水抜き穴は見られないことが多い。

単に「水抜き」と呼ぶ場合もある。

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 https://twitter.com/iCufe99/status/540184895562059778

後ろ側には存在しない。また、実際の旧型スクール水着では、上記ツイートのように、内側はへそより上の部分まで布で覆われていることが多い。下記関連静画のような、めくるとすぐに肌が露出する水着はあまりないと言われる。

1の関連動画

1の関連静画

2の概要（建築・屋外設備）

擁壁

特に宅地などの造成に伴って設置される擁壁の場合は、一定の条件を満たした場合、政令により設置が義務付けられている。

宅地造成等規制法施行令

第十条　第六条の規定による擁壁には、その裏面の排水を良くするため、壁面の面積三平方メートル以内ごとに少なくとも一個の内径が七・五センチメートル以上の陶管その他これに類する耐水性の材料を用いた水抜穴を設け、かつ、擁壁の裏面の水抜穴の周辺その他必要な場所には、砂利その他の資材を用いて透水層を設けなければならない。

集中豪雨などの際に内部の土圧・水圧により擁壁が崩壊したり、たまった水が鉄砲水になったりする危険性があるため、水抜き穴が設置されている。

現在では上記の政令にあるような陶管が使われることは少なく、プラスチック製の管が多い。内部の土砂まで流出しないように、裏側に砂利を敷き詰めたり、網を設置したりする。

出てきた後の水は、穴の下の壁を伝って流れ出ることが多く、その跡が壁に残っていることもある。

一部の水抜き穴には土がたまることもある。その中で植物が生えてきたり、ヘビやトカゲなどの巣になったり、鳥が出入りしたりして、小さな生態系ができていることもある。

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 https://twitter.com/wanivspbao/status/1386914385034051585

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 https://twitter.com/joytori2/status/1321922270684762115

住宅の基礎

住宅の基礎を作った際には水抜き穴が設置される。これは、建設中の雨水を排出するためのものである。なお、家が建った後には水抜き穴はゴキブリやシロアリ等の侵入を防ぐために塞ぐこともあるが、床下浸水の際の排水のために塞がない場合もある。

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 https://twitter.com/nairandoukou/status/1148429320240545792

その他

看板や信号機、階段、椅子など、屋外の設備で水が入ってきそうなところには小さな水抜き穴が設置されていることがある。

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 https://twitter.com/nagano_hikari/status/1314836885169082368

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 https://twitter.com/NS15445535/status/1375403429544140803

3の概要（乗り物）

自動車の場合、一般的にはドアの下部に設置されている穴を指すことが多い。サイドウィンドウなどから雨水が侵入してくるため、それを排出するために設置されている。

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 https://twitter.com/kanondaabyefp/status/1315160832842498049

さび付きやすく、ゴミで塞がれて水がたまることもあるため、定期的なメンテナンスが必要である。

他にも、バイクの場合は燃料タンク・バッテリーボックス等、トラックの場合は荷台、列車（客車）の場合はドアのガイドレール、軍用車の場合は床…など、様々なところに水抜き穴が設置されている。

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 https://twitter.com/Bike_50_125/status/1106899750618451969

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 https://twitter.com/43E231zyouban/status/1342777854245781504

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 https://twitter.com/takahei0125/status/1388350267406512129

4の概要（園芸）

プランターの底には穴が開いていることが多い。ここに土が漏れないように網や軽石を敷いて、さらにその上に土を入れて植物を育てる。近年では水抜き穴のないプランターもあり、それでも育てることができるが、根腐れに注意が必要である。

また、「袋栽培」と呼ばれる、土が入った袋で直接植物を育てる方法もあり、この場合は袋に水抜き穴を新しく作ることもある。

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 https://twitter.com/megumi_furusawa/status/1265179664198197248

5の概要（調理器具）

フライパンや鍋には、ハンドルの付け根に近いところに水抜き穴が設置されていることが多い。接合部から調理中・調理後の水洗いのときに水が入ってくることがあり、その水を排出するために使われている。また、これらの調理器具は軽量化のため内部を空洞にしている関係で、調理中に熱せられた空気が膨張して破損するのを防ぐためにも穴が開けられている。

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 https://twitter.com/waheifreiz/status/1341299940757278722

6の概要（アウトドア）

リュックサックやサンダル等、外での活動でよく使うものに水抜き穴が設置されていることがある。サンダルの場合は水辺での活動がしやすいとアピールされることも多い。

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 https://twitter.com/CONVERSE_Japan/status/1108727073093246982

7の概要（ダム）

砂防ダムの穴のことを「水抜き穴」と呼ぶ場合がある。ダムに「∵」のような形の穴が開けられていることがあり、そこから水が出てくると、まるで泣いているように見えることもある。

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 https://twitter.com/asahi_kankyo/status/1323897776103710721

また、余分な水を真上に出た穴から排出しているときにダム湖の水面にできる、いわゆる「ダム穴」「グローリーホール」のことを稀に「水抜き穴」と呼ぶこともある（参考）。

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 https://twitter.com/NatGeoMagJP/status/850193471977570306

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