徳川家康がここを拠点に幕府を開き、260年の間、その政治体制が続いたことで知られている。
そのため、家康によって開かれた幕府を「江戸幕府」、家康の開いた幕府による統治の時代のことを「江戸時代」と呼ぶ。
今日の東京に至るまでの繁栄の礎は、豊臣秀吉によって徳川家康が開拓を命じられて江戸に移り住んだ1590年に始まると言われている。
従来、家康が来る前の「江戸」は、寂れた農村であって家康はほとんど一から街作りをしたと語られることが多かった。
しかし昨今の研究では、家康が来る前より江戸城を築城(1456年~)した太田道灌などの手により、一定の開発がされていたという見方が登場している。
ともあれ、家康以降の徳川政権によって開発された面が多い都市であるのも事実である。
18世紀初頭にもなると、ヨーロッパの大都市であったロンドンやパリ、ウィーンなどを凌ぐ人口100万を超す都市として栄えた。
また神田上水・玉川上水のように上水道が早くから整備されており、一方で糞尿を農民が肥やしとして買うシステムが構築されたため、糞尿を住居の窓から投げ捨てるのがヨーロッパでは当たり前だった当時としては、かなり衛生面でも優れた都市であったと言われている。
寺子屋に象徴されるように庶民の教育も充実しており、江戸時代末期には江戸近傍の識字率が7割を超えていた。これも、当時の他の大都市と比べると、かなり高い水準であったと言われる。
明治維新により1868年、明治天皇が京都御所から江戸城(→宮城→皇居)へ移り住んだことに伴い、「江戸」から「東京」へ改称されて今日にいたっている。
維新から140年以上が経った今日であっても、東京の古称である「江戸」の呼び名は企業・施設などの名称として用いられる事がある。大阪の古称である「なにわ(難波、浪速など)」が今なお用いられるのと似ているかもしれない。
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最終更新:2024/10/14(月) 08:00
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