江風(かわかぜ)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘の一人である。
2015年8月10日より9月7日まで行われた夏イベント「反撃!第二次SN作戦」のE-2突破報酬。先行実装のため、イベントが終了した現在、建造およびドロップの入手手段は存在しなかった。
その後、同年11月18日から12月8日まで行われた秋イベント「突入!海上輸送作戦」でのイベント海域中でのルート固定役としてのドロップ、12月8日から12月29日までのクリスマス期間限定でのドロップを経て、2016年4月22日にて2-5沖ノ島沖のボスドロップとして、はれて通常海域に実装された。
なお夏イベントでは、姉にあたる「海風」も実装されたが、彼女が登場するのは4面目だったため、新たな白露型として提督達の前に現れたのは彼女が先となる。
白露型駆逐艦九番艦で、改白露型で数えると三番艦になる。何度もソロモンの海に切り込んでは暴れた武闘派だったためか、性格も口調も男勝り。しかしそれが祟ってか胸が小さくなってしまった(本人は「バランスいい体だろう?なっ!」と言っているが)。
髪型はヘアバンドに赤いリボンでまとめた赤毛のツインテールで、もみ上げも相当長い。
一緒に実装された姉の「海風」と異なり、制服の下のボタンを留めていないため、お腹とおへそが露わになっている。
かねてより、白露型の中で「五月雨」と「涼風」だけが、「白露」から「春雨」までと制服が異なっていたため、未実装の白露型の制服がどうなるのか提督達の間でも議論になっていたが、「江風」はよく見ると判るが、白露達の制服の色違い(ラインやネクタイが赤から青になっている)。ただし、ノースリーブでアームストッキングを装備している辺りは五月雨系に近い。
全体的なカラーリングが、黒赤系だった白露達の制服に五月雨達の青白系を持ち込んでいるところからも、両者を折衷したという感じを受ける。ただ、艤装は魚雷発射管を背負った五月雨達と較べると、煙突を背負い魚雷発射管を腰に付けたタイプで、白露達に近い。
江風は「かわかぜ」と読むが、かなり分かりにくいので本人も「間違えンなよ」と注意を促している[1]。「こうふう」や「えかぜ」ではない。
登場早々に運営がやらかした誤植から「なンなよちゃん」、セリフの「んなろ~」が「まろーん」に聞こえるところから「まろーん(ちゃん)」、川内と一緒に夜戦をしたがるところから「夜戦バカ2号」と、やたらとあだ名が多い。
夏イベント終了後のアップデートで、期間限定で浴衣グラフィックが実装された。イベント登場艦娘で登場イベント直後のアップデートで限定グラフィックが実装されるのは、「高波」以来の同率2人目(同時に「瑞穂」にも限定グラフィックが実装されたので)となる。
また秋イベント終了後にはサンタコスチュームに扮したグラフィックが実装され、その期間中は1-5鎮守府近海対潜哨戒でドロップした。
完全に余談となるが、台詞のテキストで「ん」の部分を一部「ン」と表記されるのは劇画漫画の巨匠たる小池一夫氏と同じものだが、江風が初登場した2015年夏イベントの時期に小池氏もかつて艦これの江風に関して「僕も艦これを始めようか」と発言した事があり、やがて次回の秋イベント開催中の同年11月に提督に着任。「この娘(江風)に辿り着くまでは死ねン」とも発言し、氏を知る多くの提督達に応援されている。現状、イベントでしか入手機会が無い為、狙い目は次の2016年冬イベントだろうか?現在では通常海域でもドロップするようになったため戦力が整えば邂逅も以前より難しくはなくなった。
そしてついに2016年11月25日に邂逅。今度は「ケッコンするまでは死ねン」との事。
なお、小池氏は実は江風と同い年であるという共通項もある。
(小池一夫:1936年5月8日生まれ、駆逐艦江風:1936年11月1日進水)
2016年4月22日に実装。建造で入手できない艦としては初の改二実装であり、突破報酬として初実装された駆逐艦が改二になるのも初である。そのため改二確定の告知がなされた際は多くの提督が通常海域でのドロップや建造での入手ができないかと戦々恐々させたが、改二実装と同時に通常海域でのドロップが可能となったためその懸念は払拭された。
性能面で驚かされるのが雷装値の高さである。装備無しでの値が96と大躍進を遂げ、姉である夕立改二の雷装93を僅差で上回った。火力も62と改装前から10以上も増加し、火力と雷装の合計値(いわゆる夜戦能力値)が158と島風改に並ぶまでになり、駆逐艦全体で見てもこの時点で2位タイという高数値を得た。(が、その後綾波改二の火力修正と朝潮改二の実装に伴い、現在は第4位タイになっている)
また大発動艇及びその派生装備である大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)が装備可能となった。これにより遠征による資源増加や輸送作戦での攻略にも一役買ってくれる。
なお、さらなる派生装備である特二式内火艇は装備できない。そのため、大発系装備可能な駆逐艦(同様に特二式内火艇が装備できない睦月改二・如月改二を除く)の中では大発系特効のある陸上型深海棲艦への攻撃力は劣る。
白露型の改二といえば、長らく夕立改二と時雨改二の双璧であり、同じイチソ艦でもある江風改二のデザインがどのようになるか注目されていたが、どちらかといえばより近い姉になる夕立の系統に連なるデザインとなった。
艤装も色々とアップデートされており、足には魚雷発射管を増設、チェストベルトには対潜爆雷を装備と駆逐艦としては重装備になっている。
白露型駆逐艦9番艦(改白露型としては3番艦)「江風」は1935年4月25日に藤永田造船所で起工、1936年11月1日に進水、1937年4月30日に竣工した。
排水量1685トン、速力34ノット、馬力4万2000。艦名の「江風」は川に吹く風を意味する。
1937年5月31日、同型艦の「海風」「山風」「涼風」とともに第四水雷戦隊第二十四駆逐隊を編成。江風は駆逐隊司令の久宗米次郎中佐が座乗する司令駆逐艦となった。
10月20日、支那方面艦隊に編入され江風も支那事変に関わる事となる。12月14日、海軍航空隊の誤爆を受けて沈没したアメリカ砲艦「パナイ」の救助に従事する。
大東亜戦争開戦をパラオで迎えた江風は、南方方面の攻略作戦に従事。レガスビー上陸作戦とラモン湾上陸作戦を支援し、タラカン、バリクパパン、マカッサル、スラバヤ、パナイ島の攻略作戦に参加。
1942年2月27日のスラバヤ沖海戦では撃沈されたオランダ軽巡「ジャワ」の生存者を発見、救出している。その後、イギリス重巡「エクセター」に魚雷4本を放っている。
3月1日、バタビア沖海戦に参加。イギリス人捕虜35名を収容。5月1日、佐世保に帰投し、整備と補給を受けた。
5月29日、戦艦大和からなる主力艦隊を護衛して柱島泊地を出撃。ミッドウェー海戦に臨むも会敵せず。
8月、ソロモン方面の戦いが始まると第二十四駆逐隊もソロモンへ派遣される。22日、江風は単艦でルンガ泊地へ突入。駆逐艦3隻と交戦するが、魚雷を1本放って米駆逐艦「ブルー」を撃沈する戦果を挙げている。
そして江風も鼠輸送作戦に従事する事となり、ガダルカナル島へ物資を運んでいる。
8月24日、睦月等とともにショートランドを出港。途中で駆逐艦「陽炎」らと合流し、ガダルカナル島のヘンダーソン基地へ砲撃を行っている。9月11日、夕立等と組んでガダルカナル島へ鼠輸送を実施。
しかし11月に空襲を受け、大破。江風は戦線離脱を余儀なくされた。が、すぐに再起し半月後のルンガ沖海戦に参加。米艦隊へ雷撃を行っている。
12月11日の13時半、駆逐艦「照月」とともにショートランドを出撃。鼠輸送を実施していたが米海軍の魚雷艇に捕まり照月が撃沈される。同日23時、サボ島付近で江風にも魚雷艇の魔手が迫ってきたが、僚艦の涼風とともに魚雷艇「PT44」を撃沈した。
12月19日、駆逐艦「有明」とともにラバウルを出港し貨物船「宏山丸」を護衛。ショートランドを経由してムンダに向かっていたが、その道中で米潜水艦「アンバージャック」の襲撃を受ける。6本の魚雷を発射してきたが、江風と有明は果敢に反撃し潜望鏡とレーダーマストを破壊。アンバージャックは撤退を強いられた。[2]
年が変わって1943年1月、江風は米魚雷艇を撃沈する戦果を挙げるも戦況は最悪であった。2月、上層部はガダルカナル島からの撤退を決め、ケ号作戦を発動。江風は撤退作戦に全て参加し、多くの兵士を連れ帰った。
3回目の撤退作戦で、江風は損傷した駆逐艦「磯風」を曳航。
撤退作戦終了後の2月9日、スコールによる視界不良のため輸送船「東運丸」と衝突。その損傷で機械室が浸水して自力航行が出来なくなり、ラバウルとトラックを経由して佐世保へ帰還。5月15日まで修理をする事に。
修理を終えて復帰した江風は5月27日に佐世保を出港する。6月16日、軽巡「神通」とともに空母「隼鷹」の整備員をトラックからルオット島へ移送。
7月12日に米潜水艦「スピアフィッシュ」と交戦。放たれた魚雷3本を全て回避するも、何故か損傷したと勘違いし、半月ほどの修理を受けた。その間に第二水雷戦隊を率いていた旗艦神通が撃沈されて司令部を喪失。補充という形で四水戦の面々はそのまま二水戦へ転属となった。
その後、江風はツルブ輸送作戦中に座礁した駆逐艦「有明」から乗組員を救助している。
そして1943年8月6日。江風は僚艦とともに、ブインへ陸兵1200名と軍需品50トンを輸送するためラバウルを出港する。その夜、ベラ湾で米駆逐隊に捕捉されベラ湾夜戦が生起。日米ともに駆逐艦のみの戦力だったが、米軍のレーダーが猛威を振るい江風はいきなり被雷。そして米駆逐艦「スタレット」「スタック」から砲撃を受け、轟沈。その身を海中に没した。[3]
江風の名を持つ艦としては三代目になる。また戦後は、自衛艦にその名を持つ艦はないが、海上保安庁の最新鋭20m級巡視艇すずかぜ型に「かわかぜ」がいる。
2015年夏イベント 『反撃!第二次SN作戦』 新規実装艦娘 |
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白露型姉妹 / 白露型駆逐艦 |
1.白露 - 2.時雨 - 3.村雨 - 4.夕立 - 5.春雨 - 6.五月雨 - 7.海風 - 8.山風 - 9.江風 - 10.涼風 |
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最終更新:2024/11/08(金) 07:00
最終更新:2024/11/08(金) 07:00
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