河内貴哉とは (カワウチタカヤとは) [単語記事]

河内貴哉（かわうちたかや、1982年 1月6日-）とは、京都府出身の元プロ野球選手（投手）である。

概要

生まれは京都府だが、東京都杉並区で育つ。

1999年ドラフトで近鉄バファローズ、中日ドラゴンズとの3球団競合の末広島東洋カープが獲得。球団史上最高の契約金1億円、年俸700万円で契約し、将来のエースと期待されていた。

2000年くらいに、達川光男監督（当時）がこの年のルーキー苫米地鉄人と共にうっちーべっちーとして売り出そうとしたが、失敗に終わった。

2004年にようやく先発ローテーションに食い込み、オールスターゲーム出場を果たした。23試合に先発登板し、8勝9敗を記録した。

2005年はフォームを崩し全くと言っていいほど活躍出来ず。この頃から左肩に不安を感じるようになっていたという。

2006年は投球フォームをサイドスローにしたことが功を奏し、中継ぎとして15試合に登板し、1敗7ホールド、防御率1.76だった。

2007年も序盤こそ活躍していたがすぐに失速。14試合の登板で6ホールドに留まった。

2008年 5月には左肩の関節唇および腱板部の修復手術を行った。左の肩から肘にかけてを体の前で固定する必要があったため、横になって眠ることすらできない状態が術後しばらく続いた。キャッチボールの再開までにも半年を要し、実戦復帰の目処を立てられる状態ではなかった。

2009年も登板機会はなく、10月30日に戦力外通告を受け、その後11月17日に育成選手として契約を結んだ。背番号は124。

2011年 5月27日、マツダスタジアムで行われた二軍戦（福岡ソフトバンクホークス戦）で実戦復帰。ファンだけでなく選手や球団スタッフにも待ち望まれた復帰だった。

2012年 5月16日、支配下選手に再登録された。背番号も入団時の24に戻る。5月23日、ついに一軍のマウンドへ復帰。奇しくも相手は二軍で実戦復帰したときと同じソフトバンクだった。8月16日の東京ヤクルトスワローズ戦で救援登板し、2004年 9月4日の中日ドラゴンズ戦以来8年ぶり（実に2904日ぶり）に勝利投手となった。中継ぎ左腕の少ないチームにとって貴重な存在でもあり、チーム6位の28試合に登板（左腕としては1位）。カムバック賞はチームメイトの大竹寛が受賞したが、復活を待ちわびたファンに快投を魅せた1年となった。

2015年に戦力外通告を受け、現役を引退した。

現在は広島の一軍広報を務めている。