主に大雨によって引き起こされる自然災害のひとつ。大量の雨水が流れ込むことにより川の水量が増え、普段は水が届かない場所にまで溢れ出してしまうことを指す。
台風や集中豪雨などが原因となるため日本でもおなじみの災害であるが、近年は河川の堤防工事などの努力の甲斐もあり被害は抑えられるようになってきている。しかし、過去には伊勢湾台風に伴う洪水で数千人単位の被害が出たこともあるほか、現在ではゲリラ豪雨による局地的な浸水被害なども発生してるなど、いまなお人々の身近な災害であるといえる。
人類の文明と洪水は切っても切れない関係がある。
人類が農業を始めた時、その耕作地として選ばれたのは川沿いである。そして、そこは洪水が発生しやすい氾濫原でもある。人類は川の水を利用して農作物を育てる反面、その川の水におびえなければならない生活を長年続けている。
しかし、洪水が発生するのは悪いことばかりではない。ナイル川流域に発達したエジプト文明では、洪水によって上流の栄養豊富な土が毎年流されてくるおかげで豊かな土壌を得て、農業を行っていた。同じようなことはメソポタミア文明などにも言え、洪水があったからこそ文明が発達したともいえる。
要は洪水と以下にうまく付き合えるかが重要なことであり、支配者階級にとっては治水が大きな課題となっていた。日本でも治水には力を入れており、武田信玄が作った信玄堤や中部地方にある輪中地区などが有名である。
一度起これば農作物などに大きな被害をもたらし、しかしその裏で豊かな実りをももたらしてくれる洪水はそれゆえに恐れ敬う対象となり、世界各地の伝承や神話の中にも登場する。川の近くで農業を営むのが文明の起こりであった以上、当然であるといえる。
その中でも特に有名なのが旧約聖書にある『ノアの箱舟』である。地上にはびこった悪を滅ぼすため神は地上に大雨を降らせ大洪水を引き起こし、箱舟を作ったノアとその家族、およびその箱舟に載っていた動物のみが生き延びたといわれている。
日本神話においてはヤマタノオロチ退治が洪水をモチーフにしているといわれている。ヤマタノオロチがクシナダヒメとその姉妹を毎年一人ずつ生贄に取るのは洪水が稲田を飲み込むことに重ねられ、スサノオがヤマタノオロチを退治するのは川の治水に成功したことに重ねられているといわれている。
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14 ななしのよっしん
2022/10/28(金) 01:17:33 ID: 0O4pUiyNx6
西日本は平野が少ないのと早い時期から開発進んだから
浸水地域に人が住みすぎてる
東日本の平野部はまだ余裕あるのに…
浸水域から計画的に移住進めないとダメだろうな
15 ななしのよっしん
2023/06/12(月) 17:39:54 ID: d7OeFy6Njd
水袋を段ボールに入れて、ブルーシートをかぶせれば水嚢にできるらしい
16 ななしのよっしん
2023/06/12(月) 17:41:52 ID: dAiJtMEIEa
調べりゃ水没する場所なんて分かるのに調べずに住んだ奴らの自己責任では?DQNの川流れと同じよ
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最終更新:2025/01/13(月) 04:00
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