浅間山(あさまやま/せんげんやま)とは、日本各地にある山である。
ここでは特に有名な群馬県・長野県境にまたがる火山について説明する。
群馬県嬬恋村と長野県軽井沢町・御代田町の境界上にまたがっている火山。北陸新幹線で東京から金沢に向かうと、軽井沢のあたりで右手側に見ることができる。現在でもときどき噴火しており、2004年からはだいたい4~5年ごとに噴火する時期が見られる。
2019年8月末時点では噴火警戒レベル2に指定されており、火口周辺には立ち入ることができない。
古語において「あさま」は火山を意味していたとされる。阿蘇山も同じ語源であり、富士山では富士山そのものやそれにまつわる神を信仰する神社を「浅間神社(あさまじんじゃ/せんげんじんじゃ)」と呼ぶが、この語源も同じである。
『日本書紀』によると685年にこの地域の火山が噴火したとされるが、浅間山以外の火山の可能性もある。断定できる史料のある最古の噴火は平安時代の1108年。大量の火山灰が噴出し、周辺の田畑を覆ってしまったという記録が『小右記』に残っている。その後、本能寺の変の年である1582年にも噴火し、その様子は京都からでも観測できたとされている。
歴史上最も有名な噴火は江戸時代の1783年の噴火である。この噴火では1000人以上の人が火砕流に巻き込まれるなどして亡くなっている。これに加え、同年に東北地方の岩木山、アイスランドのラキ火山・グリムスヴォトン火山、イタリアのベスビオ山、グアテマラのフエゴ山が噴火してしまう。その結果、空が噴出物で覆われ北半球が寒冷化し、天明の飢饉の原因の一つになった。
また、浅間山の噴火等でヨーロッパでは不作になり、結果小麦(パンの原料)の価格が上昇し、「パンをよこせ」というフレーズも見られたフランス革命の原因の一つになった、というところまで話がつなげられることもある[1]。
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最終更新:2024/12/11(水) 13:00
最終更新:2024/12/11(水) 12:00
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