渓谷とは (ケイコクとは) [単語記事]

渓谷とは、谷・谷間もしくは山に挟まれた川のある場所・地形の事である。

概要

川と山の景色を楽しめる上に、秋には紅葉が一面に広がるのもあって観光地として歩きやすく整備されている所が多く、山間とは言っても標高の低い盆地に近い所なら日帰り観光も可能で本格的な装備のない一般人にも人気であり、都心部から離れた山間部の渓谷となると登山コースの絶景経由地点になったりもする。

遭難との関係性

よく登山初心者が遭難・道を外してしまった時にとりあえず道が判らなくても下山を続行してしまうミスが往々にしてあり、更に状況を悪くするパターンとして川沿いに下山をしてしまうというものである。ガイドさんの話や講習会で散々説明されると思うが、地図にある程度大きな川は記されていても「滝」は観光名所以外記載されていないのが普通であり、ロープやザイル等の装備を使わずに滝を下るのは自殺行為にも等しく落水・滑落・大けがの元となってしまう。落水した場合装備や衣類が実質全滅となり体温維持が絶望的になるため遭難・道を間違えた場合は可能であればすぐさまどの辺りで道を間違えたかという連絡をして辛くとも元来た道を戻る(山を登る)のが鉄則である。

遭難者を捜索する時に渓谷・川沿いを捜索するのは当然だが、山頂付近と比べて木々の茂り具合が段違いで上空からの発見がとても困難になり、更に川の音で遭難者・救助隊の声がかき消されてしまう事も多い。
更に日本の山の水は安全と思い込みがちで川の水を煮沸消毒せずに生水で飲んで腹を下す事も多い。山間部特有の細菌や寄生虫の危険性があるので飲用水として安全が確認された場所以外での生水は飲まないようにしよう。